第3回「一旦その感じを過ぎてしまったので、思い出せないというか」
大谷:もっぺん聞くけど、文字になるのが思い浮かんだけれど、それは言わなかった。それを言うのが止まった。ということのその言おうと思っていた言葉自体は、もうどういう言葉を言うかみたいなのものは、自分の中にはあるってこと?鈴木:うーん。どうなんやろ。どういう言葉を、なんて言ったらいいのかな。ちょっと、一旦その感じを過ぎてしまったので、思い出せないというか。今はもうなんか喋れてしまっているので、あまり気にならないというか。
そんななんかまとまって文章が浮かぶとかそういうことではなくて、あ、これ言ったら、こういうふうに文字に、言ったらこれは載るんだろうなみたいなって言う感じがさっときて、その時浮かんでた言葉が一行ぐらいちょっと、出ている、って一行ぐらい出ているって言う言葉がこう並んでいるのが浮かんで、ちょっと萎縮するみたいな。
その中身までは、なんやったかな、ちょっと忘れてしまったな。なんかいろいろ浮かんで、そう思うとわざわざ言うことかみたいな、感じがして、止まるというか。
大谷:ギリギリのところだもんね。口にしそうになっている瞬間に起こる。
鈴木:なんかもうその状態であったということが言えてしまうと、ちょっと違う感じになるというか、ということが今わかったというか。