May 24, 2018

【417】注意力が低下し、行動力が上がっている

アメフトの件で実は一番気になったのがこのニュース。

日体大、思わぬとばっちり アメフト日大と混同されて(朝日新聞デジタル)

いや、笑い話ではなく。

日本大学と日本体育大学を誤認する程度の注意力しか示していない案件にも関わらず、当該組織(だと思っている)相手に対して、直接、誹謗中傷できる人。それがどうやら少なからずいる。ということ。(そしておそらく、誤認していない、つまり日本大学への「誹謗中傷(もしくは抗議)」は膨大な数に上っていると予想される)

注意力が低下しているにもかかわらず行動力が上がっている。

あるいは、二つの低下が重なっている。誤認してしまう注意力の低下と「誹謗中傷(もしくは抗議)」できるハードルの低下。この二つの低下は同一のことなのかもしれない。

似たような方向を感じる事件として、弁護士への大量の懲戒請求がある。懲戒請求内容の例を見た限りでは、それが本当に懲戒請求に値するのかどうかを検証しようという請求者の意志は感じない。

そこにあるのは同期と手応えへの過度な傾倒だ。自分と同じ憤りを感じる人との同期と、その憤りを相手に直接ぶつける手応え。この二つが極端に強調されてしまっている。ように見える。

このエントリーではネガティブな様相のものだけを取り上げたけれど、ポジティブな様相も現れているかもしれない。

これについては、考え続ける。


Share: