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March 17, 2020

【635】メモは紙に戻った。



しばらくスマートフォンのアプリを使ってみてたりした。共有が簡単だとか、ずっと保存して置けるとか、それなりの理由を信じようとしていた。

でも今は、紙をA5サイズぐらいに切って穴を開けて紐を通して壁に吊るしてある。もうメモはこれでいい。

残念ながらスマートフォン自体をそんなに持ち歩かない。棚に置きっぱなしになっている。何かメモすべきことを思いついたときに、スマートフォンを棚に取りに行くのと、壁に吊ってあるメモ紙を一枚ちぎってペンで書くのと、どっちが早いかと言えば、もう紙だ。

共有と言ったって、共有する相手はいつも同じ家にいる美緒ぐらいだ。紙を置いておけばいい。

保存しておいた方がよいようなことはそもそもメモという形を取らない。

お菓子とかパンとかを食べるときの皿にもなる。



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March 12, 2020

【627】生涯所持個数を最小化したいタイプのミニマリスト。

自分では比較的ミニマリズムの傾向が強いと思っているつもりなのだけど、世のミニマリストたちの記事を読んでもあまりピンとこない。所持品リストなんかも、参考になるものがあるかなと思って見たりするのだけど、全然かぶらない。

だからまぁ、僕はそんなに強いミニマリズムじゃなくて弱ミニマリズムなんだと思っていたりしたのだけど、よくよく考えてみると、僕は「生涯において所持する物の数を減らしたい」というタイプのミニマリズムなのではないかと思い当たった。

逆に言うと、世のミニマリストたちは「ある瞬間の持ち物の個数」のみを問題にしている。簡単に言えば買い替えOKなのだ。iPhoneを毎年下取りに出して新品を買ったりしても「スマホ1個」とカウントする。「毎年買い換えるんなら5年で5個じゃないか」とはならない。

僕は、もうそれ一個あったら一生買わなくて済むような物で生きていたい。たとえば、鉄のフライパン。Barbourのコート。万年筆。

要するに物を買うのが嫌なのだ。

これは厳密に物を買うのが嫌なだけで、お金を払うのが嫌なわけではない。修理には喜んでお金を出す。気に入った物なら、たとえ新品が買える値段でも修理できるなら修理する。場合によっては新品以上でも払うかもしれない。

長く使え、壊れにくく、壊れても修理できるもの。

気がついてしまえば、キャラペイスのコンセプトと同じだった。できるだけそういうもので暮らしたい。

ともかく、こうやって言葉にできればやれることが広がる。



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March 5, 2020

【619】脱もったいない精神。ビニール袋をゴミ袋に使い回さなくなった。

よつ葉のホームデリバリーを利用している。冷蔵、冷凍、常温とビニール袋に仕分けして持ってきてくれるのだけれど、そのビニール袋が返却できることが最近わかった。

半透明のビニール袋なので、これまではゴミ袋として使いまわしていた(宇治市のゴミ袋は中身が見えればOK)。ただ、もともと仕分けに合わせた形をしていて、底が浅く口が広い。これだと、うちでゴミ箱として使っている四角くて縦長の角型ペールに合わない。それを無理やり使うので、ゴミ出しの日にあわてて引っ張り出すと中身をぶちまけてしまうことがあった。

それでも、ゴミ袋をわざわざお金を出して買うのが嫌で、手元にあるものでなんとかやりくりするほうが良いと思って使い回していた。

こういう微妙に使いにくい物というのは、じわじわと何かを削り取っていく。

やっぱりどうもしっくりこない。毎週届けられてしまうから使っているだけだ。それ専用ではないものを無理やり使っているのだから、使いにくいに決まっている。いっそのこと、届いたらすぐに捨ててしまえばいいのではないか。その方がスッキリするのではないか。でもそこまでは思いきれない。そんなことをうじうじ考える回数が増え、時間が増えていく。

