August 24, 2020

【739】8月23日の芸術祭ミーティング。

 第0.5回、第1回、まるネコ堂芸術祭に向けての初めての出展者オンラインミーティング。8人。

 「漠然とやりたいと思っていることがあって、それはおそらく芸術というのが最も近い分野だと思われることだけど、いざやろうとするとどうやってやればいいのかわからなかった。だからこの芸術祭のコンセプトが自分にぴったりだと思った」というようなことを出展者の一人が話していて、あぁ、そういう意味では、僕自身もそうだと思った。そう言葉にされて、そう思った。

 僕も、やりたいと思うようなことがおそらく芸術に該当するだろうと思っていたけれど、それをどうやればいいのかわからなかったから、芸術祭をやることにしたのかもしれない。

 あと付け意外の何者でもないけれど。

 それで思い出したのだけど、僕には、この芸術祭に関してずっとついて回っている自分への疑問がある。僕は、芸術を飛び越して、芸術祭をやろうとしているのではないか。一旦飛び越しておいてから、逆行して芸術をしようとしているのではないか。芸術祭をやるのだから、そこには芸術があるということになるのだ、という逆算的なことをやろうとしているのではないか。

 この疑問は不安も引き起こす。こういうやり方には、何か大きな落とし穴があるのではないか。

 もちろん、これは僕個人の実行委員としての疑問や不安であって、他の実行委員がそうだというわけではない。芸術をやり、その芸術をもって芸術祭に向かうという順行の人もいる。人もいるどころか僕以外はそうだろう。

 つまり、僕の問題として、僕自身が自分を「芸術をやる人」にできていないということだ。

 ともあれ、いや、ということは、僕の個人的な実行委員としての仕事の一つはそこにある。この、ひょっとしたら大きく空いているかもしれない落とし穴をじっと見つめるということだ。空いてないかもしれないし、空いているかもしれない。あるいは、すでに落ちているかもしれない。穴の底で何かを見つけるかもしれない。

 これも一つの楽しみだ。



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■近々開催のまるネコ堂の催し
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●12月15日から21日:言葉の表出、冬合宿2020
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●定期:文章筋トレ
隔週の水曜午前、月一回の土曜午後
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●まるネコ堂芸術祭、準備ページ
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