連休にイベントを予定している。芸術祭だ。緊急事態宣言期間内だ。
当然のように毎日考えている。延期すべきか、やるべきか、やるとしたらどうやるか。情報収集し事態の変化を追いかけながら、そもそもやろうと思った原初のイメージを失わないように、「これから」に対しても、「そもそも」に対しても思考を伸ばし続けている。
僕だけではなく、実行委員3人がそういう状態にある。まだ結論は出ていない。メッセージのやり取りを続けている。
先の見えない状況に居続けること自体がとても疲れる。その上で判断していかなくてはならない。
考え続けることはとてもエネルギーがいる。決めてしまえば楽になる。それでも考え続けている。何も成果を産まない、ただ悩み続けているように思える時間が過ぎていく。
「考えすぎないで、行動したほうが良い」ということは、これまでにも何度も言われた気がする。たしかにそのほうが圧倒的に楽だ。そして、たぶん成果も上がる。だけど、そうしないでいる理由はなんだろうか。
ただ僕なりの納得を持って生きていきたい。その程度のことのように思う。運を天に任せるのはいつでもできる。でも僕なりの考えを伸ばしていくことを諦めてしまうと取り戻すことができない。諦めぐせもついていく。そうなりたくない。
こうやって考え続けている間に状況が悪化し、取り返しがつかなくなるということもあるだろう。でも、それも織り込み済みだ。
こんな非効率なことをずっとやっているとそれなりに身に付くものもある。考えることで生まれる疲労をうまく回復させる休みを取ること。休みを挟みながら考え続けること。
たぶん僕は、芸術というのはそういうものだと思っている。こういうときにこそ考え続けるということをどうにかやっていけるようにしていくことが芸術に関係している。それは確かだ。
ステートメントを書きたいと思っている。非日常と日常を結ぶような芸術祭のステートメントが書きたい。