February 29, 2020

【611】世界の基底が少し変わる。自分で考える3月。

こういう時期は、世界の基底が少し変わる。それに伴って雰囲気も変わる。

「今までと何も変わらないで過ごすのだ」というのも「今までとは全く違ってしまうのだ」というのとも違って、少し変わる。少しは変わる。

ざわついた雰囲気が続く。日常も変わる。3月は当分、申込み保育になる。

変わるなら変わるで、今まで以上に自分でいろいろと考えて実行すればいい。


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■近々開催のまるネコ堂の催し
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●3月20日から24日:言葉の表出、春合宿2020
https://mio-aqui.blogspot.com/2020/01/2020.html

●7月28日から8月1日:言葉の表出、夏合宿2020
https://mio-aqui.blogspot.com/2020/01/2020_28.html

●3月29日(日):山本明日香レクチャー・コンサート
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_24.html

●定期:文章筋トレ
隔週の水曜午前、月一土曜午後
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_26.html

●9月まで月一回:『中動態の世界』ゼミ(全9回)
https://marunekodosemi.blogspot.com/2019/12/32.html

●月曜午後のzoomカフェ
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/zoom-httpszoom.html

●雑誌『言語』6号まで発行
https://gengoweb.jimdofree.com/

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マンツーマンの文章面談
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_20.html

「書いてみたいけどなかなか書き出せない、書きあぐねている」
「書いてみたけどこれでいいのか不安」と思う人が多いようです。
この面談では、書くことが面白くて自分で書き進めていけるように
なるまでをサポートします。1回60分から90分程度。
初回ヒアリング無料です。

【費用】
・高校生以上:1回7,000円
・小中学生 :1回5,000円
※出張の場合、出張費1,000円と交通費実費が加わります。

お問い合わせはメールで。
大谷隆 marunekodo@gmail.com

February 28, 2020

【610】アラタの熱が下がった。

アラタ、昨日、インフルエンザB型と診断される。高熱の日数が長いので肺炎への移行を心配されたが、今朝にはほぼ平熱に下がってほっとした。タミフルが出ている。アラタはだいぶ元気を取り戻した。外で遊びたがって大泣きする。

今のところは僕も美緒も発症していない。二人同時に倒れると困るので、対策としてできることはやってみている。

・アラタの子守は基本的に美緒がやる。(美緒に感染しても僕は残るように)
・家事全般は僕がやる。
・頻繁に石鹸で手を洗う。
・3人、別の部屋で寝る。アラタの寝ている部屋の隣に美緒。僕は2階。
・早く寝る。

明日も平穏でありたい。


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February 27, 2020

【609】束の間の静寂。※追記あり

アラタの熱が下がらないので、美緒と小児科へ行っている。僕は留守番をして、部屋の窓を開け放って、掃除をして、布団を干し、幸いなことに晴れていて、コーヒーをいれた。家の電力をすべて落として、窓から入ってくる冷たい風と薄明かりと時々聴こえる車の音の中で居る。

土曜保育で熱が出た。美緒が迎えに行った。インフルエンザが疑われる。日曜日に小児科へ行った。その時点では陰性だった。月曜日には熱が下がった。火曜日は元気に保育園に行った。その夜から再び熱が出た。水曜日も下がらなかった。木曜日になった。今日だ。

もう結果は出ているだろう。僕が待っている間は静寂だ。


追記:

陽性。インフルエンザB型だった。「日曜日に受診した病院でもらってきたのでは?」とのこと。日曜日はかかりつけの小児科が休みなので別の小児科に行っていた。

土曜日に熱が出たときに保育園からは「明日も熱が下がらなかったら受診してインフルエンザの検査を」と言われていたので、あの時点で受診しない選択肢はなかった。

もし日曜日に感染し、それが火曜日夜に発症したのだとしたら、火曜日の日中、保育園に登園した時点ですでに感染力を持っていたことになる。他の子や保育士にうつしている可能性がある。しかし、これも避けがたい事態だ。

誰かが悪いというわけではない。強い感染力を持った封じ込めが不可能なウイルス(インフルエンザ)に対して2020年現在の日本社会がとっている立ち位置はここだということだ。

子供を育てること、大人が働くということ、保育システム、病院の受診システムなどなど様々な状況として今ここなのだろう。

さて、インフルエンザに感染している1歳児の親が感染しないでいられる可能性はどれぐらいなのか。少なくとも二人同時に倒れないようにオペレーションを工夫してみよう。

February 26, 2020

【608】パンデミックの何が怖いか。

どんな病気でもそうなのだけど、何が怖いかと言うと適切な医療が受けられないことだ。新型だろうが何だろうがそうだ。

たとえ「パンデミック」になったとしても、医療がパンクしてしまうほど「急激に」感染者が増えなければそれほど大問題にはならない(というようなことが例えばこのあたりで議論されている)。

こういうことは別に病気だけの話ではなくて、今回の政府指針にある「時差通勤」という対策の対象となっている「通勤ラッシュ」というもの自体が「短時間のうちに急激に乗客が増えることで列車の輸送能力を超えてしまう」事象で、そもそも乗客需要が緩和されれば大した問題ではない。

似たようなことは山ほどあって一般化すると、

1 短期的な大規模需要によってシステムが許容値を超えてしまう。
2 それによってクオリティが低下する。場合によっては麻痺する。

これに対症療法的に対応してしまうと、

3 だから需要の最大値に合わせた大規模なシステムを構築しなくてはならない。
4 そうするとピーク時以外のほとんどの時間は能力が余剰になってしまう。
5 最悪、システムの維持コストが大きくなりすぎて運用を継続できない。

となってしまう。

元を正せば、単にピークを緩和すればいい。そのための対策はたいてい地味だ。でもそれで、社会はずっと楽になる。モバイル通信、電力、プライムデー、クリスマスケーキなどなど。

緩やかに息長く。

【607】文章筋トレ3月4日(水)開催分をzoom参加のみにします。

文章筋トレ、3月4日(水)開催分をzoom参加のみに限定して実施します。一応、新型コロナウイルスへの対策です。(ただ、もともとこの日は会場参加予定者が0で、これまでの実績でも時間帯的にほぼzoom参加のみでした。)

文章筋トレページにもその旨を記載します。
文章筋トレ

なお、今後も同様にzoomのみの開催が増える可能性があります。その際、すでに会場参加で申し込み頂いている方には直接ご連絡いたします。

【606】新型コロナウイルス(2019-nCoV)の影響を考える。

そろそろ僕、家族、まるネコ堂への影響を考え始めている。

直接的に僕や家族が新型コロナウイルスに感染するという可能性は高くないし、そのための対策自体は特別なことはないというか、しようがない。ごく当たり前のことだけど、

・不要不急の要件で人混みへ行かない。
・外出から戻ったら石鹸で手洗い。

ぐらい。もともと僕たち家族の外出は多くない。不特定多数の人と接触する機会は一般的なレベルからすればとても小さい。

ただ、間接的な影響とでも言うようなものは出て来はじめている、かもしれない。

「日本で実際に感染が広がるかどうか」「すでに広がっているのかどうか」ということはともかくとして、少なくとも多くの人が感染に対して対策をとり始めているということ自体が一つの緩やかな異常事態を示している、と僕は判断している。

例えばすでに、各種イベントが取りやめ、延期になっているし、遊園地施設などは休園したりしている。今はどちらかと言えば娯楽的な催事や施設が主だけれど、もう少し感染が広がれば、あるいは、感染が広がるおそれが出ると判断されれば、その対応として、社会の様々なレイヤーで「休業」が発生するはずだ。製造はすでにそうなってきているかもしれない。流通や販売はまだそれほどでもなさそうだが、運輸などはどうだろうか。

