美緒の妊娠だとかこの春からのアラタの小学校入学だとかで、落ち着かない数ヶ月だった。今も落ち着いたわけではないけれど、同じタイプの動乱には少したてば慣れる。ようやく春の芸術祭の作品づくりを本格的に進めはじめた。
今年はポスター用の手描きラフという中途半端なものを展示予定で、今週に入って2枚描いた。制作はいつもそうだけど、やり始めると楽しくて、もっと早くやっていればよかった。
いわゆるSNSを見なくなって久しいけど、ブログはちょくちょく読ませてもらっている。点滅日記とN!はいつも更新を楽しみにしていて、読むとやる気が出てくる。ありがたい。
本格的にと書いたけれど、制作のプロセス自体はずっとやっていて、ずっと考え事をしていた。「仮である」ことの豊かさが、僕の好きな感じの動揺感とつながっているのがわかってきたのが今回の収穫で、これはとても大きい。僕の立っている地面はそんなにしっかりしていなくてゆらゆらしている。
今日は雲がほとんど見えないとても寒い日だ。二階にいると日差しが強くてカーテンを掛けたり外したりする。冬といえば冬かもしれないけど、空の下の方の山に触れるあたりが白っぽくて、目には春と言ってもよさそう。芸術祭まであと79日。