定番とは、ヘビーユーザーほど支持するものである。反復への強靭さであり、常にここにあるものである。
できることならすべてを定番にしたい。それさえあればいいというもので世界を覆い尽くし、閉じてしまいたい。この願いは少しずつ着実に進めることができる。
しかし成就されることはない。無限の彼方に目標点があるからではなく、別の原理によって根こそぎ引き抜かれるからだ。
面白いという観念に定番は存在しない。面白さのヘビーユーザーから支持されるあ...
May 31, 2018
May 30, 2018
【419】本だけ読んで生きていたい。ルソーに耽る。
今週末にデリダのゼミなので『グラマトロジーについて』を読みながら、ついでにルソーの『言語起源論』と『告白』を読む。ついでと言ったけど「グラマトロジーについて」の第二部はルソー論で、特にこの二作をデリダが読んでいるから、真面目にやるとしたらちっともついでじゃないんだけど。でもまぁついでで。デリダ読むついでにルソーも読んでしまえという感じで。
そしたら面白くて、デリダそっちのけで読み耽っている。たぶんデリダは、ルソーの中で特に面白い二作...
May 25, 2018
【418】万年筆を使う理由。
筆記用具には万年筆を使っている。書き味がいいから、見た目がカッコイイからというのもあるのだけど、最大の理由は、僕には分類ができないからだ。
筆記用具のことをそれほど考えていなかった頃、僕の周りには安物のボールペンが散乱していた。シャツの胸ポケットに赤ペンを一本入れていたつもりがいつのまにかなくなっていたり、3本になっていたりした。本棚やテーブルなどいたるところにペンが転がっていた。ペンが無いと探し回って、最後に机の引き出しを開けると...
May 24, 2018
【417】注意力が低下し、行動力が上がっている
アメフトの件で実は一番気になったのがこのニュース。
日体大、思わぬとばっちり アメフト日大と混同されて(朝日新聞デジタル)
いや、笑い話ではなく。
日本大学と日本体育大学を誤認する程度の注意力しか示していない案件にも関わらず、当該組織(だと思っている)相手に対して、直接、誹謗中傷できる人。それがどうやら少なからずいる。ということ。(そしておそらく、誤認していない、つまり日本大学への「誹謗中傷(もしくは抗議)」は膨大な数に上って...
May 23, 2018
【416】晩ごはん「昨日の残りと鳥肝」
昨日の残りの赤飯。鳥肝を醤油と味醂で煮たもの。具無し味噌汁。
具の無い味噌汁は時々やる。具があるかどうかは味噌汁にとっては二次的な問題で、出汁と味噌が一次的。
...
May 22, 2018
【415】晩ごはん「赤飯と手羽元の煮たやつ」
取り立ててめでたいことがあるわけではないけれど赤飯。手羽元を醤油と酢で煮たもの。納豆。謎のらっきょ。写真ではほとんど食べられたあとだけど真柴豆腐店の田舎豆腐。田舎豆腐は塩とごま油で生レバー風にしていつも食べる。美味しい。おあげも美味しくてよく...
【414】晩ごはん「お茶漬け」
お茶漬け。お供は、カブの葉っぱをみりんと醤油で煮たもの。出汁をとったあとの昆布をみりんと醤油で煮たもの。大概のものはみりんと醤油で煮るとうまい。それと、粉末になっていないホールの紫(ゆかり)。実家で発掘した謎のらっきょ。
あと、水菜の炒め物と3日連続のカブサラダ。カブは前日の検証から四等分。味付けをバルサミコ酢から桃の酢と胡椒に変えてみた。これはこれでよい。
お茶漬けは子供の頃から好きで、よく好きな食べ物を訊かれ素直に答えて...
May 21, 2018
【413】「自分の身は自分で守る」が向かう悲劇。
マイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』を観てから約15年経つけれど、あのときの衝撃は何度でも蘇る。相も変わらず、
パトリック氏は事件の原因として、まずテレビゲームの影響を挙げ、「十代の若者の97%がテレビゲームを視聴し、暴力的なゲームは全体の85%を占める」との統計に言及。ゲームの殺人シーンを見ることで若者たちの攻撃性が強まり、暴力への感覚がまひしてしまうと指摘した。(CNN「テキサス副知事、高校銃乱射の原因列挙 「...
May 20, 2018
【412】晩ごはん「とんかつ」
とんかつ。フライドポテト。キャベツは長浜のおっちゃんが送ってくれたもの。水菜の炒め物。
写真には写ってないけれど、ごぼうチップス、言語合宿で参加者の方に教わった。その人は醤油につけてから揚げるとのことで、醤油漬けと塩の2パターン作ってみた。醤油漬けの方が香りも味も良かったので、次からは醤油のみにする。
写ってないもう一品、カブのサラダ。昨日スライスしたのを今日は四等分にしてみる。味付けは同じ塩、オリーブオイル、バルサミコ酢。小...