今後、数カ月に渡って現在のような状況が続くとすれば、一般的な生活のシーンでも事態は深刻と呼べるレベルになっているかもしれない。

言葉遣いが難しいのだけれど、あえて言えば「(地震などの自然災害と比較して)緩慢な広域災害」とでも呼べるような事象が進行していると思う。この事象は社会的なもので、実際の(疫学的な)感染拡大とは必ずしも一致しない。感染が広がらなくても、感染が広がるおそれがあるというだけで、社会的な事象は変位していく。

もちろん、こんなことは取越し苦労だと思う。僕は心配性だ。

まぁ、ともかく、まるネコ堂の危機管理レベルを少し上昇させることにする。現時点で、具体的にやることは、上記の直接的な感染対策に加えて、

・穀類と冷凍肉類の備蓄を平常時より積み増す。
・無理をしない。

まるネコ堂の食料備蓄は、もともと多い方だと思う。このへんは「合宿所」機能として日常的に意識している。突発的に10人規模の宿泊者があっても、慌てずに対応可能なぐらいにはいつも食料があるようにしてきた。だから、積み増すと言っても、少しだけ買い入れを前倒しにするぐらい。

無理をしないというのは、睡眠不足などにならないようにして体調を整えたり、怪我をしない、といったこと。体調不良や怪我は、厳しい状況になったときに対応するためのリソースが減るだけでなく、リソースを普段よりも費やさねばならない対象が増える。平常時ならそういう無理も吸収できるし、経験として予め排除すべきではないけれど、今はそうではない。無理をしない。

とりあえずこんなところ。

なお、今のところ(2020年2月26日現在)、まるネコ堂のイベントに関して、取りやめや延期は予定していません。

追記:直近イベントの文章筋トレ3月4日(水)をzoom参加のみで実施します。もともと会場参加予定者は0で、以前よりこの時間帯はほぼzoom参加者のみでした。


追記:
「緩慢な広域災害」と書いたけれど、今回のケースでは電気・ガス・水道といったインフラが止まる可能性はほぼ無い。だから冷凍肉類の備蓄積み増しができる。ちなみに、まるネコ堂で食べている肉類はよつ葉のホームデリバリーのもの。もともと冷凍で届くので、それをそのまま冷凍庫に入れている。「餃子用ミンチ」が安くて美味しくて使いやすくて常にストックしている。

February 25, 2020

【605】まるネコ堂の読み書き用セッティング。弱ミニマリズムと定点型移動生活。冬バージョン。

僕たち家族三人は、冬場は一階の工房と呼ばれている部屋に居る時間が多い。夜になるとここに布団を敷いて寝る。朝になると、布団をあげて低いテーブルを持ち込んで朝食を食べる。朝食の後、掃き掃除をする。

床に何もない状態がデフォルト。ここから日中の読み書き仕事用セッティングにしていく。


隣のイベントスペースから作業用のテーブルを持ち込む。


椅子とペンとノートと本とコーヒーの入ったマグカップを持ち込む。ノートと本とペンはショルダーバッグに一式入っている。


オイルヒーターを入れて、セッティング完了。

部屋は手前側の半分が空いている。しばらくするとそこに美緒がイーゼルとキャンバスを持ち込んで絵を描く。

夕方16時半、アラタを迎えに行く前に元通りに戻して一日の読み書き(描き)が終わる。

なお、キャラペイスの注文が入っているときは工房セッティングになる。と言ってもほぼ同じだけど。


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February 24, 2020

【604】2月24日のzoomカフェ。

どうなるかなと思いつつもやることに決めた今日のzoomカフェ。

開始1時間ぐらい前からアラタの機嫌がものすごく悪く、ずっと大泣きしていて、何をやってもだめ。風邪で頭が痛いのか、お腹が痛いのか、眠いのか、お腹減っているのか、たぶんそのどれかか複合。さすがにちょっとつらい。

その後、どうにかお昼ごはんを食べることができて回復。ほっと一安心でzoomカフェ突入。スマートフォンを棚に置いて、ビデオは切ってマイクだけ。

アラタと遊んだりして1時間ほど経った頃に、ピンポーンとカエルさんがやってくる。やってくるというか、庭で草むしりしている。スマートフォンを地面近くに置いて、しゃがんで草むしりをしている。それが写っている。ワイヤレスのイヤホンマイクをしっかり装着していて、草むしりしながら時々ブツブツとしゃべる。アラタも大喜び。

カエルさん、しばらく草むしりをして去る。

それからしばらくするといつの間にかゆうきさんがやってきている。こちらはいつもの四畳半ぐらいの書斎。顔だけ写っていて手元は見えないので、何をしているのかはよくわからないが、時々しゃべる。アラタ大喜び。

まるネコ堂ではアラタのおやつのホットケーキを美緒がつくってくれて、それをアラタと美緒と僕の3人で食べる。

アラタが一緒なので、半分くらいの意識はアラタに向けている。だから、まともな会話というか、会話に入り込めるような会話はできない。いつものアラタが家に居るときと同じような状況。ほとんどの時間、マイクは状況音だけを拾っている。ゆうきさんはそれを聴きながら何かをやっている様子。

しばらくアラタを抱っこしたりしていて、スマートフォンから離れていると、何やら会話が聴こえてくるので、覗いてみたら、カエルさんが再び草むしりに来ている。手元だけ写すので「園芸チャンネルみたいな画ですよ」とか言って笑う。

そのうちアラタの機嫌が再び悪くなり、庭に連れて行って遊ぶ。戻ってきてスマートフォンを見てみたらカエルさんは居なくなっていて、ゆうきさんだけに。ちょうど4時を回ったぐらいだったので、そこで閉店。

これでよかったのかどうなのか。

かなり厳しい状況だったけれど、やるにはやれた2時間半。
何より遊びに来てくれたお二人に感謝。

来週もやります。

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【603】月曜午後のzoomカフェ。今日はできるのか。

本日振替休日、ということは保育園が休みでアラタ在堂。その上、土曜日から熱を出していて、昨夜も40度近くまで上がった。今日は朝から37度付近で落ち着いているが、本調子ではなく機嫌に波がある。

この状況でzoomカフェができるのだろうか。考えたあげく「今日はやめておこう、わざわざこんな時にやらなくても」と結論が出かかったのだけど、よく考えれば、この「カフェ」は、コーヒーや飲み物は自前だし、食べ物も自前だし、別に僕がやらなければならないことなんてないわけだから、場所だけ開けとけば、いいんじゃないかと気がついた。

というわけで、やります。
いつものようにパソコンをセッティングするのは難しいので、スマートフォンでやります。

ビデオを切っていたり、マイクも切っていたりするかもしれません。
何も喋ったりできないかもしれません。
他にも来た人がいれば、その人と喋れるかもしれません。

空き地みたいなものだと思って、覗いていってください。

13時半ぐらいから16時ぐらいまでです。

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February 22, 2020

【602】「中動態ゼミ」第2回目。

今日は國分功一郎『中動態の世界』ゼミの2回目。第2章。

4人で4つのレジュメが出た。

ゼミをやっていて面白いと思うのは、本を読むという独りの体験を持ち寄っている感じがするところだ。いきなりまとめてしまったが、一つ一つクドクド言うと、

1 まず、本を読むというのは体験である。
2 そして、その体験は独りで体験する。
3 さらに、その体験は持ち寄ることができる。

この三つ。

「持ち寄り食会」と名前をつけてやっていた遊びと似ている。

自分が食べたいと思うもの(あるいは少なくとも自分が何かしら良かれと思うもの)を決められた予算内で買って披露してみんなで食べる。単純だけど、実はとても高度な「断絶の接続」がある。独りであることとみんなでいることは矛盾しない。

対立や対決は自己と相手しか存在しない。持ち寄ることは、自己と相手が或る場所を形成している。その「場所」に興味がある。意見の違いは、争点などではなく、場所の広さや豊かさである。

