April 18, 2016

【言葉の記録6】ぱーちゃん(鈴木陵さん)第5回

第5回「この感じみたいなのが僕にもある気がしていて」


(20秒無言)

鈴木:なんか、ね、この部屋を借りていること※も、二泊してみている※ということも、この、何かが発生しているけれども、はっきりと外から見てわかりやすいようではないというか、なんか今もそういう感じがして。無言の状態というのが言葉になるみたいな。

※この部屋を借りている:収録したのは東山の和室と呼んでいるアパートの一室。ぱーちゃんと大谷を含む四人が共同でお金を出している。

※二泊してみている:ぱーちゃんと大谷でこの部屋に泊まって「京都旅行」をするというCARAPACEのリュックのサイト用の企画も同時に実施。

大谷:無言の状態が言葉になる。

鈴木:うん。まぁていうか、

(12秒無言)

鈴木:最近そういうことよく考えるなと思って、なんか、いったいこれはなんなんだろうかというか、自分の中には確かに確かさみたいなものとしてあるというか、大谷さん今日言ってた自分の場所みたいなね、もそうだし、なんていうのかな。

無いことと在ることというか、こういう六畳の場所があるということで、ここを四人で借りているということによって何かが発生している、ということとか。それって何なんだかよくわからないんだけれども、大谷さんはたまにこの感じを書き表せたらもうなんか、死んでもいいみたいなことを言ってたり、そんなことをね、聞いたなぁて思い出したりみたり。

そこでこの感じみたいなのが、なんていうか、この感じみたいなのが僕にもある気がしていて、それってなんていうのかな、人にやすやすと伝わる感じはなかなか、伝わる感じっていうか伝わったみたいな別に手応えがなくて、まあでもその、何を言ってるのかわからなくなってきたけど。

大谷:伝わらないけど、なんか、何かがある感じはするよね。外から見て。その何かっていうのが他で見たことがないから、それはそれですねって言えないけれど、何かがあるということは言えるというか。

鈴木:うん。

大谷:そういう感じは、ぱーちゃんからよく、強く受ける。気がする。

鈴木:あぁそうですか。

(6分無言)

大谷:といったところで、

鈴木:ははは。1時間経つんですね。

大谷:なにかありますか。

鈴木:あぁ、なんかこういうものなのかよくわからない。これでいいのか。ははは

大谷:これでいいです。

鈴木:そうなんですね。うわぁ、はぁ、ひえー。

(終)


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