April 22, 2022

【821】いよいよ、今週末24日日曜日から芸術祭。

  明日が搬入日。僕は一足先に昨日作品設置を完了し、明日は家具移動などをする予定。

 ともあれ、明後日から第2回まるネコ堂芸術祭。一週間やります。前回までは、単発イベント的だったけれど、今回からは、なんと「会期」があります。そして、今年こそは念願の「有観客」開催ができそうです。

 毎回少しずつアップデートしてきている芸術祭ですが、今回の変更の一つとして、11月にイン・プログレス・クリティーク、1月にプロポーザル・レビューを入れたことがあります。前者は制作の途中経過を出展者同士で発表して意見交換すること、後者は出典内容のプレゼンテーションです。これがどうだったのか、というのは出展者それぞれで異なると思いますが、僕自身の経験としてはとても有意義でした。

 「プランニング」というものの意味合いが広がりました。

 表現というものは、不測の事態が多いです。というよりも不測の事態へ向かうことと行ってもいいぐらいです。そういうことに対して、予め計画をたてるということは果たして有効なのか。以前の僕は、さほど有効ではないと思っていたように思います。しかし、今は逆になりました。先行きがわからない、不透明だからこそ、プランが有効なのだと思うようになりました。

 プランとは「その時点」での見通しです。この見通しは、不測の事態に遭遇すれば、変更を迫られることになります。当初のプランがそのまま最後まで通用することはほぼないと言ってもいいです。しかし、だからといってプランがなくていいかというとそうではない。実は、プランがないと、始めることがとても困難で延期がちになります。「はじまり」が偶然の産物でしかなくなってしまうからです。「はじまり」は、様々な要因の複合的事象ですが、ここに「自分」を関与させる方法としてプランニングというものを意識することができるようになりました。

 プランは、現在から最終結果までを確定するものではなく、なにかをスタートするためのものです。プラン変更は消極的妥協というよりは、出発点では見ることができなかったことが見えるようになった進捗の証拠であり、歓迎すべきことなのだと思うようになりました。

 作品表現もそうですが、芸術祭自体も試行錯誤の連続で、毎年少しずつチャレンジを続けています。

第2回まるネコ堂芸術祭



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