このパターンはだめなパターンだ。

そんなときに、美緒が「よつ葉は段ボール箱や玉ねぎを入れるネットなど、返却可能なものが多くて良い。他に何か返却できるものはあれば」とよつ葉の問い合わせアドレスにメールを送った。

その流れでよつ葉が、ビニール袋も返却可能で再利用していることがわかった。予想外だった。よつ葉、なかなかすごい(京滋センターだけかもしれない)。

それ以降、気分よく返却している。

ゴミ袋は角型ペールにぴったりのサイズを購入して使うようになった。出費は増えたけれど、大した額ではないし、使い勝手の良さは遥かに上がった。心地よい。

こうなるとここから先が開けてくる。

そもそもゴミ袋が意識にのぼるのは、ゴミがあるからだ。週に3回も(可燃2回、プラ1回)サンタクロースみたいな袋いっぱいある。それが不快だ。地球環境に良くないとかいう以前に生活として不快だ。

ゴミが減れば、ゴミ箱を小さくできる。うちのゴミ箱は勝手口の外に置いてある可燃用とプラ用の角型ペール2つで、室内にはゴミ箱がない。ゴミが減れば、あの2つの角型ペールをそれぞれ小さいものに変えて、ゴミ袋もそれにあわせて小さくできるではないか。

想像するだけで気持ちいい。

ゴミを減らす方法を考えたり実践したりするのは楽しい。生活からゴミが減っていくのは気分がいい。ゴミ袋が小さくなれば、わずかにせよ出費も減るだろう。

すべて自分たちでできることだ。ゴミ問題は僕たち家族の問題で、僕たちがなんとかしなければならないし、なんとかできる。よつ葉の問題ではもちろんない。

この、或る問題系に散らばっていた様々なベクトルが綺麗に揃う感じが心地よい。その全てが僕たち家族の手の中にあるのが頼もしい。

そうわかれば、いろいろとやる気になってくる。ゴミ袋代なんてもともとしれたものだけれど、そのしれたものをケチることで、根本的に解決に向けた道筋を閉ざしてしまっていたわけだ。

長きに渡って僕を縛っていたものは、僕の強靭な「もったいない精神」である。あるいは「もったいない精神」が劣化した「ただのケチ」である。

「在るから使う」というのは気をつけたほうがいい。「在る」は時に人を縛る。血の巡りを悪くさせ、鬱血させる。

追記:
そういえば過去にこんなエントリーも書いていたっけ。
【368】「節約」は美徳ではない。むしろ冒涜なのではないか。


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March 3, 2020

【616】ウエスが便利。ティッシュペーパー代わりに。いざとなればトイレットペーパー代わりにも。

使わなくなったシーツやTシャツ、タオルなどを手頃な大きさに切って、使い捨てのお掃除シート的に使うと便利。ウエスという。

古いシーツなどをティッシュペーパー大に切ったウエス。

ちょっとした汚れを拭き取るのに使う。使った後はそのまま捨てる。台所のレンジ汚れなどにも使いやすい。うちは「おむつ無し育児」をしていたので、おしっこなどを拭くのに活躍した。

ウエスのおかげで我が家にはティッシュペーパーがない。鼻をかむのは、ハンカチや手拭いの方が適しているので(そもそも紙より布のほうが肌にいい)そちらを使うが、ウエスでもいい。

さらに、いざとなればウエスをトイレットペーパー代わりにすることもできる(実験済み)。

「いざとなればどうにかなる」と思うことができれば慌てない。

「覚悟」という言葉で威勢良く言われているものの大半は、この程度の現実的な知識と知恵とアイデアと思考と、まぁあと、せいぜいが「思い切り」、そのぐらいの複合体である。普段から色々考えたり調べたり試したり慣れたりしておくと、ここぞというときに怖気づかなくてすむ。



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February 25, 2020

【605】まるネコ堂の読み書き用セッティング。弱ミニマリズムと定点型移動生活。冬バージョン。

僕たち家族三人は、冬場は一階の工房と呼ばれている部屋に居る時間が多い。夜になるとここに布団を敷いて寝る。朝になると、布団をあげて低いテーブルを持ち込んで朝食を食べる。朝食の後、掃き掃除をする。

