以前作った絵本。本人はそれなりに気に入ったようだったので、続編。
今回は、
- アラタがべらべら喋っていた物語を書き留めて、
- 縦書きに印刷し、
- 四つ目綴じで製本してみた。
絵本と言いながら、絵はないけど。
「ハイカン寺」と「くつのお話」。「ハイカン寺」は第一作とは別のお話。
中身はこんな感じ。「くつのお話」より。
内容は、特に「くつのお話」が面白かったので、一挙全文掲載(編集者権限)。
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「くつのお話」 おおたにあらた文
くつがはいてくれなきゃ、
さみしかって、
お部屋の中に入っていって、
机にきいてみました。
長細いのがいいかなぁ。
短いのがいいかなぁ。
どっちがいいかなぁ。
短いのがいいや。
くつはいてくれるかな。
くつはいてくれなきゃだめなんだけどなぁ。
それなら、お散歩に行こう。
てっとこ、てっとこ、とことことことこ。
お父さんとお母さんがお部屋の中に入っていったら、
くつと机がなくて、
びっくりしました。
とことことことことこ。
その時にぽっちゃんと音がして、
それかなあと行ってみました。
ああそれだ。
うちのきれいな机とくつだ、と思いました。
出ておいで。
出てこれないなぁと思いました。
じゃぁどうしたらいいのかなあ。
おしまい。
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アラタは、毎晩絵本の読み聞かせで寝る。今夜この二冊を読んでみる予定。
作ってみた段階で思ったことを書いておくと、
自分のお話を読まれるのは楽しいみたい
以前、既存の絵本(バージニア・リー・バートン「ちいさいおうち」、長新太「ころころにゃーん」)の絵にアラタが自分でお話をつけて喋っていたので、それを書き留めて、もとの絵本を開きながら、アラタバージョンのテキストを読んであげると喜んでいた。自分で喋ったお話が他人に読み上げられること自体が面白いのだと思う。今回も多分、キャッキャと喜ぶはず。
絵をどうするか
自分で思い描いたものを、絵として描くのはどうやら難しいらしい。お話はしょっちゅう一人でべらべらと喋っている。このへんは個人差があるのかもしれない。そのうち絵も描いてくれるようになれば、より楽しそう。