November 23, 2020

【761】テーマとモチーフ。主語と動詞とそれ以外。

テーマとモチーフという言葉は、普段わりに適当に使っているが、あえてイメージの違いをいうとしたら、という話。ちゃんと調べたわけではないので、個人的なものとして。

テーマというのは日本語で主題。「これが」に相当するもの。文で言えば、主語。

モチーフは日本語で動機。「どうしたい」に相当するもの。文で言えば、動詞。

西洋哲学には、どうやら、主語主義と動詞(述語)主義というようなものがあって対立があるらしい。僕は特に優劣を感じない。何かを表現しようとするときに、主語からいくか動詞からいくかというようなことだとしたら、どちらもありうると思う。

という以前に、そもそも僕は主語と動詞の対立というもの自体をそんなに感じない。おそらく母語としての日本語話者であることがそうさせていると思う。主語が大事、と言われれば、そうだと思うし、そういうこともあるなと思い当たる。動詞が大事、と言われれば、そうだと思うし、そういうこともあるなと思い当たる。それらが〈対立〉の位置にあるかと言われると、そういうときもあるかもしれないという程度だ。

ただ一般社会では、テーマ=主語主義に偏重しているような気配は感じる。実作に取り組んでいない人、取り組む前の人は、テーマ主義や主語主義に惑わされている感じがある。そういう人はモチーフや動詞という手もあるよということは知ったほうがいい。楽しくなる。

ただまぁ、それぐらいのことだと思う。楽しくなって少し広がる。

さて、このへんの文法用語まで来ると実は広場があることに気づく。

前置詞主義とか助詞主義とか副詞主義もあったりできそうな気がする。

僕は助詞が好物だ。

そういえば、この「僕は助詞が好物だ。」という文章の主語と動詞はなんなのだろう。要するに僕は正直に言って文法にはあまり詳しくはないだけではないか。


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■近々開催のまるネコ堂の催し
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●12月15日から21日:言葉の表出、冬合宿2020
https://mio-aqui.blogspot.com/2020/05/2020.html

●定期:文章筋トレ
https://marunekodoblog.blogspot.com/p/blog-page_26.html

●月一回(単発参加可能):『言語にとって美とはなにか』ゼミ(全13回)
大谷美緒主催
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【760】11月21日の文章筋トレ

カエルさん、てるこさん、ゆうきさん、僕の四人でやる。僕は体調が悪い。木曜日からずっとお腹が痛い。進行を共同主催のゆうきさんに任せた。

10分と60分をやった。

体調が悪いときの思考は独特で、普段とは全く違うことを全く違うやり方でやっている感じがする。端的に悲観的だ。普段の楽観主義の裏返しのようなことになる。どちらが表でどちらが裏かというよりも、二つの面を行き来するきっかけが体調なのかもしれない。だとしたら歳をとるに従って悲観的な面が増えていくのだろうか。そうかもしれない。もっともこれはたぶん一般的に言えることだろう。

誰もが体調が悪くなれば悲観的になるものだし、年を取れば体調が悪い時間が増えるし、つまり年を取れば悲観的になるということになる。

この一般則はそこそこの強度を持って僕たちにのしかかってくるはずで、それに対してどう対処するのかというのは、今から考えておくことができる。

子供の頃、体調が悪くなると僕は本を読んだ。布団に寝かされて他にやることがなかったからだ。親もたくさん本を買ってきてくれた。

おとなになって、お金を貰って文章を書いていた時期、書き終わるととたんに体調が良くなった。書けないことが体調を悪化させていたのかもしれないが、それでも、高いプレッシャーのなかで書いているときの爽快感は体がしっかりと覚えている。

今でも、僕は、弱ったときは本に手が伸びる。文章を書けば体調は復調することが多い。

文章筋トレで60分書いているうちにお腹の痛みが引いていた。

読んだり書いたりすることが僕にとってどれほどのことをもたらしているのかということの見積もりは年々大きくなっている。才能だの評判だのを抜きにして、僕には文章がとても大きなものとしてあると実感する。


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November 22, 2020

【759】正でも反でも斜でもなく、横切りたい。

寄り添いたいわけではないし、寄り添われたいわけではない。

対決したいわけでもない。

斜に構えたいわけでもない。

ただ、横切りたいのだと思う。

そう思う理由は、横切ることがもっとも広く場所を生じさせるからだ。

正も反も斜も、短い時間において苛烈に効果を生じるけれど、そうそう長くは続かない。広くもならない。

きちんと横切ることだ。

影響や関係という言葉の持っている角度が違うのだ。

November 17, 2020

【758】キャラペイス秋の展示会、終わる。


 11月14日から16日の3日間、まるネコ堂でキャラペイスの展示会をやっていた。たくさんの人が来てくれて賑わった。ありがたい。楽しかった。いつもと違う時間だった。非日常だ。

 工房のテーブルや棚に商品を並べて、商品説明を添えてとやったが、それ自体はいつもの日常と大きく変わるわけではない。こういうことが割とすんなりとできるようになったこと自体が驚くべきことだ。自宅で展示会をやる。自分たちで作った商品を売ることができる。


 最近は美緒が描いた絵の常設展示もしている。二ヶ月で掛けかえる。その絵も来てくれた人に観てもらえる。感想を言ってくれる人も多い。ギャラリーだ。

 ここは、キャラペイスの工房でもあるし、絵を描くアトリエでもある。講座やイベントをやることもある。そして住宅でもある。日常だ。

 非日常は日常の極限に現れる日常の一つの姿で、それはそうかんたんには現れない。それが現れるときは、日常でない気分が日常そのものに襲来する。幸せだ。


 たくさん面白い話が聞けた。天気も良かった。


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November 4, 2020

【757】第0.5回まるネコ堂芸術祭終わる。

10月31日に第0.5回の芸術祭が終わった。
が、まだ「一回も」やっていない。

こういう言葉遊びをしたくて「第0回」や「第0.5回」と名付けたわけではないが、言葉遊びは軽視できない。

とりあえずこれまでにわかったことを書く。

こんなことを誰も尋ねてこないとは思うけれど、もし「なにか今後も続けていくだろうことを始めようとするときに第1回じゃなく第0回としたほうがいいのか」という問われたとしたらこう答える。

第1回としてやればいい。ただ、もしその第1回ができないかもしれない状況の陥ったとき、一つの足掻きとして「第0回をやる」というものが残っていると考えればいい。

規模を縮小したりしてでも第1回としてできる事態はこれに当てはまらない。規模を縮小して第1回としてやればいいだけだからだ。当てはまるのは、それそのものの本質的な何かが失われてしまうほどの、つまり、もうそれとは言えないような大きな欠落がある事態だ。

つまり「0か1か」という二分法、「1でなければ0だ」として捉えざるを得ない場合だ。

こういうときに「0」でありつつ「やる」という矛盾した方法があるということだ。言葉遊び的な抜け穴と言ってもいい。

「0をやる」ことをやったあとに、ここから再度「1」を目指す。

「0をやる」ことと「なにもやらない」ことは違いがある。どちらが良いかは一概には言えないが、それでも違うのは確かだ。この違いがある以上、一つの選択肢となりうる。

とりあえずここまで。

第0.5回をやって、第0回の意味を再確認した。

いよいよ第1回。2021年5月1日、2日に向かいます。


若干名ながら、第1回出展者の追加募集を行っています。
第0.5回、第1回準備ページをお読みください。


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新作「革のショルダーバッグ」など
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