自分の好きな作家や作品について、自分なりの好きな点を発表する「表現研究会」というものを始めようと思います。 その始まりにあたって考えたのが「好きとはどういうことか」です。おそらくこれも研究会をやっていく中で変わっていくと思うのですが、現時点でできるだけ言葉にしておこうと思います。辞書的には、 すき【好き】1 心がひかれること。気に入ること。また、そのさま。「好きな人」「好きな道に進む」⇔嫌い。(デジタル大辞泉) こんな感じ...
June 29, 2022
June 12, 2022
【838】アラタの絵本づくり。第一作「ハイカン寺」。
アラタが絵本を作りたいと言う。 任せろ。こう見えても本職の編集者だ。 というわけで、第一作は「ハイカン寺」。適当に家にあった紙を使って、製本も思いっきり簡易なので、絵本と言うよりは大学のレポートになってしまった。けれど、楽しかった。表紙+本文17ページ。 「ハイカン寺」というのは、アラタの空想上のお寺で、奈良にあるけど六地蔵からバスで行くらしい。いつもこのお寺の話をする。イマジナリーフレンドならぬイマジナリーテンプル。 本人も気に入...
June 11, 2022
【837】山本明日香、ピアノ・ミニレクチャーコンサートやります。6月19日。
レクチャーコンサートというのは、演奏者がレクチャー(解説)もして、演奏もするコンサートです。僕はこれがとても面白いと思っていて、どう面白いのかを書いてみることにします。 僕にとってレクチャーコンサートの良いところは、音楽というものが、実は、聴こえてくることと聴くこととのかなり複雑な重なりというか絡まりだというふうに実感できるところだと思っています。そのような状況として、音楽と僕とが共にいることができるようになる感じがあります。 音楽...
June 10, 2022
【836】第3回まるネコ堂芸術祭、出展者募集、開始しました。
まるネコ堂芸術祭は、京都府宇治市の、普通の一軒家(とオンライン)を会場とした芸術祭です。2020年のゴールデン・ウィークに「第0回」をオンラインで実施し、その後も回数を重ねて、2022年4月に第2回を開催しました。 近所の方もいらっしゃれば、遠方からはるばる泊りがけで観に来てくださる方もいて、特に天候の良かった最終日はとても賑わいました。 この芸術祭の特徴は、出展者を募ってから、約10ヶ月かけて、いくつかのプログラムを進めていきなが...
June 9, 2022
【835】第2回の読書会も千葉雅也「現代思想入門」です。
先日、初めての読書会をやりました。千葉雅也著『現代思想入門』について、みんなで話したのですが、思っていた以上に盛り上がってしまって、時間切れで終了となりました。 ということで、同じ本で二回目をやることにしました。 現代思想・哲学というものが、それぞれの内容はともかく、それ以前に「一般の人には難しいもので、それを読み解いた一部の専門家だけが語ることを許されているのだ」という、現代思想が置かれた状況そのものをひっくり返してしまおうという...
June 3, 2022
【834】気取らずに生きていきたいという言葉がすでに気取っていると感じる。
タイトルから書き始めてみます。タイトルぐらいしかないのですが、こういう底が抜けた感じに僕は時々なります。なんでしょうね。 言葉というものがすでに持ってしまっている「業(ごう)」のようなものなんでしょうか。さみしいです。 「気取らず」って書いてあるんだから気取ってないんだよと思うのですが、そうはならないという、恋の駆け引きみたいなものです。 なんでこんなことを書いているかといえば、たぶん、ちょうど今、来年の芸術祭向けのサイトづくりを進...
June 2, 2022
【833】ここから何処かへ行けるし、帰っても来るだろうハブ空港のような本。『現代思想入門』
千葉雅也著『現代思想入門』。ようやく第五章まで読みました。このぐらいの新書なら、通常は二時間ほどで読み終えてしまうのですが、この本は驚異的に時間をかけることができています。もう三週間ぐらい読んでる。 数ページ読むだけでたくさんのことに思い当たって、いろんなことを考えたり思い出したりする。新しい世界の広がりを感じたり、これまで思っていたのとは違うように世界が塗りかわったりする。ここからいろんなところへ行くことができ、いろんなところから...
June 1, 2022
【832】本を読む前に面白いとわかる現象の説明。
まるネコ堂ゼミでメルロ・ポンティの『知覚の現象学』を読んでいるのですが、面白いです。まだ第一部の半ばなのですが、この本を読んで、本好きならおそらく思い当たるであろう現象が少し説明できるのではないかと思ったので、やってみます。 本屋さんで本棚を見ていると、著者もタイトルも初見にも関わらず、この本は絶対に面白いと思えることがあります。そして、その本を買って帰って読むと、必ず面白い。 「本に呼ばれる」「本が自分から手の中に飛び込んでくる」...