March 20, 2015

【102】人間を駆動させる仕組み。

今日の朝・昼兼用ご飯。
空腹は僕にとって数少ない確かな動機。
前回書いた洗い物は食べ物を作る工程に含めたほうが動機が生じていいという話の続き。

狩猟採集の世界ではきっと、空腹な人のほうが満腹な人よりも狩りへの動機が強いはずで、つまり空腹な人の方がうまく狩りをすると思う。逆に、サバンナに寝そべっているライオンのように満腹なときはうまくできないから寝ていたほうがいい。

これを以前は「満腹な時に餌をとっても腐らせるだけだから、無駄なエネルギー消費を抑えるために寝ている」と思っていたけれど、最近はそれ以上に「無駄だろうがなんだろうが餌を獲得できなければ死ぬわけだから、獲得に必要な資源を集中するために、空腹というその状態になれば四六時中意識させられ続ける肉体的メカニズムを利用する」と見た方がしっくり来るなと思う。

「モチベーション」「やる気」といった言葉の意味は、普通はもう少し社会的だったり精神的だったりするのだけど、僕にとってはこの「空腹」のようなより身体的な意味で、「動機」がある。

「やる気は、作業を始めないと発生しない」というのは、たしかに実感と合うから、「ちょうど良く空腹なときに作業にとりかかる」というやり方があるんじゃなかろうか。

「目標を定める」「自己肯定感を持つ」というようなことよりも、人間を駆動させる仕組みとして「空腹」の方が有効なんじゃなかろうか。

まあ、そうそうちょうどよく空腹な状態は保てないけど。


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