ふつうなら同時に子どもの一ヶ月健診もあって、子どもも産院から離れて次は地域の小児科などで予防接種を受けたりする。
子宮の戻りも問題ないことがわかり、私の方は産んだ病院との関りは終了になった。
虎ちゃんが入院しているので、でもいつもとちょっと気分が違う。
健診に行くと、私以外は赤ちゃん連れで来ていて、そうか普通の子どもはそんな小さくても管なしで連れ歩けるよなとなんだ納得した。いつもそうだったのになんだか改めて納得する。
とりあえず、自分の方は問題なくてよかった。
前の出産より心がけて休むようにしてきて、これからもぼちぼちと思うけど、ちょっとづついろいろやりたいと思った。
健診まで帝王切開の傷に貼っていたテープはつけっぱなしにしておいてと言われていたので、健診で取ってくれるのかと思ったら、家で自分で取るように言われてちょっとびっくりした。夜に、取ろうとしているとあらたもようちゃんもやってきて覗き込んでいた。自分では今までテープで隠れていた傷を見るのが怖かったけど、あらたとようちゃんは全くそういう風ではない。取ったテープにも興味津々で触りまくっていた。隆にきたないよ、くさいよ、と注意されていた。確かに貼りっぱなしだったからくさいかも。自分では嗅いでいない。
健診のあと、虎ちゃんに会いに行くと今日は起きていた。
ずっと起きていた。
看護師さんに聞くとなんやかんや教えてくれたりする。
一回の母乳の量とか、こないだミルクも足してると聞いたけど、どんな割合なのか?と聞くと、ミルクを足しているというよりは、母乳に栄養を足してあげているそうでそれを「強化母乳」というと教えてくれた。
「強化母乳」。微妙にパンチのあるネーミング。なんだか忘れられなくて帰りがてら「強化」ってどんなときに使うっけ、と考えたりして「強化合宿」とかしか思い浮かばなかった。
自分の母乳が強化されているという事態。
医療用語って、多分慣れるとある程度規則的なネーミングがあるんだろうけど、初めて聞くとなんかちょっとそれほんとに正式な医療用語なの?と思ったりすることも。「緊急帝王切開」と「超緊急帝王切開」とか。「低体重児」と「超低体重児」とか。他にあるのかわからないけど。
虎ちゃんは日々いろんなことが起きて、いろんな治療をしている。
心配なことも多いが、ちょっと肉もついてきて、わらっているように見えることも出てきて、そんなときは心配を忘れて嬉しくなっている。