July 28, 2015

【207】「書生」生活1日目。苦手な夏を楽しむための思いつき企画。

僕の勝手なイメージの中の「書生」生活をやってみます。
「書生」が本当は何を意味するかはまだ調べていません。

思いついた時のエントリー
【200】「書生」をやってみる。

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1日目。
正確には昨夜の10時頃に東山の和室に到着したから二日目なのだけど、まぁ1日目とカウント。7月28日。

昨夜、部屋に着くと、思っていた以上に蒸し暑い空気が溜まっていて、最初からもうこれは無理かもしれないと思う。エアコンも扇風機も換気扇すら無い部屋で止まっている空気を動かすには人力しか無い。外も無風。部屋にあった古着屋のうちわを仰ぎながら、少しでも空気を入れ替えようと部屋の奥側の西の窓を開けて、逆側、廊下側の台所の小さな窓も開けてみる。蚊取り線香をつける。寝袋を出して畳に敷いて薄いクッション代わりにする。

以前買っておいておいたラム酒の小瓶と、おそらくは澪たちが先日泊まった時に飲み残した焼酎を見つける。少しだけラム酒を飲むというか舐めるが、湿度が高くて酒を飲む気にもなれない。とにかく寝る。

朝、目が覚めるとセミが高い音圧でサラウンド。とはいえセミの声で起きたわけではなく、気温が上がって寝苦しくなったからだと思う。高温多湿、加えて高圧。8時。いつもよりかなり早めの目覚め。すでに暑い。手ぬぐいを水に濡らして体を拭いてみるととても気持ちが良いとわかる。朝、手ぬぐいで体を拭くのが日課になりそうで、少しうれしい。こんなに過酷な目に合うのだから、一つでも良い習慣を身につけて帰りたいものだなどと、普段は全く考えないことを考える。

昨日着てきた甚兵の上下を流しで押し洗いしてみる。絞るのが大変で、洗濯機をあまり使わないけんちゃんが、でも脱水機は欲しいと言っていたのを思い出す。部屋の中のカーテンレールに引っ掛けて干そうかと思ったけど、結局、共同の物干し台に干しておくことにする。廊下の先のトイレの横にある物干し台は一応屋根がついているので、雨が降っても直ちに濡れるということもなさそう。

一刻も早く部屋から出ないとぐんぐん気温が上がっていく、という強迫観念にかられて、リュックに本やパソコンなどを突っ込んで脱出する。西側の窓は開けっ放しにして、廊下側の窓も少し開けておいて、昼間高温になった空気が夜早く抜けているように祈る。

部屋を出て玄関を出てみやこめっせを目指す。みやこめっせの前まで来ると、こんなに早い時間では開いていないかもと不安になって携帯電話の時計を見たら8時45分。ここで閉めだされるのはきついと何故か焦る。恐る恐る自動ドアの前のマットを踏むとドアが開く。さらにその奥にももう一枚ドアがあって、そのマットを踏むとドアが開く。すでにエアコンが効いている。ホッとして、本当は何時に開くのか確かめておかないといけない。

ロビーでパソコンを開き、メールチェックとブログ更新。エアコンによる快適な温度と湿度、その上さらに無料で使えるインターネット、この世にこんなに都合のいい場所があるとはにわかに信じがたい。

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