March 12, 2019

【559】吉本ばなな『キッチン』を今さら読む。

私の実感していた「感受性の強さからくる苦悩と孤独にはほとんど耐えがたいくらいにきつい側面がある。それでも生きてさえいれば人生はよどみなくすすんでいき、きっとそれはさほど悪いことではないに違いない。もしも感じやすくても、それをうまく生かしておもしろおかしく生きていくのは不可能ではない。そのためには甘えをなくし、傲慢さを自覚して、冷静さを身につけた方がいい。多少の工夫で人は自分の思うように生きることができるに違いない」という信念を、日々...

【558】第2回山本明日香レクチャー・コンサートの様子。

明日香が音楽について語るとき、言葉遣いが魅力的だと思う。 「ベートーヴェンは、休符が訴えかけてくる。」 休符は音が休んでいるのだから、音が無い。無いものがどうやって訴えかけてくるのか、と一瞬戸惑うが、もちろん僕たちはこの訴えをよく知っている。話し始めて突然黙ってしまったり、言いよどんだりするとき、僕たちはその沈黙に強く訴えかけられている。沈黙はたんなる「休み」以上に機能する場合がある。 明日香が言うように、そして明日香が演...

March 11, 2019

【557】他者への介入。

自分以外の人に対して「こうした方が良い」などと言うことは、基本的には良いことがない。なので「基本的には」そのようなことはしないで生きていけばいい。 僕は、基本的には基本に忠実に生きている。だから、滅多なことでは自分以外の人に対して「こうした方が良い」などとは言わない。 しかし、何事も基本通りにはいかないときがある。応用が必要なときがある。この話の場合は、応用どころか、もう「例外」ぐらいのレア度だけれど。 生半可なことでは他者への...

March 4, 2019

【556】「失敗を恐れるな」という言葉について

「失敗を恐れるな」 正直あまり好きな言葉ではなかった。勇気を持って一か八かやってみろ、という博打推進のスローガンに聞こえていたからだと思う。しかし、今となって僕は実は、失敗を恐れることは、僕自身にはあまりないことに気がついたし、他の人が何かをやろうとしているときに「どうしてそんなに失敗を怖がるのだろうか」と不思議に思ったりする。だから危うく、この好きではない言葉を吐きそうになって自分に驚愕する。 僕にとっての「失敗を恐れることはあ...

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