アルメタ軟膏(とアルメタを薄めたクリーム)は怖いぐらいに良く効いた。
一時間も経たずに目に見えて赤みが引いていき 、丸一日後には、ほぼ全身から消えた。かゆみもほとんどない様子。お風呂に入ったあとや、眠たくなったとき、夕方になって副交感神経優位になり体温が上がったときに目の周り、耳、あごなどが少し痒くなるぐらい。
それ以外のときは、以前のご機嫌モード全開。楽しげに笑いながら喋り続ける。まったく、子供の体に不調がないのであれば、育児がつらいなどということはありえない。
そして今日、2回目の皮膚科。炎症がちゃんと収まっていて経過が良いので、弱めの薬に切り替わる。とはいえ、まだ治ったわけではない。新(あらた)固有の対策を考えていくことになる。多くの場合は、月齢に伴って皮膚が強くなって自然に治っていくようだが、かゆみのコントロールをしないと掻いたりこすったりして悪化する。
新の肌が弱いことは複数の医者や保健師の言葉からも明らかだし、新生児の頃から肌の状態が万全だったことがない。ほぼ最初から湿疹が出ていたし、その後ずっとカサついていた。長期戦を覚悟しなくてはならない。
炎症が治まれば、痒くなるタイミングはほぼ特定できる。お風呂、睡眠時、夕方。このタイミングをどうにかすればいい。抱っこは一番簡単なコントロール法で、揺らし方によって、新のバランス神経に適度な負荷を与えることができる(ただし親の体への負担が高い)。上手に抱っこすれば、こすったり掻いたりしなくても眠らせることができるし、眠らせなくても落ち着かせられる。適度な揺らしでリラックスさせすぎないようにして副交感神経が優位になりすぎないようにすればヒスタミンが出ず、痒みが発生しにくいのだと思う。
ということは、痒くないから機嫌よく喋りまくっているのではなく、機嫌良く喋りまくることで意識が集中され、アドレナリンが分泌され、痒みが出にくいホルモンバランスになっているのかもしれない。あるいはむしろ、その両方向的な事象なのだろう。
ところで、皮膚への刺激というのは、皮膚が弱かろうが強かろうが誰にでも常に全身のいたるところで発生している。これを痒みとして認識するか、キャンセルするかは、その人の状況なのだけれど、リラックスしているときほど痒みとして認識されやすい(閾値が低い)ということはあるようだ。アタリマエのことに聞こえるけれど、ある程度の集中状態や興奮状態にあれば痒くない。もちろんこれは、皮膚が良好な状態での話であるが。
さらにところで。「リラックス」というのが万能薬のように言われていることこそが、実は逆に現代的な病なのではないかと僕は疑っている。いわば「リラックス至上主義」が現代の問題のいくつかの原因なのではないかとすら思う。これについては後ほど書くつもりである。
今日の新。 婆娑羅大名風。 |