レクチャー・コンサートというのをピアニストの山本明日香さんと企画しました。 演奏者が楽譜をどんなふうに「読んでいるのか」。 それを演奏者本人から聞いて、その後、実際の曲を演奏を聴くというものです。 演奏を聴くだけのコンサートでは得られない、演奏者の耳(というか体全体)の状態で曲を聴く時間です。
日 程
▼2020年は、レクチャー・コンサートをすべて延期することに決定しました。山本明日香さんと7月、11月に予定していたレクチャー・コンサートをすべて見送ることにしました。
通常のコンサートとは少し違う形で昨年1年間、4回に渡って開催してきたのですが、この機会に見直しをしようということになりました。
▼3月に予定していたコンサートの延期のお知らせなど
山本明日香さんの延期のお知らせ
大谷の延期決定検討プロセスの記録
第5回 2020年3月29日(日) 14時から15時30分
・ベートーヴェン「エリーゼのために」
・モーツァルト 「トルコ行進曲」
・ドヴォルザーク「ユーモレスク」
・ドビュッシー 「月の光」
・リスト 「愛の夢」
過去の開催履歴
第1回 2018年12月16日 モーツァルト・ピアノソナタ k.330ハ長調第2回 2019年3月10日 ベートーヴェン・ピアノソナタ第5番 Op.10-1 ハ短調
第3回 2019年7月15日 シューベルト ソナタ第13番 D664
第4回 2019年11月24日 ハイドン・ピアノソナタ変ホ長調 作品82 Hob.XVI:52
※第1回〜第4回までは桜川ピアノルームにて開催。
解説・演奏
山本明日香(ピアノ)内 容
楽譜を深く読み込んで具体的な詳しい解説を行ったあと、その曲を演奏します。演奏のみのコンサートと異なり、レクチャーを受けることで、作曲家や演奏家がやり取りしている世界の中で曲をより深く聴くことができるようになります。場 所
La Paz(ラパス)(大阪市、天神橋筋六丁目)アクセス http://lapaz106.com/access/
※会場が変わりました。
参加費
2,500円※価格変更しました。
主 催
山本明日香・大谷隆お申込
大谷(marunekodo@gmail.com)か山本明日香までメールかメッセージで。山本明日香のプロフィール
1989年生まれ。群馬県出身、大阪市在住。A型、魚座。東京学芸大学G類ピアノ科修了。大学卒業後大阪に移住。2011年、自宅にてピアノを教え始める。現在、自宅の他にソフィア音楽教室(奈良)と精神科のデイケアセンター(兵庫)にてピアノを教える。2015年10月にSAKURAGAWA PIANO ROOMを立ち上げ、「誰でもわかる 楽しいレッスン」をモットーに、毎月20名以上の指導にあたっている。ピアノや音楽に関して「思うこと」を「Column」として少しずつ書き綴っている。大谷隆のプロフィール
編集者。言葉の場所「まるネコ堂」代表。宇治市出身。大学で機械工学を学んだものの博士課程で研究に挫折し中退。文章の仕事をしたいと思い、企画編集会社、NPO出版部門で勤務。その後独立。生きている時間の大半を考え事に費やしつつ、マンツーマンの編集面談、寄ってたかって本を読む「まるネコ堂ゼミ」、「自分の文章を書くための講座」、「言葉の表出合宿」等を行う。猫とコーヒーが好き。大谷(主催)の案内文
「シューマンはこんな喋り方しない」ピアノを前にして、実際にフレーズを弾き比べながら、まるでさっきまで一緒にいて語り合っていたかのように、有名作曲家のことを口にする明日香さん。それも割と親密な関係の。
「モーツァルトが好きな言い回しは、」
モチーフや展開ではなく、言い回しという言い方から滲み出てくる楽譜を読むという体験の一端。
クラシックピアノの演奏家は、曲を演奏するためにいったいどんなことをやっているのか。どんなことが起こっているのか。というのは知っているようで知らないことでした。
演奏者が楽譜をどう読み、どう演奏として実現させているのか。言い換えると、楽譜を通して作曲家はいったいどんなふうに話しかけてくるのか。それに演奏者としてどう応えるのか。
そんな作曲家と演奏者との濃密なやり取りの世界に、僕たちも連れて行ってもらえれば、果たして曲はどう聴こえてくるのか。
レクチャー(講義)の語源は、ラテン語の「読むこと」。フランス語ではレクチュールです。楽譜を読み(レクチュール)、それを話す(レクチャー)コンサートという意味でタイトルをつけました。
自分自身で詳細かつ具体的な説明をした上での演奏という、演奏者には大きな負担がかかるコンサートですが、聴く方にとっては、とても贅沢で、特別な体験になるはずです。