終わってみれば一般的な「文章講座」とは 似ても似つかぬものになった。 |
これは僕が「書き方を教える」場ではない。
ただ、僕がやってきたことの核の部分を見てもらうこと。
もしそれがつまらないと言われたらそれまでだし、
もしも面白いと言ってもらえたら、これ以上うれしいことはない。
そう覚悟が決まってようやく少し落ち着いた。それでも開始当初、僕の緊張から場が少し乱れていた。そこにふっと現れ、一瞬で場を整えて、すっと消えていなくなったけんちゃんのミニマルなファシリテーションは見事だった。
僕にとって編集とはなにか。書くとは、読むとはなにか。今までやってきた編集の仕事の核になるものはなにか。それがようやく形となって現れ、人目に触れた。
それは、ただ読むこと。
一言一言がこの世に今この瞬間に現れてくるように読むこと。
そういう一言一言に僕自身が揺さぶられていくのを観察すること。
それを僕はやってきていた。
この感覚からすべての編集の仕事は発生していた。
タイトルには「書く」とあるのに、3時間40分、ただ読んでいた。
「起承転結」「わかりやすい表現」「伝わりやすい文章」「5W1H」などなど、その手のことはまるごと投げ捨てることができた。読むこと、書くことにおいて、それらは核にない。それがよくわかった。
僕はようやく文章というものと正面から向き合うことができるようになったのかもしれない。
うれしいことにこの企画は4月以降も月1回ペースで開催していくことになりました。
後ほど告知がでたらここでも紹介します。