医療の現場にある人が緊急事態宣言を望むのは当然だと思う。
ただ、そうではない市井の人々が宣言を「待ち望んでいる」ように見える。どういうことだろうか。
今、少し冷静でいられる人は、この雰囲気を覚えておいたほうがいいと思う。そして今後起こるかもしれないことに思いを馳せたほうがいい。
別種の事象においても、政府が何かをはじめるための宣言をするとき、今と同様に「多くの人々が待ち望んでいる」と言ってもいいかのような雰囲気を「条件が整った」と評価するだろう。
その時「我々」は、「引き返せる地点はずっと前だった」ということそのものを理由にして「前を向いて」進んでしまうだろう。
この国の国家としての宣言というものは、このような雰囲気を「国民の支持を得た」として出されるのだろう。出されたのだろう。
この問題がある場所は「政府」ではなくて、僕たちだ。
僕やあなたの「自ら望んだわけではなく、そうせざるを得なかった」という〈意思決定〉がどんな結果を引き起こすかを想像しておいたほうが良い。それぐらいの責任感は持っていたほうがいい。
追記:
エントリーを上げた後に発見した記事。「80%」はTwitterだからか、「孫正義」だからか。それともこんなものなのだろうか。驚いた。
「80%以上が緊急事態宣言の発令を支持」ソフトバンク孫正義Twitterアンケート調査(ニューズウィーク日本版)
https://twitter.com/masason/status/1246029457015459840
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