May 16, 2019

【567】旅にはスマートフォンを。

先週の土曜日から四日間、秋田へ行っていた。おばあちゃんの葬儀に出るため。秋田のというか「能代のおばあちゃん」についてはそのうち何かを書くかもしれないが、今日は脱スマートフォン計画。

移動中の連絡手段や情報入手手段としてスマートフォンは非常に役に立った。自宅に残る澪とのやりとり、天気の確認、地図など。当たり前すぎるけれど、こういうときにこそスマートフォンは真価を発揮する。とはいえ、なければないで、まあなんとかなっただろうけれど。今の日本国内の旅は、よっぽどのことがない限りは、だいたいなんとかなる。スマートフォンが活躍する余地は、リスク管理にとどまるが、その範囲においては他に置き換えにくい。

つまり、日常的な世界においては、スマートフォンが活躍する場面は実はそんなに多くはない。なければ困るといったレベルで、スマートフォンが活躍するのは非日常的な世界、例えば旅とか。いやむしろ、旅ぐらいじゃないか。旅とスマートフォンの相性は非常に高い。スマートフォン一つで多くのリスクを回避できる。逆に言えば、スマートフォン無しの旅は現代社会においてはもうすでに失われてしまった冒険を手軽に提供してくれるかもしれない。スマートフォンが活躍してくれる場面がはっきりしたおかげで、活躍しない場面もはっきりしてきた。

やっぱり、普段はいらないと思う、これ。

旅行のときだけレンタルとか、そういうサービスがあれば、僕の用途では十分な気がしてきた。

あるいは、すでに幾ばくかはそのような様相を呈しつつあるのだけれど、日常こそを完全に旅にしてしまえばスマートフォンを頼もしい相棒として再確認できるかもしれない。そうやって逆に、スマートフォンを残して、日常の方をごそっと変えてしまうという手もある。


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