着物を着て歩いていると、声を掛けられることが増えた。
こういうのも着始めて間もないからでそのうちなくなるのかもしれない。
着て歩いていると、自分が持っていて着ていない着物のことを思い出す人も多い。
私もそうだったが着物というのは使ってないけれどただただ捨てることもはばかられながら気にし続けてしまうものの一つだと思う。
なんとなくだけど大概は親からの贈られたものだったり遺品だったりする。
自分で買ったという人は今となってはあまり多くないのではないか。着ていない人の場合だけど。
なんだか着物に込められた先人たちの威力を感じる。
割と要らないからと乱暴に捨てていた時期もあったと思うけれど、威力がこもっていると自分が思わず感じてしまう何かについては真面目に対応するといいことがあるような気がしてきた。先人からの呪いのようでもあるし、祝いのようでもある。
着物はリフォームしようとごちゃごちゃと以前はやっていたりもしたけど、着てみる方がやってみて心地よい。
着物というものや、残した人のことが分かってくる感じがして得に感じる。