May 13, 2022

【824】読書会の告知です。千葉雅也著『現代思想入門』

 久しぶりに新規の催しをしたいと思います。

 本です。千葉雅也著『現代思想入門』

 まだ半分も読んでないのですが、面白すぎてしばらく読み終わらなそうです。

 新書なので分量は少ないし、文章もわかりやすく書かれているので目を通すことはすぐにできるはず。なのになかなかそうならない。少し読むたびに、内容に関係することや、そこからズレたこと、全く関係なさそうなことまで、次々と立ち上がってしまって、気がつくと本を置いて部屋をぐるぐる歩き回って考え事をしている。

 これまで当たり前だと思っていたことが、そうではないかもと、別のところに繋ぎ変えられてしまう。まさに聞きたかったことを聞かされたり、ずっと聞きたくないと思っていたことを聞かされたり。ウズウズ、ゾワゾワ、すっきりしない。大きくなったり小さくなったり、うねりとさざなみが消えることなく続く。

 これらは、僕にとって面白い本を読んだときに共通することです。こういう本はあんまりないです。

 簡単に読み進められないけれど、だからといって難しい内容ではない。読み終わる目処も立たない、立てたくない。読み進むことが正しいという気もそもそも起きず、気がつけば、本と関係がないようなことをついつい始めている。

 ということで、だれかとこの本について話をしたいととても思います。読書会をやります。

 シンプルに、本を読むことが楽しくて面白いと思えるような会にしたいと思っています。興味持った方が気軽に来ていただければうれしいです。なぜかうちのイベントは敷居が高いと思われがちなのですが、ふらっと迷い込んでください。

■まるネコ堂読書会#1 千葉雅也著『現代思想入門』

日時:2022年6月4日(土) 13:30-16:00

会場:まるネコ堂+オンライン(Zoom)

参加費:1000円

内容:本について参加者で自由に話します。聞いてるだけでも大丈夫。

推奨すること:

1 本を読む。

 読んでなくても参加可能ですが、読んでおいた方が楽しめると思います。

2 読んだ感想などのメモやレジュメ(形式自由)を作って提出。

 なくても大丈夫ですが、なにか思ったことを自分なりに書き留めておくと読書自体の雰囲気が変わるし、読書会で喋るときも喋りやすいと思うのでこちらもおすすめ。

3 会場での参加。

 来場可能な方はぜひ会場へ。オンラインだと参加の目的がはっきりしすぎて、それ以外の想定しない出来事が起きにくい傾向があります。自分自身で思ってもみなかったことが起こってほしいなという方は、ぜひ会場に。

申込み:

 まるネコ堂の大谷までメール(marunekodo@gmail.com)かメッセージで。


May 2, 2022

【823】第二回まるネコ堂芸術祭、閉幕。

 第二回まるネコ堂芸術祭が4月30日に無事閉幕しました。

 最終日は特に天気もよく、多くの方にご来場いただきました。ありがとうございました。本当にうれしいことです。来場できなかったけれど、気にかけてくださってご連絡いただいた方もいらっしゃって、これもまたとても励みになります。改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 2020年の3月、新型コロナウイルスによるこの「特殊な事態」も、ひと月も経てば元通りだろうというとても甘い見通しで、その年のゴールデンウィークに最初の芸術祭開催を企画しました。しかし、そうはなりませんでした。結局、当初想定したごく普通の「有観客」での開催が実現したのは二年後となりました。

 やりたいこと、やってみたいと思うことをやろうとした途端に、一歩目から躓くというのは表現の世界ではよくあることですが、この芸術祭そのものがその典型かもしれません。躓いて転びながらその都度どうにか起き上がって、また歩きはじめ、躓く、ということを繰り返して、ようやく、最初に見えていた、とりあえずあそこまで行ってみようというところまで、やってきました。「会場に作品を展示して、直接見てもらう」。こうして言葉にしてみると「芸術祭」としてほとんど最低限でしかないようなことに二年がかかったわけです。

 さて。

 少し顔を上げて、ここから見えるものを見ながら、また一歩、進めていきたいと思います。

 一緒に芸術祭を作ってきた出展者、実行委員には、ただただ感謝です。これからも、よろしくおねがいします。

2022年5月2日

まるネコ堂芸術祭実行委員 大谷隆


第二回まるネコ堂芸術祭

April 25, 2022

【822】まるネコ堂芸術祭、開幕。

 初日。あいにくの雨ですが、それでも来ていただいたお客さんに感謝です。

 2年前の2020年のゴールデンウィークに「10年10回はやりたい」とはじめた芸術祭ですが、今から思えば芸術祭を始めるには最悪の時期でした。新型コロナウイルスは2019年末に世界的流行が始まりました。僕の記憶では年末時点に中国で原因不明の肺炎として発見され、2020年1月に日本でも感染が確認され、世界が変わっていきました。

