May 21, 2016

【341】『現代ヨーロッパの精神』ゼミ終了。読むことの面白さ。

割と長い期間かかってゼミで読んでいた加藤周一の『現代ヨーロッパの精神』が終わった。

なんだかんだありながら、最終的にはなかなか良かった。加藤周一が知の巨人と呼ばれる一端を垣間見れた気がする。なんだかんだの部分も含め、ゼミのレジュメの最後に少しだけ書いていますのでよろしければ。

本を読むという行為で生じる体験は、内容や意味といったものとは違うところで読んだ人に引き起こされる。そういうことがよくわかる。この体験を含まずに本を読むことはできない。

その体験(としか言いようのないもの)が有限の情報にしか過ぎないはずの文字の羅列から生じるということはそう簡単に説明がつかない。ここに読むことの面白さがある。


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