持ち寄るものは基本的に一人ひとり違っている。持ち寄られる物同士の相違なんて当たり前すぎて、逆に、同じ物が持ち寄られることの方に奇跡がある。

「中動態」ゼミのゆっくり目な進行がいい感じ。今後もゼミは慌てないでやろう。


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【601】特に書くことがない。と書き出してみる。書くことは引き起こしてしまう。

過去の文章筋トレから。
2020年2月5日。10分+45分。
原本はノートに手書き。



特に書くことがない。と、あえて書いてみる。書くことがないなら、書かなければいい。実際、書くことがないときの多くは、書かないでいる。それでもわざわざ書くことがないと書くのは、書かなければならない状況にあるからだ。

いや、正確には書かなくても良いのだけれど、一応書くことになっているだけだ。こういうとき、以前ならとても焦った。

「こういうとき、以前ならとても焦った。」と書くと、やはり少し焦ってしまう。でも今は、たいして焦らないというか、逆に面白がれるようになった。

「逆に面白がれるようになった。」と書いたら、胸が締め付けられるような感じが消える。書くことがないのに、書き続けるのが面白くなってくる。できるだけここに留まってみよう。

書くことはつくづく余計なもので、「ない」こと自体から

(ここまで10分)

書くことはつくづく余計だというのは、「書くことが無い」ということですら、書くことを誘い出してしまうし、でしゃばってくるようなところがある。無ければ無いで良いはずなのにそういうわけにはいかないところがある。

どうしてこんなことを書いているんだろう。すぐに思い当たるのは「書きたいことなんてないんです」や「何を書いていいのかわかりません」といった言葉に対する「そこじゃない感」をどうにかしたいのだろう。

書きたいことがないなら書かなくても良いのだが、書くということは、そもそもそういう話ではない。書きたいことがあれば書けば良いのだけれど、これすらも、書くということの芯に当たっていない。そういう感じがするのをどうにかして、書いておきたいのかもしれない。

「何を書いて良いのかわかりません」なんて、どんなに書くのが上手な人だって、本当にはわからないで書いている。こういうことも書くということの芯から外れている。

書くことの基礎を単純な欲求や快楽や必要や必然に求めようとする気持ちがちょっとずれている。「ある一つの点に集約させてしまいたい」「集約してくれないと困る」、そういう叫び声に聴こえてくる。

書くことは集約されていく方向の運動ではなくて、湧出していく方向の運動なのだと思う。書くこととは何か? と問いたい欲求に対して、書くことでいったいどんなことが起こるのだろう? という複数の可能性の、答えという終着点ではなく、始まりのことなのだ。頑張って書いたけれど、ものすごくわかりにくい文章になった。

もう一度トライする。

書くということがどういうことか? という問題系が、ただちに持ってしまう方向性は、「書くことはこれこれだ」という「解答」へ向かう気分である。しかし、実際のところ、書くことがどんなことになっているかと言えば、それは、そこから何かが始まってしまうような、そこから始まってしまうような「開始」であって、「ここからどこかへ」という気分なのだ。

書くことに答えを見つけようとしても、書くことは何かをはじめてしまう。

書くことは引き起こしている。ある体験をしたとして、それについて書くというのは、その体験を保存すると同時に引き起こしてもいる。

生きていくことをなすがままにしておきたい人にとって、これほど気に触ることもないだろう。体験をなすがままにしておけばいいのに、それをわざわざ保存し、それどころか引き起こしてしまうのだから。書くことに対するアレルギーはたぶんこんなところから出ている。何かのタブーに触れている。

書くことがなくて書かないで済むならそれはそれで良い。うかつに始めてしまったら、厄介事が増える。だから書いてしまう。

一部の人はそんなふうに、その他の人の気に触る。厄介事も増やしてしまう。書くことは増やしてしまう。なにかと。

(45分)



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February 21, 2020

【600】アラタのアトピー。

今日は午後からアラタのアトピーの診察。午前中だけ保育園に預ける。

アトピーは冬は乾燥で厳しい季節なのだけど、今年は口周りに少し出たぐらい。口周りは食べ物が付いて出てるかもしれない。順調なのかはわからないけれど、確実に良くなっている。ステロイド剤はだいたい週一回使用で、後は毎日朝夕保湿剤を塗っている。

湯船に浸かるのは5分までと医者に言われていて、ひょっとしたら3分だったかもしれないけど、アラタはお風呂好きなようで、もっと入っていたいとぐずるのだけど、最近はそれも割と聞き分けよく出てきて石鹸の泡を自分で顔やお腹につけてくれる。シャワーで洗い流して「そろそろ上がるよ」というと自分で洗面器や泡を作る網状のやつを片付ける。

お湯に浸かるのが好きでもっと入っていたいというのは、湯船から僕を見上げる顔でわかる。その顔と、ちょっとだけぐずるのと、聞き分けの良さと、それぞれの相乗効果で、ナイフのようなきらめきを僕の胸に差し入れてくる。

早く良くなって、のぼせるぐらいお風呂に入れるようになってほしい。

●追記
今日の診察結果。状況は安定している。次の診察は6週間後。湯船に浸かるのはやっぱり5分まで。



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■近々開催のまるネコ堂の催し
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●3月20日から24日:言葉の表出、春合宿2020
https://mio-aqui.blogspot.com/2020/01/2020.html

●7月28日から8月1日:言葉の表出、夏合宿2020
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●3月29日(日):山本明日香レクチャー・コンサート
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_24.html

●定期:文章筋トレ
隔週の水曜午前、月一土曜午後
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_26.html

●9月まで月一回:『中動態の世界』ゼミ(全9回)
https://marunekodosemi.blogspot.com/2019/12/32.html

●月曜午後のzoomカフェ
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/zoom-httpszoom.html

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マンツーマンの文章面談
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_20.html

「書いてみたいけどなかなか書き出せない、書きあぐねている」
「書いてみたけどこれでいいのか不安」と思う人が多いようです。
この面談では、書くことが面白くて自分で書き進めていけるように
なるまでをサポートします。1回60分から90分程度。
初回ヒアリング無料です。

【費用】
・高校生以上:1回7,000円
・小中学生 :1回5,000円
※出張の場合、出張費1,000円と交通費実費が加わります。

お問い合わせはメールで。
大谷隆 marunekodo@gmail.com

February 20, 2020

【599】「中動態」ゼミのレジュメ書き。言葉がしがらみ(柵)であるなら、言葉は乗り越えてしまえる。

今日は、明後日の『中動態の世界』ゼミのレジュメ書き。第二章。この本は、このあたりから、ぐっとややこしくて面白くなってくる。

言葉というのは制約というか柵(しがらみ)なのだけれど、柵(さく)というものによって領域を区切ることで明確になることもある。

だとしたら、柵をつくってしまえば今まで何モノでもなかったものを、何かだと明示することができる。できてしまう。便利だ。それに、柵なんて、ちょっと勢いつければ乗り越えられる。別の場所に移動させたり、引っこ抜いたりもできる。

「言葉は柵(しがらみ)であり、柵(さく)なのだ」というイメージがあるだけでこれだけのことが起こる。他のイメージを持てば、きっともっと他のことも起こるだろう。

言葉というもののイメージや比喩や言及や恐怖や希望や防御や冒険などなどが言葉自体を躍動させる。

ゼミサイトでこれまでのレジュメが閲覧できます。



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February 19, 2020

【598】今日の文章筋トレ。

文章筋トレの報告を書こう、と思ったらカエルさんに先を越された。

筋トレは裏切らない(山野カエルの文章筋トレ)

終わってから3時間経ってないのに。

今日はカエルさんとサトシと僕の3人zoom筋トレ。zoomなのに書いている60分は3人ともビデオをオフにする。カエルさんにいたってはマイクもオフにする。僕とサトシはマイクをオンにしているけど一言も話さない。なんのためのzoomなのかわからない状態。回線だけはつながっている。

zoomじゃなくて会場にリアルに参加者が居ても、実は似たような感じで、それぞれが存在していることや書いているという状態であることはわかっていても、バラバラ。他人は気になるようで気にならないとも言えるし、気にならないようでいて重大な存在だとも思う。

