文庫本3冊。なかなか読み応えがあった。
後半、こんな展開になるとは。序盤の青春青春してたのと全く違う。当たり前といえば当たり前だけど。
しかし、ルソーってこんなにも迫害されていたのか。幾度となく退去命令を出され、転々としていた。そんなにも国家や教会に憎まれていたのか。
ルソーが「自然に帰れ」ということの意味やニュアンスはとてもよくわかった。もともと自然人であるというわけではなく、人づきあいに求める友愛の純度が高すぎて、それに見合う人間などいないから、打ちひしがれて「帰る」先として自然があった、と。でも、ほんとはものすごく人が好き。
どうやらルソー、僕はかなり好きだ。
恥ずかしながらちゃんと読んだことがなかった「人間不平等起源論」「社会契約論」。
早速読もうと思う。