虎ちゃんが退院して1ヶ月たった。恐ろしく長い1ヶ月だ。
2025年がもうすでに記憶の水平線に沈みそうになっている。2025年の6月3日に、ということは、夏より向こうに、虎ちゃんは生まれた。面会のために、梅雨の大雨を、灼熱の盛夏を、毎日鴨川の河原を、歩いていた記憶が、もうフィクションのように遠い。
時間がどんどん伸びている。まだ季節が一巡りしていない。というよりも、季節はそもそも巡ってなんかいない。同じことは一度も起こっていない。季節が巡ったり、日常が反復されたりしているように感じるのは、大雑把な近似を当てはめていられるからだ。
ここ数日、虎ちゃんの体調が微妙に悪い。それだけで、一日は反復されない。日々とは呼べない。