朝お風呂に入った直後、危険な泣き方。全身チェックすると、お風呂前にはきれいだったお腹がただれている。お風呂に入って30分ほどで出たことになる。薬を塗って授乳する。
痒みがひどいとき、新(あらた)はものすごい勢いで咳き込みながら飲む。お腹が減っているから飲んでいるわけではなく、苦痛に対して為す術がなく、夢中で吸い付いて気を紛らわせるしか鎮静方法がないからそうしているのだ。飲みながらも足をばたつかせ、あらい息で泣きながら懸命に吸っている。しばらくすると薬がきいてきて眠る。
できることはすべてやることにすることで、僕はどうにか精神を保つ。
まずは掃除。毎日の掃除に加え、毎週水曜日を掃除の日(「水曜掃除」と呼ぶ)にして、大規模に掃除することにした。
「言葉の場所」と名付けた所から本を撤去していく事態にほんの少し心残りがあったが、新(あらた)の出せる限界いっぱいの叫び声を聞き続けて消し飛んだ。まず、処分する本を選ぶ。あとで古本屋へ送る予定。残りは実家へ運ぶ。実家の居間を「まるネコ堂別館ライブラリー」と呼ぶことにする。大画面テレビもあるのでDVDも観ることができる。
我が家(本館)に残す本棚は、ガラス付きのホコリのたまらないやつ一つをメインにし、もう一つを食器棚と兼用にする。この兼用棚は水曜掃除で載せてあるものを全ておろして掃除することにする。あと二つの本棚は別館ライブラリーへ移送する。
夕方、やや落ち着いていたのだけど、また泣き叫び始める。今度はお尻。おむつかぶれに似た状態に見える。薬と授乳。
カビは確かに放置してきた。僕にも澪にもそれほど影響がなかったからだ。今はカビとホコリをターゲットに定め、対策をとる。
窓を開けて家の中に風を通している。外と同じ気温なので寒いといえば寒いが、この寒さも心労に比べればどうということはないし、今、家でやっていることは掃除と整頓ぐらいなので、体が動いて温まっていて特に問題はない。
猫3匹は人とゾーンを厳密に分けた。1階の居間や工房には今後、猫を入れない。そのため、居間の窓とドアに設置していていた脱走防止網は不要となったので、昨日撤去。窓やドアの掃除がしやすくなった。新に直接的に猫アレルギーの症状は見られないが、猫の毛やトイレまわりの不衛生は影響が大きい。
暖房器具は、石油系はやめて電気に変更している。石油ストーブを長時間つけていたり、消した直後などに、どうも痒みが出ているフシがある(きちんと検証はしていないけれど)。
風呂の壁と天井は「ためしてガッテン」方式で、高温シャワーを浴びせてみている。これも週一(水曜掃除)でやる。
もう一つ、子供用和装の自作。これは澪がやってくれる予定。甚兵もしくは浴衣。自作の利点は確実な素材を選べること。それに和装は乾きが早い。おむつなし育児にも合うのではないかと予想。
書き出すとやることがいろいろあって大変そうに見えるが、やればいいとわかっていることをやることへの苦痛はない。効果があるかどうかわからないということがつらいのだ。可能性は天使でもあり悪魔でもある。