ありがたいことに野菜をよくいただく。自分で作っているという知り合いがいたり、そういう知り合いからもらうという人がいたり。今年の冬は白菜をたくさんいただいた。白菜はだいたい白菜ラーメンにする。
白菜の外側から何枚か葉っぱをとる。白い根元のところに包丁を入れて外側から剥くようにするととりやすい。白菜を切る。切るときに根元に近い白いところは細かめに、葉の方は大きく切る。
フライパンを熱して、油返しをして、適当な量の油をまた入れて、豆板醤をひとさじ入れる。すぐに咳き込むような辛い空気が広がる。ここに白菜を入れて炒める。炒める時も、根元の方から先に入れて火が通りやすくする。葉っぱの方まで入れ終えて、炒め終わったら器に上げる。
空になったフライパンに水を入れて湯を沸かす。湧いたらインスタントラーメンの麺を入れて、時間を測る。その間に粉末スープ類を白菜を入れた器に入れておく。白菜を器の端に寄せて、空いたところに粉末スープ類を入れる。
麺が湯だったら、お湯ごと白菜の器に入れていく。最初に少し湯を入れて粉末スープ類を溶くと混ざりが良い。気分で胡椒を振ったり、ごま油を垂らしたりしてできあがり。
冬場は2日に一回は作っていると思う。白菜は寒い部屋においておけば一月ぐらいはもつし、その間にこのラーメンでだいたい食べてしまう。だんだん痩せていく白菜を見ていると不思議な心地よさがあって、あぁ、白菜を食べているという気分になる。
白菜があればだいたいラーメンにするように、秋ごろはかぼちゃがあればだいたい牛乳スープにしていた。かぼちゃを切ってオリーブオイルで炒めて塩を入れて水を入れる。かぼちゃが柔らかくなったら牛乳を足して煮立つ前に火を止めて器にいれる。気分で胡椒をふる。
そういえば、かぼちゃスープもラーメンと同じ器に入れて食べることが多い。
この野菜があれば、この料理という感じでだいたいメニューが決まっていて、それを食べる。決まってしまうまでは試行錯誤でいろいろやるけれど、決まってしまえばもうそれでいい。そればかり作って食べている。