August 31, 2014

【言葉の記録1】梅田純平さん 第4回

第4回 はたと気付かされるわけですよ。俺はこんなことに腹立てるんかと 大谷:梅ちゃんにとっては演劇っていうものが自分の外側の世界と関わっていくもの? 梅田:今回はそうやったね。なんか、思わぬところでリンクする時があって。例えばこう感情移入をするというか、普段やったら泣かへんのに普段やったら腹たてへんのに。なんでここで泣いてなんでここで怒ってんねんやろうと演劇観ながら思う瞬間がある。その時、はたと気付かされるわけですよ。俺はこん...

August 30, 2014

【言葉の記録1】梅田純平さん 第3回

第3回 人間の価値ってのは想像できる価値。それを証明してくれるものが演劇 梅田:文化って呼ばれるものとボランティアって、自分が認めたいものを認めたい、伝えたいものを伝えようとしたりって点で似通っている。特に運動系のボランティア活動ってのは非常に似通ってるなと。だから文化の衰退は、難しいねんけど、人間の価値が衰退していくというようなイメージ。 大谷:人間の価値? 梅田:想像することの素晴らしさみたいなものを、すごいやりながら思ってたんですよ。  ないものをあるものとして扱う。単純な話で言えば。ここに「やかん」がありますって言ったらみんなやかんを想像するわけですよ。AさんのやかんとBさんのやかんは大きさも用途も違うかもしれへんけど。一つは鉄でできてるものかもしれへんしひとつはアルミで出来てるものかもしれへんけど、人ってのは想像して補っていって作り上げていく。演劇ってそういうものの積み重ねみたいなとこがあって、どんだけ想像してもらえるように環境を準備するかやねんね。 役者の言葉ひとつとっても、ここには机があっておそらくせんべいでも食べてるんでしょうなってのを勝手に想像してもらえるように作っていくってのがあって。 その想像ができるっていうのは人特有のものだろうなと。そこに価値がある。だから人間の価値ってのは想像できる価値やね。それを証明してくれるものが演劇のような気がしてて。それが面白くて演劇観に行ったりとかしてんねんね。 今回すごい共感したのは、わからないことをわかるってのがいいことですよねって話をしてて。わからないことをわからないままに置いておくことではなくて、私わかってないですねってわかることが重要な気がして。そっからわかろうとするかはまた別の話なんやけど。 大谷:自分はわかっていないという状態を自分がわかるってこと? 梅田:そうそうそう。想像する域がテリトリーが広がる。自分の。 例えばけんかしたとか、辛いことがあったとかやね。そんな時に、ふとあの時見た芝居にこういうシーンがあったな、今そういうシーンとそっくりな状況にいるな、あの時わからないと思ってたけど今やったら分かる気がするとかいう瞬間ってのがあるんじゃないかなっていう。 もうこれは想像やねんね。演劇を観ました。その演劇を観たシーンで自分でこんな想像をしていました。現実にそれが起きました。自分の中では成立してんねん。現実に起きてることとあの時みた芝居のつながりが。 嘘もんやってわかってるけど、一緒やねんね。それは多分想像してて。方法論とかじゃなくて自分のなかで想像していたものが起きて、それに対処する、対応するとかいうことがもしかしたらできるんじゃないかなって。 大谷:演劇で観ていた状態になったときに対処できるってこと? 梅田:でもその演劇を観てる時ってのはビデオで撮ったかのように観てないじゃないですか。自分の中の勝手なイメージもそこに付加されてるよね。付け加えられてて観てるよね。それとつながる。 映画でもそうかもしれへん。ゴジラって映画があって。あのゴジラがイコール自分の父親とつながったりとか。知り合いとつながったりするかもしれない。 その人が想像するものが付加されて現実とリンクするっていう場面があるんじゃないかなっていうのが最近思ってること。それが増えればいいなっていうのが、自分自身もそうやし、観てる人にとってもそうやし。それがなんらかの糧になればいいのかなって。 っていうのがこの前の演劇をやってて思ってたこと。自分が知らないってことが分かるとかっていう域にいけば、だから観た人が分からなかったですっていうのは自分の中で正解でもあるし、よかったなって思う瞬間ではある。...

August 29, 2014

【言葉の記録1】梅田純平さん 第2回

第2回 死ぬってことは誰も経験したことないので 大谷:梅ちゃんがイメージしていた演劇の作り方ってのはどういう感じなん? 梅田:表現ってのは今まで自分が経験したことがないことを表現しないといけないことが多々ある。例えば死というものについて。死ぬってことは誰も経験したことないので、それを補うには他の人の死から想像するしかないよね。友達だったり、自分の親だったり、知り合いやね。その話をせんことに死について表現するっていうのは嘘っぽく...

August 28, 2014

【言葉の記録1】梅田純平さん 第1回

言葉の記録 人と話をするのが面白い。どこがどう面白いかというのは、その人、その時それぞれだから、ひとくくりにはできない。話、離し、放された言葉が少し景色を変えてみせる。そんな言葉の記録。事と場の記録。 小林けんじさんの「自分では、自分の考えてることを文字にするのが難しいから人に聞いてもらいたい」という言葉から生まれた企...

August 20, 2014

【010】お金と計画と未来と安定、そして世界

素晴らしい空き地。囲いがない。 20年物ぐらいか。 昔々、明日はもちろん次の食べ物すらあるかどうかわからなかった。 たくさんあるときは人と分けた。ないときは人からもらった。 たいていは手に入り、そう困らなかった。 お金が現れた。 お金はいつまでも腐らず、いつでも食べ物と交換できる。 お金によって明日は明日の食べ物が、明後日は明後日の食べ物が手に入るようになった。 これが計画である。 計画によって明後日の次の日のこともその次の日の...