床に何もない状態がデフォルト。ここから日中の読み書き仕事用セッティングにしていく。


隣のイベントスペースから作業用のテーブルを持ち込む。


椅子とペンとノートと本とコーヒーの入ったマグカップを持ち込む。ノートと本とペンはショルダーバッグに一式入っている。


オイルヒーターを入れて、セッティング完了。

部屋は手前側の半分が空いている。しばらくするとそこに美緒がイーゼルとキャンバスを持ち込んで絵を描く。

夕方16時半、アラタを迎えに行く前に元通りに戻して一日の読み書き(描き)が終わる。

なお、キャラペイスの注文が入っているときは工房セッティングになる。と言ってもほぼ同じだけど。


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February 7, 2020

【586】ミニマリズムの美学。「売った」「手放した」「処分した」にゾクゾクする人たちの原理。

在庫一掃セール、その2。
「下書き」が残っていたエントリー大放出。
2015年3月のもの。

ーーー
株式市場だと売りも買いも「取引」として同じで、いきなり売りから入ることもできる。でも、僕達の身の回りにある物は、まずは買いから入らないと売れない。

と思い込んでいたけれど、実はいきなり売れるのかもしれない。

気が付くと今となっては買った時の記憶のないものがたくさんある。
しかも使ってもいない。

「生活に必要な物が飽和したことにある日気づく」という経験をすると、ここからやることはひたすら売りとなる。

あるいは手放したり、処分したり。そういうことが活動的に思えて、やりがいもあって、目標もあって。機会があればものを減らし、常に物をなくすことを考え続ける。

こうなってくるとゴミ屋敷とミニマリズムは表裏一体の現代的病理な気がしてくる。

ただ、見た目の美しさが違う。つまり何が言いたかったのかというと、たぶん、ミニマリズムには美学が必要だと思う。その美にひれ伏す感じがある。



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January 30, 2020

【580】たぶん冬でも素足に草履で大丈夫。

暖冬だからまだ断言はできないし、まだ2月の寒さも経験していない。でも、たぶん大丈夫なんじゃないかと思っている。素足に草履で。

「近所で有名になってるで、裸足」と美緒に言われた。

よく保育園の子供が履いている「ミサトっ子草履」。子供が履いているやつをそのままサイズアップしただけで、ほぼ同じ形をしている。履き心地は、良いというか、特に気なるようなことがなく履いていられる。これで十分。二千円前後で買える。

去年の夏から履きだして、秋になり、そのうち寒くて履けなくなるだろうけどそれはいつ頃かな、なんて思いながら履いていたら、意外にも平気なまま冬を迎え、今に至る。もうすぐ立春。このまま春までいけるんじゃないかと思い始めた。

なかなか信じてもらえないのだが、歩いている限り足は冷えない。上半身は普通に寒いからダウンジャケットを着ている。僕の温度感覚が異常なわけでも、新しい健康法を実践してるわけでも、やせ我慢しているわけでもない。本当に冷たくない。

ちょっと関連するかもしれないと思うのが、下半身の筋肉量。この2年ほどスクワットをするようになって太ももの筋肉が増えた。歩くときに太ももの筋肉が動くのをイメージするようにしている。太ももの筋肉は人間の筋肉の中でも大きいものだから、発熱量も大きい。この大きな筋肉で生まれた熱が足先まで運ばれていると思われる。だとしたら、ある程度太ももの筋肉量は必要かもしれない(とは言っても僕も人並みで多い方ではない)。

僕は、むしろ家の中の方が足が冷えるから、家の中では靴下を履いている。理由はおそらく、家だとあまり歩かないからだ。あとは我が家は床が冷たい。だから、外出するときは、わざわざ靴下を脱いで出かける。外に出て草履で歩きだすと、しばらくは冷たいなと思うのだが、そのうちに気にならなくなる。外へ出る前に少し腿上げをしておくと最初から温かい。

