数ページ読むだけでたくさんのことに思い当たって、いろんなことを考えたり思い出したりする。新しい世界の広がりを感じたり、これまで思っていたのとは違うように世界が塗りかわったりする。ここからいろんなところへ行くことができ、いろんなところからここへ戻ってくることができる。
そんな結節点の本。ハブ空港のような。ワクワクする。何度も読むことになりそうで嬉しい。何度も来ることで踏み固められていくだろう場所。こういう感じがとても好ましい。
「この哲学者に興味を持ったなら、この本も良いよ」と紹介されている本がみんな魅力的に見えてくる。その中にはすでに読んだことがある本もある。でも、千葉さんは僕よりもっと面白く楽しくその本を読んだのだろうなという感じする。それなら、もう一度読み直してみようかと、こんなことが起こるのは、本当に素晴らしいこと。
読むことが「消費」や「処理」ではなく、むしろ「創造」というか「増殖」というか、読むことで残りがさらに増えていく感じがとてもうれしい。ノートをとりながら読むのが楽しい。千葉さんはEvernoteユーザーだとなにかで読んだけれど、そういう感じもなんとなくわかる。いろんなことがつながったり、つなぎかえられたり、断ち切られたりする動的なノートの楽しさ。
もういろいろあって、読書会が楽しみです。
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