今日の文章筋トレは、と説明しようと思っていたのだけど、参加者のカエルさんからすでに報告が上がっていた。ありがたい。
今日は10分と30分をやる。
初参加のなっちゃんが会場に来てくれた。初参加と書いたけれども、僕がこういう類の、書いたり読んだりすることそのものを仕事にするようになった最初の講座のきっかけになった人である。どこかにそういうことを書いた気がする。
なっちゃんの文章は、日常的な言葉で書かれていて発酵していくような穏やかな言葉の現れ方のだけど、ちょっとした影から異形や普遍が出現してゾクッとする。
なっちゃんからは「誰にも確認をとっていない生(なま)の文章を読んだり、読んでもらったりしている」という感想。そう言われると、世の文章の多くはしっかり火が通っている感じもしてくる。
zoom参加の二人は、カエル氏とサトシ。常連である。この二人、よくしゃべる。サトシに至っては、感想を話す時間を少しでも確保するために、文章を読む時間を短縮しようとするほどのツワモノだ。この二人がそろうとお互いに花見酒のようにガソリンを注ぎ合ってしゃべる。たぶん時間内では、しゃべり足りないと思っているはず。
カエル氏の文章はいつも突如として地が出るのだけど、愛嬌があるのでクドさがない。これは下手に真似をすると大失敗するやつだから、僕はやらないように気をつけている。
サトシは、青臭い青春を軽くて適度に乾いた文体で書く。なので、じめっとしているはず青春シーンを軽妙に読める。背景と語りのズレが面白い。あとサトシに毎回驚かされるのは、ものすごく短い時間しか読んでないのに充実のコメントを展開するところで、これはいったいどうやっているのか。
というわけで、今日も幸せな時間だった。本当にそう思う。
僕の文章(10分)は以下。
原本は手書き。
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胸騒ぎがするのもそう悪いものではないと思えるようになったのは自分でも驚くことだし、単純に嬉しいことでもある。こういうときはただじっとしていた方がいい、騒ぎがおさまるまで息を殺しておいた方がいいと以前は思っていた。
胸のあたりのもぞもぞは、これはこれで楽しめる。はじまるという時の合図は、そういえば、このもぞもぞだった。
もうすぐ終わるというときはどうだったか。同じかもしれない。主に子供の頃を思い出す。
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