よつ葉のホームデリバリーを利用している。冷蔵、冷凍、常温とビニール袋に仕分けして持ってきてくれるのだけれど、そのビニール袋が返却できることが最近わかった。
半透明のビニール袋なので、これまではゴミ袋として使いまわしていた(宇治市のゴミ袋は中身が見えればOK)。ただ、もともと仕分けに合わせた形をしていて、底が浅く口が広い。これだと、うちでゴミ箱として使っている四角くて縦長の角型ペールに合わない。それを無理やり使うので、ゴミ出しの日にあわてて引っ張り出すと中身をぶちまけてしまうことがあった。
それでも、ゴミ袋をわざわざお金を出して買うのが嫌で、手元にあるものでなんとかやりくりするほうが良いと思って使い回していた。
こういう微妙に使いにくい物というのは、じわじわと何かを削り取っていく。
やっぱりどうもしっくりこない。毎週届けられてしまうから使っているだけだ。それ専用ではないものを無理やり使っているのだから、使いにくいに決まっている。いっそのこと、届いたらすぐに捨ててしまえばいいのではないか。その方がスッキリするのではないか。でもそこまでは思いきれない。そんなことをうじうじ考える回数が増え、時間が増えていく。
このパターンはだめなパターンだ。
そんなときに、美緒が「よつ葉は段ボール箱や玉ねぎを入れるネットなど、返却可能なものが多くて良い。他に何か返却できるものはあれば」とよつ葉の問い合わせアドレスにメールを送った。
その流れでよつ葉が、ビニール袋も返却可能で再利用していることがわかった。予想外だった。よつ葉、なかなかすごい(京滋センターだけかもしれない)。
それ以降、気分よく返却している。
ゴミ袋は角型ペールにぴったりのサイズを購入して使うようになった。出費は増えたけれど、大した額ではないし、使い勝手の良さは遥かに上がった。心地よい。
こうなるとここから先が開けてくる。
そもそもゴミ袋が意識にのぼるのは、ゴミがあるからだ。週に3回も(可燃2回、プラ1回)サンタクロースみたいな袋いっぱいある。それが不快だ。地球環境に良くないとかいう以前に生活として不快だ。
ゴミが減れば、ゴミ箱を小さくできる。うちのゴミ箱は勝手口の外に置いてある可燃用とプラ用の角型ペール2つで、室内にはゴミ箱がない。ゴミが減れば、あの2つの角型ペールをそれぞれ小さいものに変えて、ゴミ袋もそれにあわせて小さくできるではないか。
想像するだけで気持ちいい。
ゴミを減らす方法を考えたり実践したりするのは楽しい。生活からゴミが減っていくのは気分がいい。ゴミ袋が小さくなれば、わずかにせよ出費も減るだろう。
すべて自分たちでできることだ。ゴミ問題は僕たち家族の問題で、僕たちがなんとかしなければならないし、なんとかできる。よつ葉の問題ではもちろんない。
この、或る問題系に散らばっていた様々なベクトルが綺麗に揃う感じが心地よい。その全てが僕たち家族の手の中にあるのが頼もしい。
そうわかれば、いろいろとやる気になってくる。ゴミ袋代なんてもともとしれたものだけれど、そのしれたものをケチることで、根本的に解決に向けた道筋を閉ざしてしまっていたわけだ。
長きに渡って僕を縛っていたものは、僕の強靭な「もったいない精神」である。あるいは「もったいない精神」が劣化した「ただのケチ」である。
「在るから使う」というのは気をつけたほうがいい。「在る」は時に人を縛る。血の巡りを悪くさせ、鬱血させる。
追記:
そういえば過去にこんなエントリーも書いていたっけ。
【368】「節約」は美徳ではない。むしろ冒涜なのではないか。
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