January 23, 2021

【775】そろそろ「エチカ」ゼミ。

 今日は「言語にとって美とはなにか」のゼミ3回目。毎回面白く読んでいるのだが、今回読んでみて思うのは、僕はとても深いレベルで吉本の影響を受けてしまっているということだ。何度も読んだ本だから、影響を受けているのは当然なのだけれど、自分でも気が付かないぐらいの深度に浸透している。

 吉本はこんなことを書いていたのか、と改めて思うことが多い。そして、それが、以前から僕自身が言葉にならないままで、あるいは拙い言葉でどうにか言っていたことを、それなのに、吉本がそのものずばり書いていた、というふうに見出していく。

 だから、いまだに「僕がずっと考えてきたことを吉本も考えたんだ!」などと単純に喜んでしまうのだけど、よく考えれば、吉本の影響下で考えたからそうなっているだけだ。いや、「だけ」ではないだろうけれど、もうそれぐらい読んでしまっているというのは事実だ。

 そろそろ吉本に食って掛かりたいがどうなるか。

 まあともかく、これはこれで、あと10回ぐらいゼミはあるけれど、楽しくやっていけそうだという目処のようなものは立ってきた。

 というタイミングで僕も次のゼミをやりたいなと思っていて、スピノザの「エチカ」だ。

スピノザの「エチカ」は「幾何学的な」アプローチというか「定義1、2・・・」「公理1、・・・」「証明」などと箇条書きにされているような文章で、とっつきが悪い。こういうのはゼミでやるのに良いと思う。

ということで、春分くらいから毎月少しずつの予定です。

日程詳細、これから検討しますので、興味のある方はご連絡ください。

▼関連エントリー
【766】「エチカ」をゆっくり進める。
【764】スピノザ「エチカ」に取り掛かる。



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■近々開催のまるネコ堂の催し
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●リクエスト開催:文章筋トレ 
「やってみたい」というリクエストによって日程を決めていきます。
★1月29日、2月13日開催決定
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_26.html

●月一回(単発参加可能):『言語にとって美とはなにか』ゼミ(全13回)
大谷美緒主催
https://marunekodosemi.blogspot.com/2020/07/34.html

●文章面談
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_20.html

●雑誌『言語』(5、6、7号、在庫僅か)
https://gengoweb.jimdofree.com/



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