もう少し参加者が増えてくれたらなぁといつも思っています。気になる方はぜひ。
文章筋トレ

今日の僕の筋トレ文章をアップしておきます。原本はノートに手書きです。



書くというときに一番すごいのは書いていない時間があることだと思う。

書いていないというか、そこも大きな意味では「書いている」から、「文字を出力していない」という時間のこと。書いている時間の中の文字を出力していない時間がすごい。もうすごい。

まず書き出す前。一文字目が出力される前がすごい。このすごさをうまく言おうとして60秒ほど考えたが、うまいのがみつからなかった。

次に書き出しが書けて、しばらく調子よく進んで、ハタと立ち止まってしまった後。ここもすごい。ものすごい圧力で書き出しまで戻って全部消しそうになる。消してしまうこともある。ちょっと油断すると元に戻ってしまいそうになりながら、次の一文字をまた書き始める、それまでの文字を出力していない時間。これは何度も繰り返しやってきる。小さいのもいるが、でかいのもいる。

あまりに巨大な「文字を出力していない時間」は、最終的に、そこで書くことをやめさせるパワーがある。すごい。

もう一つのタイプが書き終わってしまった後の文字を出力していない時間。「書き終わって」いるのだから、もうそこは「書いていない」に入っても良さそうなのに、なぜかそうならず、まだ書いている、けどもう書くことがないという時間がすごい。もうこれで終わりだと決めて、書くことから離れられるかどうかの瀬戸際のすごさ。

文章筋トレをしていて、実は一番筋トレ感が高いのは、そういう「文字を出力していない時間」だと思う。負荷が高い。筋トレの面白いのは、そういう時間が痛いほど可視化されるところではないだろうか。

60分なら60分で、60分のうち何分が「一文字も出力していない」という風に意識に登ってしまう。一文字目を出力するまでに何分ぐらいかかるか。最後の文字を出力した後に何分ぐらい残ってしまったか。こんなことは普通に書くことをやっていれば、そんなに意識しないで済む。

文字を出力するということが、このものすごい嵐のような、文字を出力していない時間からの逃避に思えてくる。文字を出力していない時間からしたら、文字を出力している時間はなんと穏やかな、波の静かな、風の静かな時間だろう。極楽のようだ。

今、たった今まで荒れ狂っていた嵐がすごかった。「極楽のようだ。」の「。」の後、襲ってきた嵐だ。あやうく航海が終わるところだった。終わってもいい気分だった。楽になりたいと思った。でもまた文字を出力し始めた。こっちが楽なのか、そっちが楽なのか。あぁまた嵐の予感がする。今度こそもうだめ、か?

15分ある。ページをめくれ。

書いているときの書いていない時間がすごい。
息が切れる。心臓に悪い。
胸が苦しい。体に良くない。
楽しめ。面白がれ。
書いているときの書いていない時間がすごい。
この時間がなければ、書くことの楽しさや面白さは半分になる。
書いているときの面白さの半分は書いていない時間だ。
書くことが止まった時間。
結晶の時間。
止まっている時間。

(文章筋トレ60分。2020年2月19日)



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February 17, 2020

【597】今日のzoomカフェ。

はじまってしばらくは誰も来ない。ブログを書いて、今度のゼミの本を読み出す。

いよいよ、今日こそ誰も来ないかなと思い初めた頃に、車の中からカエルさんが現れる。今日もまたセブンイレブンでネットプリントしたらしい。ネットプリントしたのは、またしても落語の台本らしい。手直ししたからすぐにプリントアウトしたくなったらしい。自宅にプリンターがあることを僕は知っている。

落語の話でひとしきり盛り上がる。落語というのは僕が思っていたほど「喋り芸」ではないようだ。「イメージ芸」とでも言うか。イメージがしっかりしていれば、聴いてる方も話の中に入っていける。イメージがしっかりしてないと抜け出てしまう。そのあたりが基礎となって「喋り」がある。そんな印象。

「落語というものを大事に扱わないといけない」という落語の先生の話もよかった。

あと文章筋トレ、新しい人がもう少し来てくれたらもっと面白くなるかもと。

仕事の合間に寄っていってくれるというのはありがたいというか、ほんとにカフェをやっている気分になる。しばらくしてカエルさんは仕事に向かった。

その後、ゼミの準備を進めているうちに閉店時間。
来週もzoomカフェやります。

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【596】今日もzoomカフェ。先週の報告と。

先週はいつも来てくれる明日香が地元に戻っているというので、たぶん誰も来ないだろうと予測して、カメラもつけずに音声だけでズボラにやっていた。

ブログを書いたりしていた。画面が普通のBloggerの画面なので、集中するとzoomをやっていることを忘れる。2時を過ぎ、3時を過ぎ、今日はこのまま終わるなと思った頃、ピンポーンと音がして、何が起こったのかすぐはわからなかった。

画面を慌ててzoomにすると明日香がやってきていた。部屋がいつもと違う。僕の方はスピーカーもつないでいなかったので急いで二階にとりにいってようやく整う。

明日香は前日のコンサートのために実家に帰っていたのだけど、たまたま実家のパソコンを使うことができるようになって(?)つないでくれたらしい。ショパン(犬)にも画面越しに会えた。

こちらでは美緒がいつもように絵を描いていて、3人でしばらく喋った。

喋ってると4時過ぎに、てるこさんも「もう閉店時間かな」と言ってやってきた。しばらく大丈夫なので、4人で喋ったりして、4時半頃終了。

意外に大入り。

というわけで、今日もやります。というかもうやってます。
誰も来ないzoomカフェでブログ書き、楽しい。

月曜午後のzoomカフェ

よかったらどうぞ。



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【595】いちいち考えてできる。いちいち感じてできる。

アラタは毎朝保育園に行く。歩けるようになったので靴を履いて庭を横切って砂利の小径を進んで道路へ出る。このあたりまで10分ぐらいか。

庭の石を拾い、南天の実を採って、別の石を拾い、石を捨てて、フェンスを触り、後戻りして、石を拾い、とやって行く。目に映るものにいちいち反応して、それを確かめていく。

10メートルに10分かかる。

この速度はこの数カ月で飛躍的に上がった。歩けるようになり始めた頃は庭から出ることすら叶わなかった。歩行速度が遅いというより、目につくものが多く、そのたびに立ち止まりしゃがみこんでいた。それがだんだん減っていって、今や庭の石の99.9%は意識にのぼらない。少し前までなら10個に1個は手を伸ばしていた。

僕はとても切なくなる。成長は力強くて切ない。

こうやってアラタは今後も多くのものへの意識をフィルタリングしていく。注意を向けるべきものとそれ以外を選別していく。世界の大半は注意を向ける必要がないということを会得していく。そうして生きていきやすくなっていく。

それが大人になるということだからだ。物事をひとまとめにすることで扱いやすくしていく。「灰色の石、土、赤い石、土、土、大きな石、砂、草、違う草、尖った石、湿った土、背の高い草、木の枝・・・」が「庭」というパッケージに収まっていく。

1 フライパンをコンロにかける。
2 コンロに火をつける。
3 熱くなるまで待つ。
4 油を入れる。
5 玉子を割り入れる。
6 玉子をかき混ぜる。
7 ご飯を入れる。
8 お玉でかき混ぜながら鍋を振る。
9 塩を小さじ半分入れる。
10 刻んだネギを入れる。
11 お玉でかき混ぜながら鍋を降る。
12 皿に盛る。

が、

1 チャーハンを作る。

にまとまるように、僕たちは物事がよりできやすくなるように、パッケージ化していく。パッケージになれば、思考や感覚への負荷は格段に下がる。楽にできるようになる。チャーハンも美味しく作れるようになる。

