一株でこんなに採れた。 |
庭の片隅に生えていた大豆を引っこ抜く。ちょうど枝豆にして食べるのにいい頃合い。
もともと味噌を作るときに選別してはじいた大豆を適当に庭にばらまいていたやつで、育てようとしたわけではなく育った。
雑草にまみれて、茎も捻くれていて、根元の方は横倒しになって地面を這っていた。それがやたらと元気に育って大量に実をつけている。
こんな風にして何株かが育って、ここ数日毎日一株ずつ抜いて茹でて食べている。
もともとばらまいた大豆はかなりの量だったから、大半の大豆は芽を出さなかったか、芽を出しても育たなかった。
そう考えると全体としては極めて効率が悪い。しかし、大豆をばらまいた以上のことはしていなくて、せいぜい草抜きのときに抜かないようにしたり、周りの雑草を余計に抜いたりしたぐらい。
豆類は痩せた土地のほうがいいという話はよく聞く。事実、庭ではなく多少耕した畑っぽいところのは育ちが悪かった。
育てること、育つこと、放置すること、予め諦めること、恵まれた環境、大量の犠牲、運と実力、収奪と愛情、・・・。
なんというか、いろいろと考えさせられるが、ともかく非常にうまい。