昨夜はネギとたまごと糸こんにゃくと焼き豆腐を買ってきて、伊江牛のすき焼きをした。箱に綺麗に並べてあるB5のコピー用紙ぐらいの霜降り肉を一枚一枚焼いて食べる。肉を食べるということ自体のものすごい非日常的な力を感じる。美味しいというだけですまない感じがする。送ってくれたいとーちゃんのことを考える。
いとーちゃんが牛肉を送ってくれたのは、理由があって、僕と澪の結婚記念日がいとーちゃんの誕生日と同じ日なのだけど、そのことを今年の年賀状に澪が書いたら、突然、ドドンと肉が届いた。結婚祝いにということなのだけど、あまりにわかりやすすぎて今となってはここまでのことをする人は稀だと思うような文字通りのお祝い感たっぷりのお祝いで、それがとてもいとーちゃんらしくて楽しい。澪と早速、今年の9月は沖縄に行こう。ヤギ汁食べよう。いとーちゃんの誕生日を祝おうと話す。
寝て起きて、一転、日常に戻る。それでもどこか昨日の非日常感の名残を感じつつ、このところ食べ続けている白菜ラーメンを作って食べる。日常の食べ物。寒い冬にピッタリで温まると庭に出てみる。陽が出ていて、ぶどうの葉が風に吹かれてまた落ちている。葉が全部落ちるのはいつごろかわからないけれど、去年の春に苗木を植えたこのぶどうは、2月頃に切り戻しをするつもりにしている。
切り戻しというのは、夏の間に伸びたツルを切ることで春の樹勢が強くなるらしい。つまり、切ったほうがよく伸びる。でも、どれぐらい切ればいいのかはよくわからない。ネットで調べればわかるだろうと思っているけれど、今調べてしまうと、今切りたくなるので、調べることを控えている。それがなんとなく、今付いている葉が全部落ちた頃になるんじゃないかと思っている。葉が全部落ちたら、調べて、切れば一番いいんじゃないかと思っている。違うかもしれないけれども。
今日と明日、澪はゼミの本の『共同幻想論』を読むために東山に一泊旅行に出ている。一泊旅行に出ている澪と現地で落ち合って10日にオープンしたばかりのロームシアター京都の蔦屋書店とスターバックスに行くのもいいなと思って、夜ご飯を食べたら出かける。