第5回まるネコ堂芸術祭にアラタが一緒に出たいと言ってくれている。
じゃあ出ようと言った。
プランはもうあり旗を作るという。
そこまで決まったプランに関して「手伝う」のではなく「自ら一緒にやる」かつ「事実上プランを提案したアラタを尊敬する(自分は案を出したものではないという認識)」ということをやるのはどうやったらいいのだろう、というのが今の戸惑いとしてはある。
戸惑ってはいるが、こういうことを真面目に考えていると、生きて生活をしていくことの全体がこんな問題に満ちているという気分になる。
何かを最初から創造し作るなんてことはありえず、ほんとうに過去の膨大な業績の上に生きている。創作は引き受けることと同時に感謝や時には罵倒することから始まる。自分のものにする部分と、敬意を持って誰かの業績の上に立つのだと認めること。
アラタは去年はおそらく一緒にやろうと誘われたのだけど、今年は誘っている。
彼もまたどんな経験をしていくのだろうか。
大谷隆の作品についてはこちら(芸術祭サイト)。