February 14, 2020

【592】考えるというのは考える場所を作ること。

考えるとは問の解答を見つけることではなくて、その「考えるということ」ができる土台となる場所をいちいち作ることだ。

「死刑について考える」と言ったときに、「賛成か反対か」という解答を得ることが考えるということではなく、「死刑を中心としてそのあたりでいろいろと自分でできるようにすること」が「死刑について考える」だ。

この場合は「死刑」という目印がすでにあるけれど、一般に考えると言った場合はそういった目印がないことも多い。そういうときは、その目印自体を設置しなければならない。どこに? どのあたりに?

全く知らない場所では少しずつ、とりあえず踏み入れた場所を踏み固めるようなことをしなくてはならない。そこから少しずつ動ける領域を作っていく。景色を覚えていく。そこで起こることを体験していく。

こういうことが考えるということで、考えると一言で言えるものであっても、その場所その場所でやることは毎回違う。考えれば考えるほど体験は増えていく。考えれば考えるほど自分が変質していく。自分を固定して、問と答を反射的に「入れ出し」していくようなものは考えるとは言い難い。もしくは考えることの極一部でしかない。



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