May 19, 2018
【411】晩ごはん「ほうれん草と豚肉の鍋」
まるネコ堂では食事の話になることが多いので、晩ごはんシリーズ開始します。
野菜を作っている滋賀の長浜のおっちゃんからほうれん草、カブ、キャベツを送ってもらった。
昆布で出汁をとり、生姜ひとかけ分を3つぐらいに切ってぼちょんと入れる。あとは大量のほうれん草とそれなりの量の豚肉を入れれば鍋。子供の頃、家ではこれを修飾子なしの「しゃぶしゃぶ」と称していたが、かなりアレンジの利いた代物だったと知ったのは大学に入ってからだった。
...
May 18, 2018
【410】いまさら読む東浩紀『存在論的、郵便的ージャック・デリダについて』
面白く読みました。
恐ろしく整理されています。特にフロイト、ハイデガー、そしてデリダがきれいに整理されている。このあたりが著者の聡明さなんだと思います。
少なくとも本書はデリダ読解の一つの基準線になっていると思います。
後半やや込み入ってきますが(というか「まぁそうなるよね」っていうオチになるのだけど)、基本的には二分法を再帰的に駆使するすっきりした論述が貫かれているので読みやすいです。信じがたいことに、デリダ、ハイデガー、フロ...
May 12, 2018
【409】「人の目を見て話しましょう」という独自ルール
「人の目を見て話しましょう」と言う人がいる。
しかしこれは、この人の独自ルールにすぎない。この人がもし、人の目を見て話していなければ、「あなたはちゃんと話をしていない」と的確に指摘することができる、というだけだ。
世の中には人の目を見ていなくても、話をしている人がいる。その人にとっては、人の目を見ていることは話すことと関係がない。その人はその人なりのルールに則って話している。
往々にして、普段「人の目を見て話しましょう」というル...
May 11, 2018
【408】ポップの闘い。新R25編集長渡辺将基さんのインタビュー記事を読んで
新R25の渡辺将基編集長のインタビュー記事が面白くて、続けて何本も読んでしまった。
特に秀逸だと思ったのが、新R25じゃないけど、これ。
「あの見城徹に普段聞かないようなことを聞いてみた(怖いので覆面で)」(spotlight)
渡辺氏は一見、道化を演じているように見える。コワモテのイメージがある見城徹にインタビューするのは怖いから覆面だとできるかも、というのはおそらく最初の思いつきとしてあったのだろうけれど、そんな思いつきだけでは記事になるどころかインタビューも受けてもらえない。
この記事が秀逸なのは、見城徹氏はたとえ相手が宇宙人のマスクをかぶっていようが、おどけた変装用のメガネをしていようが、真正面に質問に答える人物なのだ、ということがわかるからだ。それが記事の内容と見事に合致している。755で質問に答える見城氏について、
渡辺:ただ、僕らから見ていてもびっくりするくらい濃い内容というか、誰よりも長文で丁寧に返信しているのが印象的で。
見城:そうだね。知らない人であろうと、孫みたいな年齢の人であろうと、自分に敬意があろうと無かろうと、とにかく誰であっても心を込めて返信しようと思ってやっていて、そうするとやっぱり長くなるんだよ。これはもう体質かもしれない。
渡辺氏はそこまで見城氏を読みきった上でこのインタビューを企画し、記事として成立させた。「自分に敬意があろうと無かろうと、とにかく誰であっても」という見城氏の答えを見越した上で〈たとえ宇宙人であっても、そうなのだ〉という仕上がりになっている。
同様な立ち位置は、新R25の
「なんでそんなに嫌いなの?...
May 9, 2018
【407】自覚とは
僕自身が使った言葉が、使ってみたことで、実はそういうことだったのかと自分でわかることがある。その言葉を使うには、その時の文体や文脈が必要だし、その言葉を読み取るにはその時の状況が必要なのだと思う。
5月4日から6日の言語合宿中に僕が使った〈自覚〉という言葉について僕なりにあぁそういうことなのかと思ったのでここにメモしておこうと思う。
自覚とは、吉本隆明ならこういうような言い方をするのではないか。
自覚とは自己表出への視線である。...
May 8, 2018
【406】言語合宿終了。
A4数枚の文章を4つ読み、見開き2ページ程度の文章をそれぞれ一つずつ音読する。と書いてみれば、たったこれだけのこと。これに三日間ぎっちりかけるのだから、考えてみれば馬鹿げている。「面白さが勝ってしまう」とけんちゃんが言うように、全く退屈できない。子供のように遊び倒し、バタンと行倒れるようにそれぞれの限界を露呈する。頭の先から足の先まで内臓もくまなく蕩尽...