こうなってくると逆に「靴下」というものの意味や用途が違ってしまっている。もう少しうまい対策がある気がする。これからの調査対象だ。

いずれにせよ、このまま春が迎えられたら、一年中草履でよいことになる。これはすごい。ミサトっ子草履の耐久性がどれぐらいかを検証する必要はあるけれど、買い替えてもそもそも安い。うまくすれば履物問題は解消である。一生これでいい。

もっとも、草履なので、長距離をぐんぐん歩くのには向かない。また、歩かないでじっとしていると冷たくなる。そんな場合はおとなしく革靴を履く。革靴の使用頻度が極端に下がったので寿命が伸びている。たぶん今履いている革靴で、こっちも一生間に合うんじゃないだろうか。



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January 29, 2020

【579】持ち歩くものを全部ショルダーバッグに入れている。

自分のブログの昔のエントリーをパラパラ見ていたらこんなのを見つけた。

【125】持ち歩くものを全部リュックに入れた。

2015年4月の記事。我ながら興味深かった。

この人は確かに僕なのだが、今の僕とは当然違う。こうやって持ち物が並べてあると、こういう人が確かに居たんだなという気分になってくる。ちょっと文化人類学の資料みたいだ。民俗学博物館にありそうな。

そんなわけで、2020年1月の僕の持ち歩く物がどうなっているかを同じように写真に撮ってみる。

5年でかなり物が減った。

リュックはあまり使わなくなった。理由は、外出そのものが大幅に減ったことが大きいが、普段持ち歩く持ち物も減っている。今は一式をショルダーバッグに入れている。

まずパソコンがなくなった。正確に言えば、パソコンは美緒と共有のを使っている。それは持ち歩くものではなくなった。僕の個人所有という位置づけではなく、まるネコ堂の備品になった。この変化は実は大きい。パソコンはもはや僕にとって「所有欲」の対象ではなくなった。水道や電気やテーブルや床と同じように必要なときに使えればそれでいい。共有パソコンはトートバッグに入れて同じ場所にいつも掛けてある。使うときはそれを取り出してきて、使い終わったらもとの場所に戻しておく。2015年当時はMacBook Airを「使わない日はない」と書いているが、今はパソコンを使わない日もある。

財布というか、以前はクリップで止めていたカード類は結局クレジットカード一枚になった。近所のスーパー「フレスコ」でカードが使えるようになったのが大きい。外出時にどうしても現金が必要な場合は予め必要分を美緒との共有財布から出してそれを持っていく。千円札一枚でだいたい用が足りる。

本は相変わらずゼミの本を持ち歩いている。今は『中動態の世界』。参考文献としてバンヴェニストの『一般言語学の諸問題』も本当は一緒に持っていたいが、ちょっと重いので本棚においている。スピノザの『エチカ』の文庫本も今は本棚。そのうちショルダーバッグに入れておくようになるかもしれない。そういえばレジュメは持ち歩かなくなった。

5年前と同じデニムのノートカバーを使っているのはちょっと驚いた。カバーの中身は、コクヨの「大人のキャンパスノート」A5無地80枚。「大人の」である必要性は無いんだけど、A5無地で枚数が多いものが「普通の」キャンパスノートのラインナップに(どうやら)ない。他のメーカーにも(どうやら)あまりない。入手性も重要で、大人のキャンパスノートは比較的手に入りやすい。諸々検討した結果、ノートはこれで確定である。まるネコ堂公式ノートブックだ。美緒も同じものを使っている。友人にも勧めたりしている。2015年にはMDノートを使っていたと書いているがコストダウンしていることがわかる。

