July 5, 2018

【426】雨とルソー「告白録」

一日雨が降っている。

晴耕雨読という言葉の現代的な魅力は、農的な暮らしや知的な暮らしを愛でる妄想的イメージにあるのではなく、「晴れたら耕し、降ったら読む」という漢字の間に潜む「たら」にある。

つまり、予定を変更することができるという選択性と変更しても大きな問題が起きないという冗長性である。「雪が降ろうが槍が降ろうがやらなくてはならない」というブラックさに対置される、余裕のある余白的ホワイトさ、これである。

そのときになって決めれば良いという切迫しない優雅な雰囲気が、晴耕雨読という言葉に輝きを与えているのだ。

などという与太話はさておき、明日は朝から奈良線が運転見合わせらしい。このところ雨が続いていて、累積雨量もかなり。ちょっと心配ではある。

で、昼間は昨日の続きで文字起こし。

連日、音声を文字に表記(representation)することにパワーを掛けているかと思えば、月末には文字を音声で表現(representation)することにパワーを掛ける音読合宿をやる。

パワーの源は皮も手作りの餃子である。ニラは庭で採れたやつ。今年はニラの生育がよくて、あと何回か餃子ができそう。

このエントリーをアップしたら布団でルソー「告白録」を読む予定。二日目にしてすでに日記の目的を逸脱しつつある。明日は軌道修正したい。


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