July 16, 2015

【202】281 時間の本当にフリーなフリーキャンプ in まるネコ堂

洗濯物がよく乾く夏。
今年は夏らしいことをしよう。
とどこかでそんなことを思っているようで、
いつもなら何もやる気にならないこの時期にちょっと企んでいます。
フリーキャンプの案内文、こちらにも掲載しておきます。

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281 時間の本当にフリーなフリーキャンプ in まるネコ堂
玄関から工房を見て。

「なんか、こんなことやりたいなぁ」
「面白そう。やろう」
「で、いつにする?」
「えーと、週末は結構埋まってて・・・」
こういうやりとりが最近多い。

やりたいことや面白そうなことをやるためのやり方として、
以前はいろいろと踏んでいた手続きのようなものは、
最近ではほとんど不要になっていった。
やりたいと思ったことは、
ほとんど実行できるようになった。
しかし、それにもかかわらず、
どうしても残ってしまうやりとりがある。
それが、日程の調整と確定。


僕の言っていることは、 馬鹿げているという自覚はある。
その上で打ち明けるのだけど、
僕はこの「日程の調整と確定」をした途端、
最初に漠然と思い描いた 「なんか、こんな」「面白そう」が、
ざっくりと削り取られる感覚に陥る。
全てではないけれど、 何かが失われる気がしてしまう。

僕は「なんか、こんな、面白そうなこと」を、
それをやりたいと思う人といっしょに、
日程など決めずにやっちゃいたい。
何をやりたいのかもよくわからず、
いつやるのかも決めずに、
それでも、 それをやりたい。
突然訪れる瞬間として、 それをやりたい。
そんなことができたらもう、
これ以上ない幸せだと思う。

そんなことを友人のぱーちゃんと澪と話していて、
フリーキャンプというのに思い当たった。

座布団。
今のところ、一番近いのはこれだと思う。
そして、通常のフリーキャンプ以上にフリーの度合いを増やしてしまうことにする。
これで何が起こるのか、
あるいは何も起こらないのか、
そもそも誰も来ないのか。

1 予め決めているプログラムはありません。参加者がミーティングなどで決めていきます。
2 途中参加、途中退出、中抜け OK。
 (たとえば、8 月 15 日と 16 日だけ参加なども OK。日帰りも OK。)
3 毎日の定期ミーティングと参加者の途中参加、途中退出時点のミーティングを実施します。

鶏の燻製。
予想される事態として、
・ずっと一人で本を読んでいます。絵を描いています。
・今日は仕事行ってきます。まるネコ堂への帰りは 20 時です。
・明日から 2 泊で韓国旅行に行ってきます。
・それなら、私も旅行一緒に行きます。
・今日、外出しますが帰りが遅くなったら泊まってくるかもしれません。

今まで、やりたいと思っていたのにもう一歩思いきれなかったことを、
フリーキャンプとして少し 浮き上がった時間の上でこの際だからやってみる。

僕たちは仕事をする上で、
たとえば月曜日から金曜日を働いて、
土日は休みだとしたら、
月曜日から金曜日までの時間という空間は、
地面から天空まで続く鋼鉄の壁によって切り取られ、
土日の時間という空間と厳然と分けられてしまう。

前の土日と次の土日は、
平日という鋼鉄の壁によってはばまれて連続性を失っている。
平日という鋼鉄の壁の中にいる間は、
なにか、こんな、面白そうなことができる時間はなく、
ただただ、金曜日の夜、
ゲートが開くのを待っている。

開いたゲートの向こうには、
二日間という空間が広がっている。
しかし、その先には再び鋼鉄の壁。
日曜日の夜に開くゲートをくぐらざるをえない。

そんな鋼鉄の壁を飛び越えていくような時間のあり方はないだろうか。
時間の連続性を取り戻し、
雇われて働くような拘束性の高い時間帯も、
大きな連続した時間という空間の中の
せいぜい、ビルディングぐらいにする方法はないだろうか。

スリッパ。
そのビルに入っていたとしても、
屋上の上には、
生まれてから死ぬまで続く、
連続した時間が広がっている。

そういう連続した時間の中で、
改めて仕事という時間を考えられないだろうか。
鋼鉄の壁で区切られていない広々とした空間の中で
働き、休み、なにか、こんな、面白そうなことが
できないものだろうか。

長々と書いてきたけれど、
何も起こらないかもしれません。
昼寝用の座布団はたくさんあります。

案内文: 大谷隆
写真:小林健司、まるネコ堂

一応申し込み方法などはこちらにありますが、
思い立ってふらりとやってきていただけるのも歓迎です。


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