July 7, 2025

虎(とら)ちゃんが生まれた。

6月3日に虎(とら)ちゃんが生まれた。
1821gの男の子。
産前の健診で予想されていた通り、染色体異常があり、病気がある。

今日が7月7日。ひと月ちょい経って、ずいぶん昔のことのような気分も。

出産自体は、自分が経験した中では短時間だったけれど一番壮絶で。まだ36週目の早朝に強い張りがあってから、陣痛らしき痛みに変わって30分で病院に電話。すぐにタクシーを呼んで、病院に向かう車の中で陣痛間隔2ー3分までいってしまい。
それくらいの間隔だと陣痛室に辿り着いてれば即分娩だと思うんやけど、でないように我慢しつつなんとか分娩室まで行き、産んでいいと言われたとたん破水。

しかし、虎ちゃが逆子になっていたこと、そして脈が落ちていることが判明し、グレードAという緊急帝王切開に切り替わりその数分後には全身麻酔で眠っていた。

目が覚めてすぐにガラガラと手術室から病室に運ばれながら「無事だから」と言われたけど、無事の意味がよくわからなく、聞くのが怖くて聞き返せもしないまましばらく虎ちゃんがどうなったのか会話の節々から探っていた。

虎ちゃんは人工呼吸器やいろいろな管をつけて生きていた。
うちはうちで結構な出血をしていたし、「無事」ってなんだろうと思うけど、とにかく生きているということなんだと思う。

そんな日々細かいことはいろいろメモをとっている。またここに載せるかもしれないし、載せないかもしれないと思いながら。

初めて写真を見た時、実際に会った時、ほんとうにいつどうなってもおかしくないような気がしたが、とにかく1か月生きてくれた。特に最初のうちは毎日、毎日生きていることを確認するような時間を過ごしていて、こんな子どもは初めてなのでどう捉えていいのかいちいち考えているところがあったけど、生きててくれてよかったと思った。思い出すと大変な出産だっけど、それがかすんでしまうくらいのいろんなことが1か月ほどであった気がする。実際にほんとうにいろんなことがあったというより、生きているのがとても大変な中頑張って生きている虎ちゃんのひとつひとつの息づかいが重い。

虎ちゃんは今もNICUにいる。今も呼吸器が必要でとれそうにない。心臓にも疾患がある。
ちょっとづつ成長して、家に帰って来れるように治療を頑張っている。

6月25日、虎ちゃんのイラストを機会があって描いた。
なぜかそれができてとてもよかった気がして、絵で描いていきたいなと思った。すでになんだか虎ちゃんの顔はその日とも少し変わっている。気分とか日々の雰囲気も、描き残せないスピードで変わっている気がする。


Share:

ブログ