ペンは1本になった。2015年にも使っていたペリカンの万年筆。インクはブルーブラック。これ一本あればいい。

携帯電話はなくなり、代わりにiPhone4sになった。SIMを入れていないので、厳密にはスマートフォンと呼ぶことができない。まるネコ堂内での使用がメインで、用途はキッチンタイマー、アラーム、天気予報、Messenger、メール確認、ライト、カメラ、ニュースリーダー。頻度もこの順番。iOSのバージョンが9.3でろくにアプリが入らない。これが壊れたら、キッチンタイマーは買うかもしれない。

ここには写っていないけれど、スマートフォンも一台ある。こっちはちゃんとSIMが入っている。これも美緒との共同所有で、外出先で連絡をとる必要がある場合は持って出る。普段は棚に置いてある。月500MBの最低ランクの契約だが毎月使い切れない。僕も美緒も、ほぼ24時間365日まるネコ堂に居るのでネットはADSLが大活躍している。

2015年当時、このエントリーを僕はたぶん「持ち物を減らしたぞ!」とか「限界まで絞り込んでみたらこうなったぞ!」といった意気込みを含んで書いたと思う。それでも、今から見ればよくそんなにたくさんのものを持ち歩いていたなと驚く。

書いておけば後で読み返せて楽しいので、また書いておこうと思った。



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【578】マフラーを失くしすぎて、マフラーをしなくてもよい服装を考えた。

ひと冬でマフラーを3本失くしたことがある。それ以来マフラーはしないと決めた。

その代わりどうしたら首が寒くないかと考え調べた。そして、首のところまでしっかりガードできるコートを着ればいいことに気がついた。バブアーのコートは大きめの襟がついていて、さらに喉元を覆う布がついている。その喉元ガードをボタンできっちりつけると首周りは全然寒くない。

ちょっと見えにくいけど左の襟に垂れ下がっているのが
喉元をガードできる布。

こういうことに気がつくとよく見かけるコートやダウンジャケットなども、ちゃんと上まできっちり閉めれば首周りがガードできるようになっていることがわかってくる。そういうふうに作られている。僕は、もともとコートに備わっている機能を適切に使うことができて嬉しい。

ほとんど人は、コートの首元までボタンやファスナーを止めることはせずに、その代わりにマフラーを巻いている。おしゃれというのはそういうものかもしれないが、ここまで無意識にマフラーを選択する人が増えてしまえば、マフラーをせずにコートの襟をしっかり立てている人のほうがむしろおしゃれに見えるのではないだろうか。本当におしゃれな人はそういう路線で考えてみるのではないか。僕はおしゃれじゃないから、単に機能的だというだけでそうしている人に見られているだろうけれど。



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January 23, 2020

【574】「レンタル」「定額制」から「サブスクリプション」へ。

別に「レンタル」でいいじゃないか、「定額制」と何が違うのか、と思うのだけど、実質的に「サブスクリプション」という言葉が流通している以上は、何かしら新しいフェーズに移ったということだろう。つまりは、「レンタル」や「定額制」とは、実質的に、違うのだ。

何かを所有するのではなく、サービスとして受益する。必要なときだけ契約し、不必要になったら解約できる。というのは、大きな流れとしてあると思う。これ自体は僕にとっては歓迎すべきことではある。だけれど、もちろん、バッグだのスリッパだのを作って売っている商売人としては、要注意事項でもある。今はまだ普通の製造販売業とみなされているが、そのうち「(今どき)売り切りの店」とか言われるようになるのかもしれない。

「壊れても修理が可能である」というキャラペイスの方針の一つは、すでにサブスクリプション的世界に入っているのだけれど、大前提としては商品そのものの所有がある。顧客には、バッグやスリッパを所有してもらわねばならない。

キャラペイスとして、遠くに見ている光景は「毎日使い続け、死ぬまで使い続けられるもの」であって、これ自体は、所有概念を必ずしも必要としない。売り切りだろうが、サブスクリプションだろうが、実質関係が無くなるぐらいの製品寿命とアフターサービスを一応念頭にはおいているが、これは、所有概念とはちょっとずれている話題ではある。少し話を引き戻そう。