 そんなとき、とても甘い見通しを持って、この芸術祭は企画されました。2020年の3月に予定していた山本明日香さんの「レクチャーコンサート」が新型コロナウイルスの感染拡大によって中止せざるをえない状況になり、とはいえ「5月には収まってるよね」と、この芸術祭の「第1回」は企画されました。その後、誰もが知るように、コロナ禍は2ヶ月では収まらず、オンライン開催を余儀なくされ、「第1回」は「第0回」へと変更されました。

 第0回の案内ページを読み返すと、今でもその当時の緊迫感を思い出します。開催日直前の実行委員によるギリギリの状態での深夜のメッセンジャー会議を思い出します。

 2021年の「第1回」も似たような状況でした。直前まで出展者が会場での展示プランを進めていましたが、ギリギリで「無観客開催」となりました。

 そのような経緯があるので、今年、会場に多くの作品が展示され、お客さんがそれを観てくださるというのは、もうそれだけで感慨深いものがあります。

 表現というのは、とても壮大なものでもあるのですが、同時に、自分でやるしかないものでもあります。どのような環境であれ、そのなかで自分がどうするか、ということが問題です。困難な状況を理由に「環境が整わないから表現ができない」と意識してしまうと、環境が表現の外部にはじき出されしまいます。こうなると表現は始まりません。我々が現実に生きているという状況はとてもノイジーで、理想とはかけ離れています。表現は、この、何も整わない、なんの才能も材料も環境もないところから、始まらざるをえないものです。材料も才能も技術も環境も、その表現の内部にあって、「それをやる」ということにまつわるあらゆる抵抗を表現は含んでいます。

 といったことをとても実感できるようになりました。「コロナだからできない」というよりは、「コロナでもやるにはどうすればいいのか」です。

 やりたいことをやろうとすると数々の困難に直面しますが、その困難たちはすでに表現のなかで表現を刺激して、活性してくれるものだと、本当に思います。

第二回まるネコ堂芸術祭 2022年4月24日から30日

April 22, 2022

【821】いよいよ、今週末24日日曜日から芸術祭。

  明日が搬入日。僕は一足先に昨日作品設置を完了し、明日は家具移動などをする予定。

 ともあれ、明後日から第2回まるネコ堂芸術祭。一週間やります。前回までは、単発イベント的だったけれど、今回からは、なんと「会期」があります。そして、今年こそは念願の「有観客」開催ができそうです。

 毎回少しずつアップデートしてきている芸術祭ですが、今回の変更の一つとして、11月にイン・プログレス・クリティーク、1月にプロポーザル・レビューを入れたことがあります。前者は制作の途中経過を出展者同士で発表して意見交換すること、後者は出典内容のプレゼンテーションです。これがどうだったのか、というのは出展者それぞれで異なると思いますが、僕自身の経験としてはとても有意義でした。

 「プランニング」というものの意味合いが広がりました。

 表現というものは、不測の事態が多いです。というよりも不測の事態へ向かうことと行ってもいいぐらいです。そういうことに対して、予め計画をたてるということは果たして有効なのか。以前の僕は、さほど有効ではないと思っていたように思います。しかし、今は逆になりました。先行きがわからない、不透明だからこそ、プランが有効なのだと思うようになりました。

 プランとは「その時点」での見通しです。この見通しは、不測の事態に遭遇すれば、変更を迫られることになります。当初のプランがそのまま最後まで通用することはほぼないと言ってもいいです。しかし、だからといってプランがなくていいかというとそうではない。実は、プランがないと、始めることがとても困難で延期がちになります。「はじまり」が偶然の産物でしかなくなってしまうからです。「はじまり」は、様々な要因の複合的事象ですが、ここに「自分」を関与させる方法としてプランニングというものを意識することができるようになりました。

 プランは、現在から最終結果までを確定するものではなく、なにかをスタートするためのものです。プラン変更は消極的妥協というよりは、出発点では見ることができなかったことが見えるようになった進捗の証拠であり、歓迎すべきことなのだと思うようになりました。

 作品表現もそうですが、芸術祭自体も試行錯誤の連続で、毎年少しずつチャレンジを続けています。

第2回まるネコ堂芸術祭

January 5, 2022

【820】芸術祭出展者インタビュー動画、公開中です。

  2022年になりました。おめでとうございます。

 まるネコ堂はどちらかというと旧暦で動いているので、まだ師走が始まったところなのですが、この新暦の年末年始は結構たくさんの方に遊びに来ていただいてちょっとにぎやかでした。少しだけコロナ前の雰囲気に戻りつつあります。

 ゴールデンウィーク頃に開催するまるネコ堂芸術祭の準備が着々と進んでいます。いよいよ各出展者による展示のためのプロポーザルが提出され、その検討が今月行われます。展示場所や展示内容について出展者全員で調整がなされます。

 第2回こそは会場にお客さんをお呼びして体験していただきたいのですが、どうなりますか。

 出展者のインタビュー動画を順次公開していっています。どんな展示なのか、5分程度でそれぞれの出展者が話していますので、ぜひ御覧ください。興味のある出展者や出展内容については、芸術祭のサイトにて詳細を掲載しています。

出展者インタビュー(公開順)



















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