でも、

「できる」が「考えなくてもできる」や「感じなくてもできる」ようになることを指すのではなく、「いちいち考えてできる」「いちいち感じてできる」ようなことのまま維持し続けることは理想に過ぎないのだろうか。

僕の中では、そういうことが面白さと幸せの近くにある。



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【594】早く行きたければ、みんなで行け。遠くまで行きたければ、ひとりで行け。

たしかFacebookだったと思う。最初に見たのは。こう書いてあった。

早く行きたければ、ひとりで行け。
遠くまで行きたければ、みんなで行け。
うまい言い方だなと思った(若干「良い事言ってます」的な臭さを感じるけど)。でも同時に強い違和感がある。結局、2回ほど読んで僕は全く逆の実感があると思った。

早く行きたければ、みんなで行け。
遠くまで行きたければ、ひとりで行け。
僕の実感はこっちだ。

この実感自体が、この「ことわざ」を読んで思い当たったものなので、もとのフレーズ自体を批判したいわけではない。うまい言い方だと、今でも思っている。

その上で、僕のイメージしている「遠く」というのは、どうやら遠近として比較できるような意味合いではなく「どこにあるかわからない」「どうやって行けばいいのかわからない」「だれも知らない」「だれも居ない」ようなニュアンスでの「遠く」で、比較できるものではないことに気がついた。

ずっと「遠く」、誰も居なくて僕しか居ない、そういう場所に「みんなで」行くこと自体に矛盾がある。

もとのフレーズでは、「早く」「遠く」や「遅く」「近く」は相対的な意味あいだ(当たり前だけど)。さらに、「早く」と「近く」、「遠く」と「遅く」はそもそも自明的な結びつきをもっている。また、「ゆっくりでいいなら一人でもいい」「近くまででもみんなで行っていい」という緩みをも含んでいる。

僕は明らかに誤読しているわけだが、誤読の結果、僕は僕の重要だと思っているイメージを明確にすることができる。

僕は自分しか行けないようなところに行ってみたいという憧れがあるのだろう。そして、もし可能であるならば、そこへみんなも来てほしいのだ。

言語的な矛盾なんて、そこではなんとかなるんじゃないかという楽観主義が本体で、早遅遠近はたいしたことではなかったということだろう。



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February 16, 2020

【593】好きなことを仕事にしたほうが良い。

約357,000,000件 対 約257,000,000件(2020年2月16日現在)。




僕もこのエントリーで多数派に一票。

ところで、グーグルの検索エンジンが「た」と「ない」を(このケースでは)どうやら読み分けているのにはちょっと驚いた。やってみるまでは同じ結果が出るんじゃないかと思ってました。

「おすすめの中華料理店」と「おすすめしない中華料理店」の検索結果トップは僕の環境では同じページです。



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February 14, 2020

【592】考えるというのは考える場所を作ること。

考えるとは問の解答を見つけることではなくて、その「考えるということ」ができる土台となる場所をいちいち作ることだ。

「死刑について考える」と言ったときに、「賛成か反対か」という解答を得ることが考えるということではなく、「死刑を中心としてそのあたりでいろいろと自分でできるようにすること」が「死刑について考える」だ。

この場合は「死刑」という目印がすでにあるけれど、一般に考えると言った場合はそういった目印がないことも多い。そういうときは、その目印自体を設置しなければならない。どこに? どのあたりに?

全く知らない場所では少しずつ、とりあえず踏み入れた場所を踏み固めるようなことをしなくてはならない。そこから少しずつ動ける領域を作っていく。景色を覚えていく。そこで起こることを体験していく。

こういうことが考えるということで、考えると一言で言えるものであっても、その場所その場所でやることは毎回違う。考えれば考えるほど体験は増えていく。考えれば考えるほど自分が変質していく。自分を固定して、問と答を反射的に「入れ出し」していくようなものは考えるとは言い難い。もしくは考えることの極一部でしかない。



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February 13, 2020

【591】現世と常世。

家ではなく合宿所という仮の宿に棲んでいるのだという意識を拡大すれば容易に「現世は仮の世界で本当の世界は常世だ」といった世界各地の宗教に見られるありふれた世界観になる。「現世」と「常世」という日本神道的な語彙で代表させてはいるけれど他の宗教でもたぶん同じような世界観があるだろう。

帰るべき「家」はそもそもこの世にはない。この世自体が仮に過ぎない。本当の世界は死んだあとに帰るのだから。といったところだろう。

僕にとっての「現世」はとても豊かな世界で、刺激に満ち溢れ、何一つとってもよく見ればそれは確かに何かなのだ、他とは違う独自の存在なのだという強さを持ってしまっている。だから、現世とは異なるもう少し穏やかな世界がこの世界とは違うところにあってもいいのではないかと思うことはできる。

そういう穏やかな世界は、刺激がなく、多くの変化や変異を持たず(バリエーションがなく)、色彩も限られていて、要するにいつも同じだという意味で「常世(とこよ)」と名付けられているとすれば、納得が行く。退屈な世界なのだ。退屈という言葉を肯定的に捉えることができるならばそこは理想郷である。かぐや姫が帰っていく月の世界はきっとそんなところだ。

死後の世界を考えるのはあまり得意ではないし、それほど興味もないのでこのぐらいにしておく。

僕が興味があるのは、現世というか「現代」があまりに刺激に満ち溢れてしまっていて、それが過剰に思えるのであれば、あの世に行かなくても、もう少し穏やかに生きていければいいんじゃないか、そういうことはとても具体的な日々のこととして可能なのではないか、結構快適なんじゃないか、意外に他の人も求めてるんじゃないか、とかそういうことだ。

偽常世風の生活は、キリキリ修行なんかしなくてももっと気軽にやれるんじゃないのかな。


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■近々開催のまるネコ堂の催し
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●3月20日から24日:言葉の表出、春合宿2020
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●7月28日から8月1日:言葉の表出、夏合宿2020
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●3月29日(日):山本明日香レクチャー・コンサート
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●定期:文章筋トレ
隔週の水曜午前、月一土曜午後
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_26.html

●9月まで月一回:『中動態の世界』ゼミ(全9回)
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●月曜午後のzoomカフェ
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マンツーマンの文章面談
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「書いてみたいけどなかなか書き出せない、書きあぐねている」
「書いてみたけどこれでいいのか不安」と思う人が多いようです。
この面談では、書くことが面白くて自分で書き進めていけるように
なるまでをサポートします。1回60分から90分程度。
初回ヒアリング無料です。

【費用】
・高校生以上:1回7,000円
・小中学生 :1回5,000円
※出張の場合、出張費1,000円と交通費実費が加わります。

お問い合わせはメールで。
大谷隆 marunekodo@gmail.com

February 12, 2020

【590】自宅で合宿をしているのではなく、合宿所に棲んでいる。

まるネコ堂はよく合宿をやる。最近はあまり言われなくなったが、以前はよく「家でイベントとして人を呼んで合宿するなんて大変じゃないか」というようなことを言われた。

最近あまり言われなくなった理由は、たぶん、以前よりも僕や美緒が大変そうじゃなくやっているからだろう。そして実際、大変ではない。ある意味では、合宿をしていたほうが楽だったりするぐらいだ。

その理由は、表題にも書いたように「自宅で合宿イベントをやっているのではなく、合宿所に棲んでいる」という意識だからだと思う。

合宿に限らず、講座や各種イベントのほとんどを「自宅」でやっているように見えるが、正確に言えば、それらの催事が可能な施設に僕たち家族が棲んでいるのだ。そこに僕たち以外の人が加わって催事として成立している。

