September 17, 2014

【言葉の記録2】小林健司さん 第4回

(まるネコ堂ウェブサイトからの再掲)

第4回  家とピラミッド

大谷:
最近僕がよく考えているのが、
僕の家がこのへんにこうあるでしょ。
で、このへんにピラミッドがあってさ、
これ、経済社会っていうピラミッド。
           
家とピラミッド(お金を中心とした経済の社会)。作図:大谷
大谷:
家から歩いて、ててててって、
ピラミッドに入るとお金がもらえるねん。
で、持って帰ってくる。

家ではそんなにお金は使わないから、
ちょっとずつ使って、なくなったらまたピラミッドへ行く。

ピラミッドの中のルールってめっちゃわかりやすくて、
何をすればお金をもらえるかって、すごい明確で、
何をすればピラミッドの頂点へ行けるかも明確で、
下の人がいて、上の人がいて、だんだん上に行くの。

お金をもらえるところって、
こういうピラミッドの中の感じがして、
でも僕は普段は家にいるから、
この経済社会のルールが
適用されていない感じがするなあって。

あ、そろそろお金なくなってきたからピラミッド行くわ、
みたいな。

いったん中に入ると家での生活のルールは全く適用できない。
NPOもピラミッドの中に、僕の中では分類されている。

小林:
完全にそうだと思うね。
活動を始めたのはもしかしたらピラミッドのすぐ横とかね。
ちょっと脇ぐらいなのかもしれないというか、
多くのNPOの場合はそうだと思うんだけどね。

大谷:
取り込まれちゃう。

小林:
なぜ、その脇でスタートしたかって言うと、
そのピラミッドによっていろいろ、
周りの土地が枯れたり水がなくなったりするから、
そういうのを解決しようと思って、
そこでやりはじめるわけでしょ。

でもそれを解決するのにもお金がいるから、
ピラミッドの中に入るのが一番お金得るのは早いよね。
だから、進んでその中に入るんだけど、
よりそれで水が枯れたりする。

加担してくことになるね。

大谷:
ピラミッドの中にいる人は、
ピラミッドの中しか世界がないと思ってるフシがある。
ピラミッドから出ちゃった人は、
もう世の中から外れたように見えている。そう感じてるんじゃないかなと思う。

小林:
そうだとするととんでもなくでかいピラミッドだけどね。

で、ちょっと前までというか、むしろつい最近はか。
加担する感じが僕、どうしても嫌でさ、
持ちたくなかったんだよ。
だから例えば、アマゾンで稼ごうと思ったら、
アマゾンのピラミッドを強化することになるじゃん。
僕が月50万円得ようが、100万円得ようがね。

なんだけど、このへん難しいな。なんていうんだろ。
もうそのピラミッドの広がりスピードたるや、
とんでもないものでさ。



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