March 2, 2015

【092】干せば乾く洗濯物のように「仕事」をしたい。

晴れていて湿度が低く風がある。
今日は洗濯物にとって最高の日。
洗濯物が好きだというのは以前にも書いて、その時はコンポストの話だった。

先日、洗濯物が好きだという話をする機会があって、「いいですね」と言っていただけたので調子に乗って、もう少し洗濯物の話を書いておこう。

洗濯物の何がいいかというと、干しておけば乾くというところである。もしもこれが、干した洗濯物の前に立って一日中うちわで扇ぎ続けなければ乾かないというのであれば、こんなに大変なことはない。

当たり前のことを書いている自覚はある。濡れているものはある条件下で自然と乾く。そういう物理法則に則って洗濯物というものは存在している。

でもその「ある条件」というのがあって、例えば雨が降っていたり、湿度が高かったり、気温がマイナスだったり、そういう状況では乾かない。だから、洗濯物はそれらの条件を見定めて、干す。

この、最初に条件を見定めて何かをセットすると、自然に望ましい状態になっていくということが、洗濯物の醍醐味である。

これは、植物を育てることにも通じる。

植物は、毎日だれかが茎や葉っぱの先を引っ張って伸ばしてやらなくても、太陽や雨や時に風によって、勝手に伸びる。僕に出来る事は、いつ、どこに、どのように「植える」あるいは「撒く」かで、その時点でほぼその後の展開が決定される。

今僕たちのまわりにある仕事の多くは、洗濯物を一日中うちわで扇いだり、草花の茎や葉っぱを引っ張ったりしていると思う。だからとてもしんどい。

そういうしんどいことから解放され、僕は、干せば乾く洗濯物のように「仕事」をしたい。


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