これは気の持ちようといったレベルではない。本当に僕たち家族は、言ってみれば、一年三六五日、合宿しているようなものなのだ。そこへ時々、僕たち以外の人が加わって、合宿の遂行人員が一時的に増えているだけ。人が増えれば合宿に必要な作業負担が分散化するので、その分楽になりさえするというふうに。

言い方を変えると「合宿という非日常を(頑張って)やる」のではなく「日常生活の方を合宿にしている」のだ。

もともと僕は、「マイホーム」「我が家」といった言葉が内包している安らぎや帰る場所といった意味合いを「家」というものにあまり感じていなかった。僕の安全が確保される場所という意味では「家」にそれほど特権的な位置はない。低コストではあるが、他にも選択肢はある。学生時代は、週末ごとにアパートを抜け出して近所の河原で車上泊をしたりしていた。

僕がまるネコ堂の設備を整えるのは、合宿所の機能向上として有意義だと思うからだ。優れた合宿所は、僕の生存を継続しやすくなるという意味合いにおいて重要で、僕の生存が維持しやすいことと、僕以外の人の生存が維持しやすいことにそれほど大きな違いがあるとは思っていない。

なんらかの理由でこの場所を立ち去ることになれば、また別の場所で、その場所に適応した合宿所を作ろうとするだろう。

「僕が生きる」ことと「僕が生存する」ことには違いがあるのだけれど、いずれにせよ「家」という概念で語られるものの中軸にある「生活の中心性」が必須に組み入れられるほどの強度を持っていない。僕がもっと若く独身であったら、格安のホテル暮らしとかAirbnbを駆使したりしている気がする。所有したくないという欲求に素直に従っただろうからだ。

それは僕が今、車を持ちたいと思わず、積極的にタクシーを使うのと同じぐらいの意味合いで、そうなる。車が持つ程度の「移動の自主所有性」が「僕が生きる」ことにも「僕が生存する」ことにもそれほど影響を与えないように、家が持つ程度の「生活の中心性」が影響を与えないのだろう。

その割に、僕も美緒もほとんどまるネコ堂から出ることなく生活しているのは、それぐらい合宿所として高レベルに有用だということだと思う。とても使いやすい。少なくとも生存はたやすく継続でき、それぞれの合宿者が合宿所においてやりたいと思うことはもうだいたい実現している。



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【589】自分を組み立てていく。自己基準の整理法。

誰でもそうなのだが、標準的な人であればできて当然だと言われるようなことでも、どうしてもうまくできないことがある。繰り返すけれど、誰でもそうなのだ。

もちろん僕もそうだ。分類ができない。もう少し言えばこうやって「分類ができない」という抽象的な言い方ができるようになったのは大人になってからで、それも大人の序盤とは言えない後半に差し掛かってからだ。

分類ができなくて日常生活や業務で直ちに問題化するのが整理である。

例えば文具の整理整頓がどうしてもできないとか、タンスの中に服とか下着とかがぐちゃぐちゃに突っ込まれているとか、複数の手段で念を入れて備忘録的にメモを記録していった結果それぞれの整合性が取れなくなってどれを信じればいいのか、どれを見れば見落としが無いと言えるのかがわからなくなるとか、といったような問題だ。

依頼されて文章を書く仕事をしていた僕にとって、メモの管理は業務上大きな問題だったし、文具の整理ができないことは地味に作業ストレスを上げていた。

だからどうにか対策していった。例えば文具問題はこうだ。

10個ぐらいの文具があったとする。それを3つの抽斗(ひきだし)に分類して整理する、というようなことが僕にはできなかった。今でも一般的な意味においては、できない。

整理するというのは、必要なものがすぐに取り出せるようにしておく、というような意味だけど、子供時代の僕がやると文具を「形で」分類してしまったりする。「細長いもの」「四角いもの」「その他」みたいに(理由はたぶん抽斗や棚に収めやすいとかそんなところだろう)。

こんな分類でも、使うときにすぐに出せればそれなりに意味があるのだけど、使おうとしたときはこの三つの形状インデックス「細長」「四角」「その他」を意識して物を探すようなことは実際にはない。結局三つの抽斗をランダムに開けて該当のものが見つかるまで引っ掻き回す羽目になる。つまり、文具というものに関する分類の要点を僕はつかめていない。

大人になって整理をうまくやる人に「ハサミとノリは一緒にしておいたほうがいいよ」と言われて僕は軽く衝撃を受けた。利用シーンを想定して、同時に使われる可能性が高い道具をグルーピングするという発想が、僕にはなかった。

ただ残念なことに、利用シーン別分類を知ったところで、僕には「ハサミとノリ」以外の新しいグループをうまく作り出す能力はどうやらなくて、精々が「鉛筆と消しゴム」ぐらいしか思い当たらない。根本的に、僕には分類能力が欠如している。

そういうわけで、僕が、どうにかこうにか自分なりの方法でこの「文具分類問題」に出した解答はこういうものだった。

1 まず文具の山を、〈自分が〉「使う」ものと「使わない」ものに分ける。


例えば、
・僕は、いったん書いたものが消えてしまうと何故か困るので、消しゴムで消せる鉛筆やペンの後ろ側でこすると消えるインクのボールペンなどは、そもそも「使わない」。
・ペンは黒と赤しか使わない。青や緑や黄色やその他の色は「使わない」。
・今は使っていないがそのうち使うかもしれないものは「使わない」と判断する。
など。

2 「使う」もののうち、機能が重複するものは「最良」を一つだけ選び、それ以外は「予備」にする。


・赤と黒のペンはそれぞれ用途が違うので一番よく使うものを1本ずつ「最良」とし、あとは「予備」。
・ノリはスティックノリをよく使うので、2本目以降のスティックノリやチューブノリは「予備」。
・ハサミで切れるものであればハサミを使うので一番使いやすいハサミを「最良」、その他のハサミとカッターは「予備」。
など。

3 1で隔離した「使わないもの」を「処分」とする。

これを残しておくと後々の災厄のもとである。

4 2で隔離した「予備」のうち、一定期間以上出番が回ってこないと思われるものを「処分」とする。


これも残しておくと後々の災厄のもとになる。
・例えば、ペンの予備は2本もあればいい、など。

5 結果的に以下のように分類される。

A群 最良
B群 予備
C群 処分

この「分類」基準は、文具それ自体に備わっている機能や要素を明示的には利用していない。「文具の機能や要素そのもの」を分類するのではなく、「僕が文具を使う」ということ自体を分類している。ここで何より重要なのは「僕が使う」ことである。

つまり、僕にしか通用しない。僕しか使えない。僕基準である。通常の意味で「分類」と呼ぶことすら躊躇するようなものである。

A群の数が増えたらどうなるのか、また元の木阿弥ではないかと「普通の人」は心配になるかもしれないが、そうはならない。むしろ一貫して減っていく。「最良」という概念に導かれて、僕自身のニーズがそもそもそれほど多くはないことに気づいていくからだ。

ちなみに「最良」は、その時点で知り得るもので、かつ、入手可能な範疇のものという意味である。これも「僕が使う」こと全体にかかってくる。自分を組み入れた「最良」である。手元にあるものではどれも「最良」に「僕が使う」ことができないが、世の中にはそれによって「僕が最良に使う」ことができると思われるものがあるとを知っていて、なおかつそれを入手できるのであれば、手元にあるものを「処分」や「予備」とし、「最良」を入手することもある。

結果今では、A群は、万年筆1本とA5サイズの無地ノート1冊の2つ。B群は万年筆のボトルインクとノート数冊となっている。

僕が自分で管理している文具類は事実上A群の二つだけで、あとは美緒との共同管理である。共同管理においても基本的には上記の整理法を適用している。対象が僕だけではなく美緒も含まれるというだけだ。

「整理」は常にメンテナンスできなければ意味はない。ある瞬間、整理されたように見えても、時間を追って自然に乱雑さは増加するので、常に人為的に秩序を回復しなければならない。その人為的行為が「当該者に可能」かどうかが問題で、そこに個人性が現れざるを得ない。

