去年の12月からほぼ3ヶ月ごとにやっているレクチャーコンサート。4回目です。ちょうど一年。
レクチャーコンサートはあまり見かけない形式なので、通常のコンサートと比べると、レクチャーがくっついている、ちょっと余興的な、おまけ的なイメージを持つかもしれませんが、そうではありません。
演奏家が自身の演奏する楽曲を他人に伝わるようなレベルまで言葉として抽象して語るのは、余興や余技などといった中心からズレた周辺領域ではなく、ど真ん中のことで...
October 25, 2019
【598】得意不得意を脱する。
得意か不得意かという分類は比較のなかにある。比較に晒されているのは、ある行為の成果であったり、作品であったりする。どういう状況を得意と言い表すのかを考えれば、「うまくできる」という感覚があるときで、そこで言う「うまく」というのは、多くの他者集団の中での偏差を示している。
自分の独自な状況において、得意不得意はどれほど問題になるのだろうか。自分しか知らないことにおいて得意か不得意かはどうやって判定するのだろうか。
「得意なことしかし...
October 3, 2019
【598】イケナイ、隙間があれば小説を読んでしまう。
読書の秋とか言っていい感じに文化的な雰囲気を出しているが、読書はそんな生半可なものではない。中毒症だ。この秋、小島信夫に感染した。
『残光』はしばらく前に買っておいて、少し読んでやめたおいた。買ったのはたぶん保坂和志のせいだ。佐々木敦かもしれない。つい最近また読みはじめて、気づけば病に落ちていた。
読書でだいたいひどい症状が出るときは絶版だ。しかたなく『寓話』を図書館で借りる。でかい本だ。読み終わってさらにひどい。欲しい。これ欲し...