たとえば、先祖代々伝わる道具を自分が生きている間は使って、死んだら子孫に引き継ぐ、みたいなことと似ている。このような物との関わり方は、少なくとも「個人所有」という語のニュアンスからは外れている気がする。あえて言えば「家族所有」「家系所有」といったところか。当事者は一時的に「預かっている(レンタルしている)」気分なのではないだろうか。こういうものを「私的財産」というのはちょっとずれていると思う。かと言って「公的財産」とも言えない。

美術品のコレクターも、一見すると成金趣味で金に物を言わせてほしいものを買い漁っているだけのように見えるが、よくよく聞けば、優れた美術的価値を将来へ引き継ぐために一時的に自分の手元に保管して散逸を防いでいるという意識だったりする(もちろん全員がそうではないだろうけれど)。

こういったことは、私的所有と公的所有の間のどこかに中間点を持つようなことではなくて、所有軸と異なる軸を設定したときに、うまく言えるようなものやサービスと人間との関わりがあるのだと思う。

適当に連想したイメージを列挙しておく。
・出来事を所有することはできない。
・見出すことは所有ではない。
・多くの物がほとんどの時間は誰にも使われていない。
・痕跡は記録することができる。
・神様には誰でもいつでも祈ることができる。
・ミッキーマウスは同時に一体しか存在できない。
・著作権とその限界。

そのうちもうすこし面白く書けるようになるかもしれないテーマ。


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■近々開催するまるネコ堂の催しなど
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●3月20日から24日:言葉の表出、春合宿2020
https://mio-aqui.blogspot.com/2020/01/2020.html

●3月29日(日):山本明日香レクチャー・コンサート
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●定期:文章筋トレ
隔週の水曜午前、月一土曜午後
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●毎月:『中動態の世界』ゼミ
第1回 1月25日(土)(全9回)
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マンツーマンの文章面談やっています。
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February 1, 2019

【552】家の中にパブリックなスペースを保つこと。無縁は清浄を優先する。

新(あらた)のアトピーのおかげで、まるネコ堂はさらに洗練された。

アトピーの環境面の対策として必須事項はハウスダスト(カビ・ホコリ)の低減である。そのためには毎日の掃除が重要である。とはいえ、毎日家を全部掃除するというのはかなりの重労働で、安易にやろうとしても家族が潰れるだけだ。だから根本的な対策をとらなくてはならない。つまり、そもそもなるべく掃除がしやすい状態にする。そのために物を減らす。今、使っているもの、使うあてが確実にあるものだけを家に置く。こういう流れで、床の上にはほぼ物を置かないようにしている。

もともと僕はまるネコ堂をお寺のお堂のようなところにしたいと思っていた。事実僕なりに、お堂っぽくしていたつもりだったけれど、この話をしてもみんな首をかしげるばかりだった。客観的にお堂っぽくなかったのだと思う。それがこの一ヶ月で一気にそれっぽくなった。

お寺のお堂にしたいというのは、東洋的な意味でのパブリックスペースをイメージしていたからで、僕は家の中に、誰でも入ってこれる場所を作りたかった。お寺というのはそういう場所だ。

網野善彦を経た(読んだ)今となっては、この「東洋的な意味でのパブリックスペース」という言葉は、簡単に日本語で「無縁」と言い換えられるのだけれど、「無縁」という否定語では「有縁」との対としてイメージされがちである。無縁と同様の意味がある「公界(くがい)」のほうがパブリックスペースとしてのニュアンスは近いだろうけれど、この言葉自体が知られていないし、知っている人も大半はおそらく「無縁・公界・楽」という網野の著書タイトルのセットとして認識しているだろうから、純粋に「公界」という字面のニュアンスは伝わりにくい。だから、再びあえて回りくどい「東洋的な意味でのパブリックスペース」という言葉で今はいいかと思っている。

