September 19, 2014

【013】例えばとても悲しい事実がある。そして、

飛行機雲はなぜできるのかとか、
夜空はなぜ黒いのかとか、そういう質問が好きだ。
例えばとても悲しい事実がある。そして、
その事実はもうどうすることもできない。

こういう場合に作文で、こう書いたりする。

   とても悲しい。しかし、どうしようもない。

この場合、それに続く次の文章を想起する。

   だから、悲しんでも仕方がない。

つまり、この人は悲しむことをしていない。
一方、

   とても悲しい。そして、どうしようもない。

普通はこうは書かないけれど、この人は悲しんでいる。
悲しむことをちゃんとしている。
悲しいこととどうしようもないことはつながらない。
つなげる必要もない。
悲しいことは悲しいだけだ。


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