March 5, 2021

【788】製作日誌【芸術祭まであと58日】

 今日もファイルを展開する。今日はそこそこ進んだ。

 気になっているのは展示方法なのだけど、気にしていても展示するべきものができなければ展示できない。展示方法に関しては、一旦保留することに決める。

 夢を見た。夢の内容は覚えていないが、かなり長い時間見ていた。それなりに濃厚な夢だったと思う。ちゃんと作品にしたいと思うようなもので、ある程度長い期間が必要なものを書いているときは、普段より多く夢を見る。ちょうど今のように芸術祭に向けて何かしらを作ろうとしているときなどは、この夢を多く見る状態になる。「扉が開きっぱなしの状態」と僕はイメージしている。普段は開けて通ったらすぐ閉めるのだけど、今は開きっぱなし。無防備でもあるけれど、来訪も多い。

 数年前まではこういうとき、悪夢を見た。「言語」の原稿を書いているときは連日のように酷い悪夢を見て、眠るのが怖くなった。明らかに書くことの影響だとわかっていたから、書くのをやめれば見なくなるのも知っている。だけど、それだともう一生書けなくなる。そういう僕にしては珍しく思い詰めるような時期があって、やはりそれでも書きたいと思って悪夢を見続けながら書いているうちに、悪夢にも慣れてきた。1年から2年ぐらいはかかったと思う。そうすると不思議なことに悪夢の性質も恐怖から悲しみへと変わっていった。僕のベースは恐怖ではなく、怒りでもなく、悲しみなんだと思う。最後は悲しみの深い海が現れる。

 その後も、夢の強度は薄れている。今こうやって製作に入っても、途中で目が覚めるような強い夢は減った。とはいえ、それほど強度を持たない夢は書いていない時期よりは格段に多く見る。ちょっといつもよりドキドキしている。扉が開きっぱなしになっている。無防備だ。悪い気分ではない。むしろ心地よい。

●5月1日、2日
4月初旬に詳細お知らせできそうです。


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■近々開催のまるネコ堂の催し
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●リクエスト開催:文章筋トレ 
「やってみたい」というリクエストによって日程を決めていきます。
★3月16日開催
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_26.html

●スピノザ『エチカ』ゼミ(全24回)
2021年4月開始
https://marunekodosemi.blogspot.com/2021/02/35.html

●吉本隆明『言語にとって美とはなにか』ゼミ(全13回)
大谷美緒主催
https://marunekodosemi.blogspot.com/2020/07/34.html

●言葉の表出、夏合宿2021
https://mio-aqui.blogspot.com/2021/03/2021.html

●文章面談
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_20.html

●雑誌『言語』(5、6、7号、在庫僅か)
https://gengoweb.jimdofree.com/



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