August 16, 2014

【009】Twitterをやめてみると決めてからが長い

後回しにしがちなものナンバーワン。 退会処理。 もう長いことつぶやいていないし、そんなにタイムラインに興味もない。ので、やめてみることに決めた。 やめてみることにしたんだけど、すんなりやめられるわけではなくて、いや、手続き的には簡単なのだけれど、心理的に引っかかりがある。 そもそもなんでやめようかと思ったか。だいたいこういうのは別に退会しなくても、そのまま放置しておけばいいのだけど、僕はどうにもそういうことができない。使って...

August 15, 2014

【008】コンポストに餌をあげる快感

コンポストの主要な餌をつくってくれる猫。 ちょっと変わった寝相。 庭にあるコンポスト、これがもうかわいい。緑色のプラスチックでできたやつ。ポータブルトイレみたいな、パックマンみたいな、上の蓋がパカっと開くやつ。台所の生ごみ、コーヒー粕とか糠とか卵の殻とか野菜くずとか、あと、猫のうんことか猫のおしっこで固まった猫砂とか、そういうのをパカっと開いた口に放り込むと、次に開けた時には入れたものが少なくなっている。(うちの猫砂はおからでで...

August 11, 2014

【007】枠組みを問い続けるのが好き

素敵なチラシ。 演劇のチラシってだいたい不思議だ。 友達の梅ちゃんがめでたく役者デビューということで、観てきました。森林浴『変身テトラポット』。 噛み合わないセリフ、交わらない視線、役者がト書きを読み上げ続けるなどなど、演劇として成立するかどうか、その演劇としてのベースを試す姿勢が面白かった。もう少しで分解してしまいそうな感じがするのが逆に演劇とは何かを考えさせてくれる。結局のところ、生身の人間のみずみずしさは強烈で、それだけ...

August 9, 2014

【006】「教育」の再発見の再発見

沖縄のぜんざい。 しばらく忘れていたけど写真を見ると食べたくなる。 仲間と講読ゼミをやっていて最初に読んだ本がパウロ・フレイレ『被抑圧者の教育学』。教育に対しては近からず遠からずな距離感で付き合っているけれど、この本を読んで今までの教育に対するイメージが変わったなと思った。そして、そういえば以前、同じように教育についてのそれまでのイメージが変わったことがあったなと思って、それを書いたブログを読み直したら、結構面白かったので再掲します。4年半前、僕はこの時フレイレの言うコード化、脱コード化をしていた。それは3歳児との対話によるものだ。3歳児に主体を認めていた。世界をほんの少し引き受けていた。===2010年3月20日...

August 8, 2014

【005】この「わかるわー」、わかるわー

リフォーム中の部屋。 中身が見えている感じ。 寝太郎さんのブログのこのエントリー、わかるわー。僕も自分の書いた文章に対して、「そうそう!」と膝を叩きたくなるし、「うまいこと書くなー」と感心したりする。この「わかるわー」が、吉本隆明の自己表出なんじゃないかと思う。自分が好きなのではなくて、自分の考えていることがそのまま書かれていることが好きなん...

August 7, 2014

【004】食材は室温に戻してから使う

巨猫(きょねこ)の「しっぽ」。 巨大。 料理は好きだ。お腹が減ってどうしようもなくなったり、食べたいという欲求は定期的にやってくる。それに対して気持ちいいぐらい有効な手段だから料理は好きだ。何を食べたいのか自分に聞いて作るのが好きだ。作っている間はとても建設的な気分で、皿を洗ったりする作業もはかどるし、段取りよく物事が進む。作り始めてしまえば何も考えることないからとても楽。今の僕の生活の中でこういう時間はあまりないから余計にスムーズにいろいろなことが進む。...

August 6, 2014

【003】「ともに」と「ために」

大阪で一番好きな場所。 安心して他人とともにいられる。 「ともに」ということを考え始めるといつもどんどん空白になっていく感じがする。目の前にいる人と「ともに」ではなく在ることなんてそっちのほうがどういう状態なのかわからなくなって、だからどんどん「ともに」が透明でつるつると引っかかりのないものになっていって、行き着く先がなくなってしまう。こういうのは厄介でうまく説明できない。説明できないとこうモヤモヤしたままで、ふとまた「とも...

August 5, 2014

【002】ちょっと足りないがちょうどいい

「しろ」もこの春から我が家の一員。 同じく破壊的なかわいさ。 何か事務作業を一緒にしていて、糊とかペンとかそういう類の文具がちょっとだけ足りなかった時に、友人のけんちゃんがポロッと漏らした言葉。だったと思う。「資源はちょっと足りないぐらいがちょうどいい」最初は割りとすっと聞けてしまう言葉だけど、「足りない」と「ちょうどいい」の矛盾に引っかかってちょっとおもしろい。でもフレーズ全体を聞いた時の感覚では「その通りだな」と引っかかりな...

August 4, 2014

【001】やっぱりいつだってなんだって

今年の春に我が家にやってきた「ちび」。 もう破壊的にかわいい。 がむしゃらに何かをするということがなくなってきて、一つひとつ確かめるような感じになってきて、ようやく元に戻ったという意味で「やっぱり」書くことが好きで、だからここからまた歩き始めてみよう。 だいたいもうどこにいても楽しもうと思えば楽しめるし、だいたいなんでも面白い。子供の頃、何がそんなにおかしかったのか全く思い出せないけれど、なぜか友達とゲラゲラ笑い続けていて、一...

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