10分と60分をやった。
体調が悪いときの思考は独特で、普段とは全く違うことを全く違うやり方でやっている感じがする。端的に悲観的だ。普段の楽観主義の裏返しのようなことになる。どちらが表でどちらが裏かというよりも、二つの面を行き来するきっかけが体調なのかもしれない。だとしたら歳をとるに従って悲観的な面が増えていくのだろうか。そうかもしれない。もっともこれはたぶん一般的に言えることだろう。
誰もが体調が悪くなれば悲観的になるものだし、年を取れば体調が悪い時間が増えるし、つまり年を取れば悲観的になるということになる。
この一般則はそこそこの強度を持って僕たちにのしかかってくるはずで、それに対してどう対処するのかというのは、今から考えておくことができる。
子供の頃、体調が悪くなると僕は本を読んだ。布団に寝かされて他にやることがなかったからだ。親もたくさん本を買ってきてくれた。
おとなになって、お金を貰って文章を書いていた時期、書き終わるととたんに体調が良くなった。書けないことが体調を悪化させていたのかもしれないが、それでも、高いプレッシャーのなかで書いているときの爽快感は体がしっかりと覚えている。
今でも、僕は、弱ったときは本に手が伸びる。文章を書けば体調は復調することが多い。
文章筋トレで60分書いているうちにお腹の痛みが引いていた。
読んだり書いたりすることが僕にとってどれほどのことをもたらしているのかということの見積もりは年々大きくなっている。才能だの評判だのを抜きにして、僕には文章がとても大きなものとしてあると実感する。
===============
■近々開催のまるネコ堂の催し
===============
●12月15日から21日:言葉の表出、冬合宿2020
https://mio-aqui.blogspot.com/2020/05/2020.html
●定期:文章筋トレ
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_26.html
●月一回(単発参加可能):『言語にとって美とはなにか』ゼミ(全13回)
大谷美緒主催
https://marunekodosemi.blogspot.com/2020/07/34.html
●マンツーマンの文章面談
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_20.html
●雑誌『言語7』発行
https://gengoweb.jimdofree.com/