「どのように分類すればいいか」という一般的な問題があるのではなく、「自分はどのような基準で物を判定し続けられるか」が基礎的な問題で、その上で独自の整理法を組み立てることができる。一般的な基準に従って判定することができる人は一般的な基準を参照すればいいが、一般的な基準がそもそも判定不可能なのであれば基準など意味をなさない。

最後に「可能性」と「検索」というものの考え方を補足する。

「今は使わないけれど、いつか使うかもしれない」というのは「可能性」の問題だ。そういうものを予め処分してしまうと、可能性を狭めてしまうのではないかという危惧があるかもしれない。しかし、これは僕の場合、必ずしもそうならない。「今使うものはどれか」が明確であったほうが「その時使うものはなにか」ということも明確になるからだ。「目の前にある」から使える、のではなく「必要だから使う」ということに〈しておく〉方が、僕にとっては「可能性」が広い。「目の前にある」ことがむしろ可能性を狭めることに(も)なる。

おそらくこれは現代という状況として現れた問題系なのだと思う。目の前にあるかどうかより、検索できるかどうか、具体的な検索クエリが適切に作り出せるかどうかの想像力の問題で、分類に関しては、僕は、一般より多く現代的状況が/に侵入してしまっているとも言える。



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February 10, 2020

【588】なるべくブログを書いていこうと思う。SNSよりブログが良い。

なるべくブログを書いていこう、と何度目かの決意というか、再起動というか。それと、そろそろFacebookから離脱しようと思っている。

理由1 結局、どうやらブログを読んでもらっている。

Facebookで告知をして誰かにイベントなどで来てもらうにしても、新しい人はブログのエントリーをいくつか読んでから来てくれることがほとんどで、ブログを続けていなければFacebookを頑張ったってあまり効果がない。僕の場合は。

それと、そもそもSNSは僕には合わない。Facebook(閲覧を含め)にかけているパワーをブログに回したほうがいい。ということに今更気がついた。

理由2 結局、ブログぐらいしか場所を形成できない。

SNSは「そのSNSという特定の会社のサービスに書いている」ことになる。ブログだと「まるネコ堂のブログに書いている」。この違いはとても大きい。

SNSへの投稿は、僕自身の場所を形成せずに、そのSNSという場所の形成に寄与することになる。今後応援したいサービスが出ればそこに書くことはあるかもしれない。

その点で、Bloggerのやる気のなさと前SNS的な雰囲気が好都合。アップデートしてるのかしてないのかわからないぐらいの地味さが素晴らしい。前に出ないでいてくれる感じもありがたい。Bloggerはかなり長い間こういうスタイルなので、この崇高なるやる気のなさに僕は高い信頼を置いている。できるだけこのままでいてほしい。セキュリティだけ保持し続けてくれたらとても感謝。

note.comも今のところまずまず良い感じに見えるけれど、最初はいいなと思ったサービスがだんだん変わっていって、そのうち嫌になってしまうという流れは何度か経験したので、短期的な目的では検討するけれど、長期的な場所としては見るのは現状はハイリスクと思っている。

理由3 結局、ブログを書いていればなんとかなる。

いろんな意味で、ブログを書いていれば、まぁなんとかなると思えるようになった。


気になることが書いてあるなと思ったら、ちょくちょく見に来てくれるとうれしいです。



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February 7, 2020

【587】問の暴力。

在庫一掃セール、その3。
どうやら怒っていたようである。
ーーー
問というものに力があるのは自明だ。問われた方は答えなくてはならないという状況が発生する以上。容易に暴力が発生する。例えばこんなふうに。

「ここでいう暴力ってなんですか?」

ここでいう暴力とは、一方的にある状況に置くこと。地面を傾けてしまうこと。のようなニュアンスなのだが、当然、問答はこう続く。

「一方的ってどういうことですか? 一方的って本当に一方的なんでしょうか。」

問というのは、永遠に続けることができる。問を問う者と問われる者との位置関係は永遠に変わらない。問を問うものは与えられた答えを恣意的に選別するだけだ。好みの答えが手に入るまで問うだけで、問う者は何も失わず、新たに何かを得ることはない。それが一方的であるということだ。

だが、そもそもだ。

暴力は暴力である。

小学生でもわかるだろう。わからなければ、辞書を引くことをおすすめする。幼児ならもう少し噛み砕いたほうがいいかもしれないが、いずれわかるというように延期してもいいかもしれない。新生児ならそもそも問わないだろう。

自分が気持ちよくなるために問うのはやめたほうがいい。自分の立場を守るために問うのはやめたほうがいい。問いたければまず自分を問うがいい。自分の答えを晒すがいい。順序としてそうだ。このとき初めて問の暴力的一方性が崩れる。本当の問が完成する。



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【586】ミニマリズムの美学。「売った」「手放した」「処分した」にゾクゾクする人たちの原理。

在庫一掃セール、その2。
「下書き」が残っていたエントリー大放出。
2015年3月のもの。

ーーー
株式市場だと売りも買いも「取引」として同じで、いきなり売りから入ることもできる。でも、僕達の身の回りにある物は、まずは買いから入らないと売れない。

と思い込んでいたけれど、実はいきなり売れるのかもしれない。

気が付くと今となっては買った時の記憶のないものがたくさんある。
しかも使ってもいない。

「生活に必要な物が飽和したことにある日気づく」という経験をすると、ここからやることはひたすら売りとなる。

あるいは手放したり、処分したり。そういうことが活動的に思えて、やりがいもあって、目標もあって。機会があればものを減らし、常に物をなくすことを考え続ける。

こうなってくるとゴミ屋敷とミニマリズムは表裏一体の現代的病理な気がしてくる。

ただ、見た目の美しさが違う。つまり何が言いたかったのかというと、たぶん、ミニマリズムには美学が必要だと思う。その美にひれ伏す感じがある。



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【585】広告という仕組みの不思議。

在庫一掃セール。
「下書き」が残っていたエントリー大放出。

ーーー
以前はウェブの広告なんて絶対にクリックしてやるものか、いや、眼に入るのすら不愉快だから表示すらさせてやるものか。

なんてことを思っていたけれど、最近はブログを読んだりして目に入るもので気になるものがあればあっさりクリックするようになった。まぁ、気になるからといって、クリックして表示された先も興味が持続することはまずないのだけど。

指先と視線と注意力の微妙な動きだけでお金が発生するのはとても不思議なんだけど、テレビを見ていた時のCMなんて、もっと受動的にお金を発生させていたわけで、いやそれどころか、街角の看板なんて、誰かが確実に通ってそれを見るということすら確約されていない状態でもお金が発生しているわけで、ほんとに広告ってなんだろうと思ってしまう。きっと月面に看板を置いてもお金が発生するんじゃないのかな。

すでに実現されているとは思うけれど、一日中朝から晩まで「クリックし続ける」ということで多少のお金が発生する「サービス」なんていうのもあるだろう。

こうなってくるともう、人間ではなくなっている感じがするけれど、でも僕たちの行為の大半はもう人間じゃないことになってるんじゃないかとも思う。

人間であるということがどういうことなのか、というようなことを考えるのが人間であるということだとしたら、起きているあいだじゅう人間であることなんてできない。



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【584】何かを肯定することは難しいことではない。

或るものを在るとすることが肯定だ。或るものを無いとすることが否定だ。

それだけなわけで、肯定というものは「高評価や賞賛」といったそれ自体に何かを付加したり装飾したり持ち上げたりすることではない。或るものが在ると思えばそれが肯定だ。あとになってやっぱりそれは無かったと思えば否定すればいい。

よく僕は庭の石を拾っていた。最近はあまりやらないが、一時はよくやった。考え事をしながら、石を二つ三つ拾って、別の場所に置くというだけだ。気が済むまで庭をうろつきながらそれを繰り返す。庭から石を失くしたいというわけではない。石を集めて何かをしたいというわけでもない。本当にただ石を拾って別の場所に置くだけだ。

