在庫一掃セール、その3。
どうやら怒っていたようである。
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問というものに力があるのは自明だ。問われた方は答えなくてはならないという状況が発生する以上。容易に暴力が発生する。例えばこんなふうに。「ここでいう暴力ってなんですか?」
ここでいう暴力とは、一方的にある状況に置くこと。地面を傾けてしまうこと。のようなニュアンスなのだが、当然、問答はこう続く。
「一方的ってどういうことですか? 一方的って本当に一方的なんでしょうか。」
問というのは、永遠に続けることができる。問を問う者と問われる者との位置関係は永遠に変わらない。問を問うものは与えられた答えを恣意的に選別するだけだ。好みの答えが手に入るまで問うだけで、問う者は何も失わず、新たに何かを得ることはない。それが一方的であるということだ。
だが、そもそもだ。
暴力は暴力である。
小学生でもわかるだろう。わからなければ、辞書を引くことをおすすめする。幼児ならもう少し噛み砕いたほうがいいかもしれないが、いずれわかるというように延期してもいいかもしれない。新生児ならそもそも問わないだろう。
自分が気持ちよくなるために問うのはやめたほうがいい。自分の立場を守るために問うのはやめたほうがいい。問いたければまず自分を問うがいい。自分の答えを晒すがいい。順序としてそうだ。このとき初めて問の暴力的一方性が崩れる。本当の問が完成する。
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