パブリックスペースがパブリックスペースとして機能するために必要な事項はなにかということも、今回のアトピー対策でよくわかった。清浄さである。

機能性、利便性、アクセス、安全性などは二の次で、まずとにかく維持すべきは清浄さである。清浄でないパブリックスペースはそもそもパブリックスペースとして存続できない。汚い公衆トイレはもはや「公衆」トイレではない。どれほど機能的な遊具を備えていても、ゴミが放置されている公園は「公」園ではない。誰も行かない場所、特定の人しか行けない場所はパブリックスペースではない。清浄な空き地に劣るのだ。

公共性が最重視すべきは清浄さである。逆に言えば、清浄さが〈自然に〉保たれる場所には、もともと公共性がある。たとえば河原、たとえば森、たとえば海。いわゆる自然は〈自然に〉清浄さが保たれやすい。それらの多くが網野善彦の言う無縁と重なることは必然である。

無縁の原理をまとう人々が、それら無縁の場で営んでいた生業のなかで、ひときわ重要なものに「死」の扱いがある。即物的には死体処理であり、精神的には葬送。これらは「清め」の仕事であり、だからこそ死という「穢れ」を扱うことができる。のだけど、この辺のことを突っ込んで書くには僕は力不足。

ともあれ。ついこの間まで僕は掃除嫌いだった。今ようやく掃除の意味を知った。

November 20, 2018

【500】冬場の便利グッズ、ブランケット。(生後75日目)

秋の陽射しにブランケットはよく似合う。

新(あらた)が生まれる前から、冬場便利に使っているのがブランケット。僕は外出時、ほとんど荷物を持たないのだけれど、これだけをわざわざリュックに入れて持っていったりする。お腹が冷えたりするのを防ぐのにちょうどいい。

うちにはハーフサイズ(90✕130cmぐらい)のが4枚ほどある。亡くなった父親が使っていたのを思い出して、実家を探したら出てきた。どれも古くて、虫食い穴がたくさん空いていたけれど、澪に繕ってもらった。

大きな穴も直してもらった。
もちろん、赤ん坊にかけたりくるんだりしておくのにも重宝する。ほんとはクリーニングに出したほうがいいのだろうけど、あまり気にせず汚れたときは家の洗濯機で普通に洗っている。

寝るとき、掛け布団の上にかけておくと暖気が逃げずびっくりするほど温かい。暖房器具を買うのなら、良いブランケットは候補に入れておいてもいいと思う。

クリッパンのウールブランケットあたりがたぶん定番。

October 29, 2018

【470】自然発生的フリーマーケット

昨日のこと。

澪が赤ん坊を連れて散歩に行ったと思ったら帰ってきて「すごいから来て」というので、ついて行ってみると、すぐ近所の人が家の前に棚を置いて本を並べて「ご自由にどうぞ」とやっていた。

以前からうちでちょくちょく出しているガレージセールとそっくりのスタイルである。


うれしくなって我が家も出店する。


同じ道沿いで、ほんの30メートルほどの距離に似たような本棚。通りかかった人はちょっと驚いたと思う。

カラーボックスやいらなくなった棚を使うと、ダンボール箱などに入れるより、それっぽくなって楽しい。今日のように天気が良くて風が強くない日曜日は「ご自由にどうぞ」に最適である。

