今回の決定にあたって共同主催の山本明日香さんとは、一昨日(27日)夜中から直接的な検討を始めました。二人とも以前よりこのイベントの開催にあたって状況変化を追いかけていましたが、最終的には、二人でそれぞれ一晩かけて検討することにしました。翌朝、二人の出した結論は同じ「延期」でした。
山本明日香さんのサイトに延期のお知らせとして彼女の文章が掲載されています。
大谷が検討した内容についても、ここに書き残しておきます。
現状確認(3月27日夜時点)
まず以下の現状(3月27日時点)を確認しました。
・会場のある大阪府の感染者数推移(大阪府新型コロナウイルス感染症対策サイトなど)
・大阪府による週末外出自粛要請(27日夕に要請)。
・大阪府の感染症病床使用率(新型コロナウイルス対策ダッシュボード)
27日は大阪府で陽性が20人と大幅に増えました。また、その大半が市中感染を疑われていました。大阪府の感染症病床使用率(参考値)はすでに100%を大きく超えていました。大阪府の医療が逼迫しているイメージが浮かびます。
今後起こりうる未来
続いて、今後どのようなことが起こる可能性があるのかを検討しました。特に重視したのはイタリアの例です。イタリアの状況は少し前からニュースなどを読むようにしていました。以下の記事を現実に生じた未来図の一つとして検討しました。
・アングル:イタリア最悪の医療危機、現場に「患者選別」の重圧(ロイター)
イベント自体の参加者状況
それからもちろん、今回開催しようとしているイベントの参加者状況も改めて検討しました。新型コロナウイルスの影響でやむなくキャンセルされた方がかなりおられます。また、感染の問題がなければ申し込まれただろう方が、断念されている可能性もあると推測しました。これらの方たちは、感染の不安が無い状態であれば楽しんでもらえたはずです。その数が思いの外、大きいように思われました。
これらを元に延期という結論に達しました。
新型コロナウイルスの問題は、すぐには収束しないと予測されます。また今後別の感染症が広まる可能性もあります。感染症に限らず、何かしらの大きな災害や社会的変化が発生する可能性もあります。そのようなときでも、物事を判断しなければならない状況はたくさんあります。そういう際に役立つか立たないかはわかりませんが、とにかく今はこのプロセスの記録を残しておきます。
大谷隆