この石拾いは僕にとっては重要なことで、こうする意味が在る。「こんなことをしても何もならない」とか「なんのためにこんなことをしているのか」といった問は浮かばないというか、何もならないわけがないということは確信していながらそれをやっていた。

つまり、石拾いを肯定していた。この行為の意味をうまく説明するのはなかなか難しいことだが、難しいだけで、このことについて考えていけばやがて説明はつく。そっとそのままにして考えないようにしておいたほうがいいといったナイーブな問題でも、大切にそっとしておきたいといったロマンチックな問題でもない。ただ言語化の難しい、言葉の集まり具合が足りていない領域なだけだ。

今なら「ミニマムな散歩」だと説明するかもしれない。悪くない言い方だ。

一般的な視点から見て利得が無さそうなことをやっていると人はだいたい「なんでこんなことをやっているのか」と問うことになっているらしい。他人に問われるよりも、まず自分自身に問うらしい。しかし、この問いの意味は「一般的な視点から見て利得が無さそうなことをなんでやっているのか」という問いに過ぎないわけで、問いの重点は「一般的な視点から見た利得」にある。だから「一般的な視点から見た利得」なんてものの方が、僕自身の石拾いよりも、実はそもそもよっぽど怪しい存在だと気がつけば、大した問ではない。

利得が好きなら好きでいい。自分にとってどんな利得があるのか、ということを自分で考えていけばいい。その時、まだうまく説明はできないようなことでも、それが確かに在るのだという実感さえあれば、まずはそれを肯定すればいい。後でやっぱり違ったと思ったら否定すればいい。いずれにせよ、考えが進めば、それは自分なりの理屈として組み上がっていく。その理屈が「一般的な視点」からみて果たしてどうなのかは、ずっとずっと向こうの話である。ずっとずっと後の話だ。

常に自分を一般的な視点に晒し続けて、そのもとで判断したり、判断しなかったりすることの問題点は、明らかに「常に自分を一般的な視点に晒し続けて」いることであり、「判断したり、判断しなかったりする」ことではない。



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●3月29日(日):山本明日香レクチャー・コンサート
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_24.html

●定期:文章筋トレ
隔週の水曜午前、月一土曜午後
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_26.html

●9月まで月一回:『中動態の世界』ゼミ(全9回)
https://marunekodosemi.blogspot.com/2019/12/32.html

●月曜午後のzoomカフェ
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/zoom-httpszoom.html

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マンツーマンの文章面談やっています。
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_20.html

「書いてみたいけどなかなか書き出せない、書きあぐねている」
「書いてみたけどこれでいいのか不安」と思う人が多いようです。
この面談では、書くことが面白くて自分で書き進めていけるように
なるまでをサポートします。1回60分から90分程度。
初回ヒアリング無料です。

【費用】
・高校生以上:1回7,000円
・小中学生 :1回5,000円
※出張の場合、出張費1,000円と交通費実費が加わります。

お問い合わせはメールで。
大谷隆 marunekodo@gmail.com

February 3, 2020

【583】zoomカフェ3回目。

今日もzoomカフェ。明日香とフミノさん(レアキャラ)が来てくれる。フミノさんと話すのは久しぶり。相変わらず。面白い。面白いことやってる。まるネコ堂には僕と美緒。4人でだらだらと話す。

だらだら話している割には、ちょっとした企画が決まったりしていって、あぁこんな感じで物事って決まるよねと思う。

来週は明日香は実家のある群馬でコンサートなので来れないとのこと。美緒はそろそろ絵が完成。フミノさんは、ジーパンを試作中。みんなそれぞれなにかやってる感じが楽しい。

このメンバーに限らず、僕の周りではそれぞれの人がそれぞれに何かをやっていて、根拠はないけど、今年はなにかが起こる気がする。僕もなにかやろうと思う。

来週もzoomカフェやります。

わざわざMessengerなどでお知らせするのも「カフェ」としてどうかと思うので、告知はほとんどしないと思います。ふと思い出したら来てください。

●zoomカフェ
まるネコ堂は週末にイベントが多いので月曜日の午前に掃除をしたあとの午後の時間はちょっとお休み気分です。そういうときに行きつけのカフェに行って本でも読んだり、友達がいてちょっと話したり。そんな感じのことをまるネコ堂にいながらにしてできたらと思ってzoom(オンラインミーティング)をつないでいます。

特に何かをするような準備はしないです。あくまで休日の午後、行きつけの喫茶店でコーヒーを飲んでいるということで、そこに友達とか知らない人でも居てちょっと話をしたりできたらいいけど、誰も居なくてもまぁいいかっていう感じで、飲み物と本でも持って。

時間は月曜日の午後、1時半から4時(だいたい)。

時間になったらこちらからどうぞ。
https://zoom.us/j/6529972012

画面に誰も写ってなくても気にしないでね。


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■近々開催するまるネコ堂の催しなど
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●3月20日から24日:言葉の表出、春合宿2020
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●定期:文章筋トレ
隔週の水曜午前、月一土曜午後
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●9月まで月一回:『中動態の世界』ゼミ(全9回)
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●月曜午後のzoomカフェ
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/zoom-httpszoom.html

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マンツーマンの文章面談やっています。
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_20.html

「書いてみたいけどなかなか書き出せない、書きあぐねている」
「書いてみたけどこれでいいのか不安」と思う人が多いようです。
この面談では、書くことが面白くて自分で書き進めていけるように
なるまでをサポートします。1回60分から90分程度。
初回ヒアリング無料です。

【費用】
・高校生以上:1回7,000円
・小中学生 :1回5,000円
※出張の場合、出張費1,000円と交通費実費が加わります。

お問い合わせはメールで。
大谷隆 marunekodo@gmail.com

【582】本日(2月3日)zoomカフェやります。13時半から16時ぐらい。

一昨日、昨日と週末は来客も多くかなり充実。楽しかった。そんなわけで今日月曜日はのんびり休日モードです。

午後zoomをつなぎながら、本を読んだり、ブログを書いたりしようと思っています。

●zoomカフェ
まるネコ堂は週末にイベントが多いので月曜日の午前に掃除をしたあとの午後の時間はちょっとお休み気分です。そういうときに行きつけのカフェに行って本でも読んだり、友達がいてちょっと話したり。そんな感じのことをまるネコ堂にいながらにしてできたらと思ってzoom(オンラインミーティング)をつないでいます。

特に何かをするような準備はしないです。あくまで休日の午後、行きつけの喫茶店でコーヒーを飲んでいるということで、そこに友達とか知らない人でも居てちょっと話をしたりできたらいいけど、誰も居なくてもまぁいいかっていう感じで、飲み物と本でも持って。

時間は月曜日の午後、1時半から4時(だいたい)。

時間になったらこちらからどうぞ。
https://zoom.us/j/6529972012

画面に誰も写ってなくても気にしないでね。


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■近々開催するまるネコ堂の催しなど
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●3月29日(日):山本明日香レクチャー・コンサート
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●定期:文章筋トレ
隔週の水曜午前、月一土曜午後
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●9月まで月一回:『中動態の世界』ゼミ(全9回)
https://marunekodosemi.blogspot.com/2019/12/32.html

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マンツーマンの文章面談やっています。
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_20.html

「書いてみたいけどなかなか書き出せない、書きあぐねている」
「書いてみたけどこれでいいのか不安」と思う人が多いようです。
この面談では、書くことが面白くて自分で書き進めていけるように
なるまでをサポートします。1回60分から90分程度。
初回ヒアリング無料です。

【費用】
・高校生以上:1回7,000円
・小中学生 :1回5,000円
※出張の場合、出張費1,000円と交通費実費が加わります。

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