April 8, 2024

着物生活17日目。

 1週間ほどは着るだけで精一杯だった着物も1週間もすれば、まあ着ているだけならできるようになる。まだまだあーだ、こーだ思いながら着ている。短めに着たらどうなるか、とか、細部ここはこうしたらとか毎日少しやってみる。
今日は短めに着たら、おはしょりという部分がすごく長くなってちょっと格好悪い感じがした。

昨日は、日曜日で朝多少時間があったのでまだ慣れない一重太鼓という帯の結び方をしたら、これをずっと着てるのは苦しくて6時間ほどで、半幅帯といういつものライトな帯に変えた。まだまだ、試行はつきない。体もおいつかない。

着物が強制してくる歩き方を行っていると(歩幅が短くなる)毎日ふくらはぎが疲れていて、ふくらはぎが弱かったことがわかる。

外に着ていくのは緊張する。
オシャレということにはとくにここ最近ほぼ無縁で来たのでどう思われるのかと緊張して、ちょっと着て行きたくなくなったのだが、なんだそんなことかと思うとやっと着ていけた。
自意識過剰なんだと思うが、まあ自意識過剰な人なんだなとよくわかった。自意識過剰過ぎて適当な格好をしてきたのかもしれない。自意識過剰過ぎて、(服装に関して)自分を適切に見れる自意識がなかったのかもしれない。
もうちょっとマイルドな自意識を持っていれば、もしかしたら着物を着ることはなかったかもしれない。なんだか、着るものにほとんど頓着しなかったのに、難易度の高い服に手をだして、自分の人生はこれで大丈夫なんだろうかと思っているところもある。
現代に置いて着物を普段着にするのは、なんらかのポリシーが必要な気がして、そのポリシーを後付けで探している気分にはなる。身近に沢山あったからだけでは押し切れない気分あり。もうちょっと着慣れてしまえば大したことでもないのかもしれない。



まだひと月も経っていないけど、いろいろと課題はある。
そもそも実際の生活がどれくらいクリアできていくのか。家事、子どもとの時間、雨、その他。とりあえず割烹着とたすき掛けは多用中。
手入れの問題。毎日、長期間付き合うというのは、週1とか月1とかいうのと比べ物にならない速さで物が変化していく。実際、どうなっていくのか、どう汚れるのか、なにができるのか。
長期間付き合っていけるのか、こういうことは長期間付き合うことが実際の面白さの気がする。
物を扱う意識とか、手つきとか(畳むのが上手くなるとかそういう範囲から)、生活全般への影響をどんなふうに起こしていけるのか。楽しみだし不安でもある。

大谷美緒でした。



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