これ、みんなでやれば、市が自然発生するかもしれない。なんだか楽しい。

参考エントリー
【437】カラーボックス一個からできるガレージセール。


July 16, 2018

【437】カラーボックス一個からできるガレージセール。

カラーボックスに不用品を並べるだけのガレージセール。

看板を作って、

棚に値札を貼って、一番上から「1個50円」「1個100円」「1個300円」「1個500円」。

物を入れておく。


代金入れは空き缶。

これで、ぽつぽつ売れる。

夜に散歩している人がいたり、早朝に散歩している人がいたりするので、基本的に24時間営業。メインターゲットは散歩している人。

雨が降ってきたら大急ぎでカラーボックスごと撤去する。

いろんなものをごちゃっと並べるより、同じようなものを集めて並べると良いみたい。時々商品替えもする。

こういうことを自分の家の前でやっている人を時々みかけるけど、例外なく面白いしワクワクする。

メルカリで売れてもメルカリが流行るだけ。家の前でガレージセールをやると、売れても売れなくても興味を持ってもらえる。そのうちイベントにも来てくれるかもしれない。

July 15, 2018

【436】Tシャツは夏向きではない。

うすうす感じていたけど、もう確定事項にする。

Tシャツは夏に着るものではない。

上半身のうちの「ここだけはきっちり保温しましょう」という部分をしっかりガードしている。その上、首周りが肌に密着していて風が通らない。

Tシャツの時期は、気温が低いけれど寒いとまではいかない時期。陽射しが心地よく肌に感じられる時期。それでもちゃんと体幹は保温する必要がある時期。

つまり春、秋である。

もう明日からTシャツ着ない。夏の間は着ない。暑いだけだ。

夏は甚兵に限る。

April 27, 2018

【405】バブアーのコートのリプルーフ

天気が良いのでバブアーのコートのリプルーフ。リプルーフというのは油の入れ直し。油というかワックスというか。

コートはこれ一着しか持ってません。重たくて、ダウンみたいに快適とは言えないのですが、風や雨をきっちり防いでくれるので命を守ってくれる感じが頼もしいです。

バブアーはイギリスのメーカーで、もともとは乗馬や狩猟なんかのときに着る防風防水コートなんですが、これを着て山へは行きません。こんなに森に馴染む色の服を着ていると本職の猟師さんに誤射される危険があります。山へ行くときはオレンジとか目立つ色の服を着て命を守りましょう。

リプルーフの手順の説明をしようかと思ったのだけど、検索すればたくさん出て来るし、そもそもそんなに難しくもないので、かっこよさげな動画を紹介しておきます。動画を見て気分を高めると楽しくできます。


動画では暖炉に火が入っている寒い時期にやってますが、ワックスを湯煎する都合上、暖かい時期のほうがやりやすいです。といっても真夏に、汚れを気にして屋外でやるとなると、ちょっと気分的にしんどくて結局やらずに冬を迎えてしまうので、僕はこの時期から5月ぐらいにやっちゃいます。


ワックスを塗り込む前に水拭きして乾かしておきます。今年は澪が水拭きしてくれたので、楽ができました。ワックスでベタベタになるので庭でやってます。


ワックスを湯煎して溶かします。ちゃんと溶けると水みたいに透明になります。


使用したのはこれ。一缶で2回分らしいのですが、僕の塗り方だとちょうど3回分でした。


ウエスでベタベタ塗っていきます。僕はムラとかあんまり気にしないで適当にやってます。


ポケットの裏も忘れずに。


全部塗り終わればおしまい。このあとほんとはドライヤーでワックスをなじませるらしいのですが、面倒なのでやってません。しばらくほったらかして、ベタベタが気になればドライヤーを使うかもしれません。

コート自体は大阪の桃谷にあるJAMという古着屋さんで買いました。楽天市場にも出店されてます。
秋ぐらいになったらバブアーの出品も増えるんじゃないかな。

March 29, 2016

【321】最近の仕事場。

こんな感じです。

机と椅子とパソコンと猫があれば、だいたい仕事はできます。
猫がいないほうが仕事ができる場合もあります。

ひきだしにはお香セットとメモ用のコピー用紙が入っています。
壁際にショルダーバッグを掛けていて、
ノートやペン、読みかけの本はそこから出してきて、
使い終わったらまたしまいます。

March 27, 2016

【319】バブアーのコートをしまう。

今年の冬もよく着ました。コートはこれしか持っていないのですが、これ一着で十分です。来シーズンまでしばしの休息を。

March 18, 2016

March 4, 2016

【303】イナバ物置を解体する。

天気も良いので思い立って庭のイナバ物置を解体する。使わなくなってから直接会った人やFacebookなどで引き取り手を探したけれども、誰もいなかった。

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